1. 高校2年生のうちから医学部対策を始める必要がある理由

医学部入試は他学科に比べ、要求される勉強量が非常に多いです。

また、私立大学医学部は学費が高いため、国公立大学一本で勝負するケースも増えますが、その場合、科目を絞ることもできません。

満遍なく高いレベルの学習が必要になるわけです。

少しでも早めに対策を始めるに越したことはありません。

 

①医学部入試はレベルが高い

鳥取大学が公表している令和6年度入試合格者状況から、共通テストの点数を単純比較してみましょう。

医学部医学科の合格者平均点は、900点中745.1点ですが、農学部の生命環境農学科は、534.5点です。前者が得点率8割を超えているのに対し、後者は6割ほどしかありません。

さらに、鳥取大学は総合大学ですから、二次試験の問題は基本的に全学部共通です。

配点が異なるので比較するのは難しいですが、二次試験でも点差は大きくついているはずです。

医学部医学科にするのかしないのか。 この二択は、受験勉強の完成度を大きく左右する選択だといえるのです。

 

②理科が本格的に始まる高2からが勝負

多くの学校では高2から文理が分かれ、理科・社会の学習が本格化していきます。

理科は、理系にとって生命線であり、医学部受験生にとっては、理科2科目をいかにバランスよく仕上げていくかが重要になります。

高2から受験生である意識をもっておくのとそうでないのとでは、理科の定着度がまったく違ってくるでしょう。

そういった意味で、高2から医学部を目指すのは、決して遅すぎるわけではないといえます。

 

2. 医学部を目指すなら、高校2年生が終わった時点でどのような状態になっている必要があるか

「高校2年生のゴールを設定するなら、まずは志望校をはっきりさせるべきだ。」

このように考える方は少なくないでしょう。

例えば京都大学は、共通テストの配点が合計275点、二次試験の配点が1000点ですが、鳥取大学は、共通テストが900点、二次試験が700点(面接含む)となっています。

志望大学によって、共通テスト対策と二次対策のバランスが変わってくるのは明らかです。

しかし、実際には、高校2年生の時点で志望校が明確に定まっている必要はありません。

志望校は、これからの学力の伸び次第で、いくらでも変化しうるからです。

志望校がどこであろうと到達しておいた方がよい最低限のラインについて、教科毎に詳しくお話しします。

 

①大切にすべきなのは応用力ではなく基礎力

大手予備校では、4月~7月の前期授業で基礎力を養成し、9月以降の後期授業で大学別の対策を中心に進めます(社会や国語の共通テスト対策は通年)。

1年にも満たない予備校期間のうち、半分弱を基礎内容の定着に使っているのです。

医学部受験はたしかに難関です。

ですがだからといって、基礎をないがしろにして応用問題ばかりやっても意味がありません。

高校2年生のゴールとして目指すべきところは、まずは各科目の基礎力をつけること(共通テストレベルの問題に対応できること)、そして既習範囲については国公立大学二次レベルの問題に対応する力を養うことです。

 

②基礎力が身についたかどうかは、アウトプットできるかどうかで見極める!

効率の良い勉強法は、インプットとアウトプットをバランスよく織り交ぜることです。

教科書や参考書を読み、その後で問題集を使って定着度を測りましょう。

「忘却曲線」という言葉がある通り、人間は恐ろしいほどの勢いで物事を忘れていきます。

忘れることを怖がらず、根気強く繰り返し学習してください。

独力で正しくアウトプットできるようになったら完成です。

 

③数学の基礎力とは

(1)数ⅢCについて

数ⅢCは、教科書傍用問題集レベルを完成させましょう。

『サクシード』シリーズ(数研出版)でいえば、重要例題とA問題は最低限マスターしたいところです。

余力があれば、B問題以降にも取り組んでください。

あるいは、『青チャート』(数研出版)の例題を中心にこなしていくというやり方でもかまいません。

応用レベルに進むための土台作りを行いましょう。

(2)数ⅠA・ⅡBについて

数ⅠA・ⅡBについては、教科書傍用問題集を完成させ、次のステップに移ります。

 

・『青チャート』の標準レベル以上の問題
・もしくは『Focus Gold』(啓林館)シリーズ

 

などに進んでください。

高3を迎える前に、ある程度標準~応用力をつけておくことをオススメします。

 

④理科の基礎力とは

数学ⅢCと同様、教科書傍用問題集レベルを完成させましょう。

理系受験生にありがちなのは、理科が一つしか勝負できるレベルに達していないというパターンです。

そうならないためには、本格的に理科が始まった高2が勝負です。

学校で習った範囲は全て網羅してください。

そして次のステップである

 

・『重要問題集』(数研出版)シリーズ

 

に進みましょう。

 

⑤英語の基礎力とは

英語の基礎力は読解力です。単語力、文法力と並行して鍛えていきましょう。

問題集は、少し背伸びをすれば読めるレベルのものがオススメです。

書店に行って自分の目でレベル感を確かめたうえで選びましょう。

選ぶのが難しい場合は、

 

・『やっておきたい英語長文500』(河合出版)

 

を手にとってみてください。

また、英作文についても対策を始めましょう。

 

『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(KADOKAWA/中経出版)

 

がオススメです。

 

⑥国語・社会・情報の基礎力とは

国語・社会・情報は原則共通テスト科目ですので、日頃から多くの時間を割く必要はありません。

国語は、古典文法・古典単語を忘れないようにしましょう。

社会・情報は、学校の定期テストで良い点を取れるだけの学習をしておくとよいでしょう。

 

3. 高校2年生の間はどのようなスケジュールで勉強を進めればよいか

高校2年生をどう過ごすかを考える前に、高校3年生の夏休み終わりのイメージを持っておく必要があります。

高校3年生の夏休み終わりともなれば、二次力がある程度身についていなければならないでしょう。

例えば、数学や理科では、『青チャート』や『重要問題集』を2〜3周していることが望まれます。

そこからの逆算でスケジュールを考えてみましょう。

 

①既習分野と新しく習う分野を分けて整理する

基礎力の完成を完成させるとはいっても、学校や塾の授業で、新たな学習内容がどんどん追加されていきます。

ですから、「高2のこの時期までに共通テスト対策を終えて、二次対策に入ろう」という考え方はできません

定期テスト対策をはじめ、新出事項と並行して既習範囲の定着を進めることになりますので、自分なりに整理しながらスケジュールを立てることになります。

優先順位をきちんと考えておきましょう。

 

②基礎事項を固める+αを目標に

『青チャート』や『重要問題集』などは、実際に手に取れば一目瞭然ですが、分量はかなりのものになります。

したがって、まだ高校2年生だから大丈夫、は通用しません。

既習分野については、基礎(共通テストレベル)固めに加え、二次試験対策を積極的に進めていってください。

目標は少し高めに設定しておきましょう!

 

4. 高校2年生で医学部対策を進める際の勉強のポイント

医学部受験では、共通テストが得点できていないと、二次試験での逆転が望めない大学が多く存在します。

得点率80%は軽くこえていかないといけません。

ですから、教科書レベル・共通テストレベルの内容を蔑ろにしてはならないのです。

応用力をつける一番の近道は、基礎力の養成です。

 

①仮