2025年度 大学入学共通テスト
科目別入試傾向と対策ポイント

大学共通テスト科目別入試傾向と対策ポイント

英語リーディング英語リスニング国語数学1A数学2B理科地歴倫理・政治経済

英語リーディングの傾向・対策

【傾向】「速読力と情報整理力が鍵」

共通テストの英語リーディングでは、単なる文章の読み取りだけでなく、複数の資料や情報を統合して理解する力が求められます。文法や語彙の単独出題はなく、全体的に英検2級レベルの難易度で、多様な文章形式(ブログ、広告、プレゼン資料、アンケート結果など)が登場します。

特に、要点を素早く把握する速読力と、情報の関連性や重要性を見極める力が試される傾向があります。また、問題文に含まれる情報を直接的に読み取るだけでなく、「間接的な結論」や「論理展開」を理解する問題が増えています。

文章量は約6,000語と多く、時間内に全て解くためには読解スピードを上げる工夫が必要です。

 

【対策】「語彙力の強化と演習の徹底」

 早く正確に問題文を読む力を養うためには、単語や熟語の語彙力を上げることが大切です。学校で使用している問題集などを用いて、基本的な文法や語法については完璧にしておくようにしましょう。

語彙力を上げながら、1文1文の英文を正確に読むことができるように多くの演習問題に取り組むことも必要です。各文を1度読むだけで文法構造を把握し意味を理解できれば、読解時間は大幅に短縮されます。

パラグラフリーディング等のテクニックを用いてさらに読解スピードを上げる訓練は、精読力を高めた後に行うとよいでしょう。

選択問題では、言い換えられているものが多いので、言い換えられた文章の中から正しいものを選択する練習も演習問題で行っておきましょう。

英語リスニングの傾向・対策

【傾向】「学生生活や日常生活がベース」

共通テストの英語リスニングでは、実際のコミュニケーションを想定した問題が中心となっています。単なる聴き取り問題ではなく、複数の話者によるディスカッションや、場面に即した資料やグラフを活用する問題が含まれています。また、ネイティブ以外の話者の発音が出題されることもあり、実用的なリスニング力が求められます。

  • 形式: 全6大問構成(約60分)、一部は音声が2回再生されますが、大半は1回再生のみ
  • 内容: 道案内、プレゼン、日常会話、旅行案内など、日常生活やビジネスシーンに基づく問題が多い。
  • 評価される能力: 素早く情報を把握し、関連付ける力(聴解力)、視覚情報(図表、資料)と音声情報を統合する力
  • 配点: リーディングと同じ100点配分で、全体の重要度が高い

【対策】「英語の音(オン)を身近にする」

 大学入学共通テストの英語リスニングの模擬試験の受験や過去問題を通した演習など、より実践的な問題や形式に多く取り組み慣れるのが一番重要です。教科書レベルの語彙力があれば対応できると言われているリスニングなので、基本的な単語や熟語などは覚えて完璧にしておきましょう。

また、英語の音(オン)に慣れるために、何度も繰り返して音声を聞く習慣を身につけることも大切です。英語特有の変化する音や消える音にも対応できるように発音と英文をあわせて覚えるようにしましょう。

国語の傾向・対策

【傾向】「国語の基礎力と読解力が問われる」

大問は2題となり、記述式はなくすべてマーク式の解答形式です。従来のセンター試験と大きく違いはないと言われています。

現代文では、論理的な文章や文学的な文章、実用的な文章が題材となります。古文では、複数の古文を関連付けて読ませる問題が出題され、単語、文法など古文の基礎知識が出題されます。漢文も古文同様に複数の問題文が用意されますが、漢文も基本的なことが問われるので読解力が必要です。

【対策】「基礎力をつけることと、過去問に取り組む」

 国語の対策として重要なのは、現代文、古文、漢文ともに基礎的な部分をしっかり習得し、読解力をつけるようにしましょう。多くある問題文の中から、必要な情報を読み取り、事実と意見を明確にできるように多くの問題集に取り組むと良いです。

従来のセンター試験の過去問を繰り返し解いておくと万全な対策ができるようになります。

数学1Aの傾向・対策

【傾向】「数学的思考が求められる」

解答形式は、記述式ではなくマーク式です。問題数は多くはないものの、解決の見通しのたて方や考察結果の活用など、数学的な思考過程を重視する問題が出題されます。

日常の事象を題材とした問題が出題される以外にも、ICT(情報通信技術)を活用する問題が出題されます。計算量自体は全体的に減少するものの、計算力や処理力は旧センター試験と同等のものが求められます。

【対策】「数学的思考力と基礎を徹底する」

 解答にあたっては標準的な知識と理解力、計算力、数学的思考力が求められますが、まずは基本となる数学の学習を徹底することが大切です。

解法や公式を丸暗記するのではなく、正しく深く理解するためにも多くの演習問題に取り組むようにしましょう。共通テスト型の模擬試験を積極的に活用しながら、様々な出題形式に慣れることも大切です。

数学2Bの傾向・対策

【傾向】「考える時間を考慮した試験」

数学的問題過程を重視することと、解決の見通しを建てること、考察結果の活用など、ただ出題された問題を解くという出題ではありません。考える時間を考慮した試験という少し変わった出題傾向となっています。

問題文の中には、なぜそのような計算が必要なのかということが丁寧に説明されており、それをもとに解答していくことになります。計算量自体は減少するものの、問題文の意味を理解し、数学的思考で問題を解いていく能力が必要です。

【対策】「長めの文章から読み解く訓練をする」

数学2Bの基礎を固めるために教科書と問題集を徹底的に行うようにしましょう。必要な公式や計算方法などを習得したうえで、数学的思考力を活かすことができるような演習問題に取り組むことが大切です。

問題文は国語力を問われるような長めの文章となっているので、文章を読み何が求められるのかを読み解く訓練もしましょう。模擬試験などを積極的に活用し、解答・解説からさらに別の解答を検討して考察力を養うのもおすすめです。

理科の傾向・対策

【傾向】「日常生活に役立つ理科が出題」

物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎など基本的なことや、公式・概念などが問われる問題です。

日常生活の中で、必要となる各分野の理科についての出題や、どんな理科の知識や実験が日常生活の役に立つのかという視点で出題されます。そのため、基本的な知識だけではなく、各分野の実験や観察などの経過や結果なども求められます。

【対策】「教科書の基本と応用を徹底する」

理科の各分野の教科書に記載されている重要事項を正確に理解しておくようにしましょう。重要事項は、用語だけではなく、公式やその事柄に関する概念も習得し、資料の読み取りや実験結果をグラフに表す時の表し方などの練習を行っておくことも必要です。

日常生活や社会と関連した内容は、普段の生活と結びつくように考える習慣をつけておくようにしましょう。大学入学共通テストの模擬試験から、出題形式や問題傾向を知ることも大切です。

地歴の傾向・対策

【傾向】「基礎問題から発展した問題が出題」

地歴の出題傾向は、問題で提示された地図や資料、図版からの情報から世界史は出題されます。

日本史は、基本的な問題と、出来事に対する因果関係など、時代の流れや背景を正しく理解しているかが問われます。地理では、基本的な部分以外に、統計図表や分布図の読み取り問題が多いです。世界史・日本史・地理ともに、教科書で学ぶ基本的なことを中心に、それぞれの分野で発展した問題が出題されます。

【対策】「基本的な理解と歴史の流れを理解する」

世界史と日本史の入試対策は、教科書に書かれている基本的なことを理解し、時代の流れや歴史的背景、登場人物、起きた出来事の名称など、時代をイメージしながら理解していくようにしましょう。理解した上で、演習問題や過去問を解いて知識として不足している部分を補う勉強を行うことが大切です。

地理は、基本的な部分を中心に図表の読み取りができるようにセンター試験の過去問や試行調査問題に取り組み対策するようにしましょう。

倫理・政治経済の傾向・対策

【傾向】「全範囲から満遍なく出題」

倫理分野と政治経済分野の全範囲から偏らずにバランス良く出題されることになります。

倫理分野では、倫理の5つの領域から満遍なく出題され、政治経済分野でも、政治と経済がほぼ同じ比率で出題されます。どの分野も教科書で扱われている基本事項に関することが出題され、引っ掛け問題はどちらの分野でも出題されることとなりますが、難易度は高くはありません。

時間配分を間違わないように取り組むことが求められます。

【対策】「基本を教科書で徹底学習する」

出題傾向から、倫理・政治経済共に、教科書にある基本的なことを丁寧にしっかり理解しておくようにしましょう。演習問題やセンター試験の過去問を解き、理解できていない部分があれば、また教科書で学習するという学習を繰り返し行っていくことで、基礎的な知識を身につけることができます。

基礎知識を習得したら、その知識を基本に、正しいものを選択するようなひっかけ問題に引っかからないように、模擬試験で対策するようにしましょう。

大学受験の指導ができる家庭教師の紹介

東大家庭教師友の会 | 松井先生

松井先生

  • 女性
  • 日本医科大学 医学部
  • 東邦大学附属東邦高等学校
  • 中学受験経験あり

自己紹介

私は中学受験の勉強を小学四年生の冬より開始いたしました。当時、国語、算数、理科が得意科目であり好きな科目でした。しかし最初から好きだったわけではなく、勉強して問題を解けるようになるうちにその面白さに気づいたという記憶があります。また、生徒様にとって受験のモチベーションを維持することがどれだけ難しいことか身をもって経験したことがあるので、ご指導を任せていただいた際には生徒様に勉強自体を好きになってもらえるよう最大限努めてまいります。 私自身、中学受験および中学から高校の6年間、個別指導をしていただいていたこともあり、生徒様がどんな指導をして欲しいか、勉強に対する理解度やモチベーションがどのくらいであるかを常に注意しながら、二人三脚で志望校合格や目標に向かって勉強のサポートをさせていただければ幸いと存じます。最後になりますが、生徒様の目標達成のために精一杯務めさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

当会からの紹介

ポジティブな声掛けが得意で、真面目で優しい雰囲気の教師です。生徒様がモチベーションを保ちながら目標を達成することが出来るようにサポートをしたいと考えており、そのためにも生徒様が悩み事を相談しやすい雰囲気作りを心掛けます。

#英検所持

上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。

 

東大家庭教師友の会の特徴

当会には、東大生約9,700名、早稲田大学生約8,500名、慶應大生約8,000名をはじめ、現役難関大生が在籍しています。

生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。

特徴

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特徴

教師は現役東大生・難関大生・難関大卒プロ

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指導力が高く、生徒様と相性のよい教師をご紹介

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生徒様ごとの指導計画・進捗管理などの学習サポート

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後払い制・身分保証など、安心安全のシステム

 

オンラインでの指導も可能です

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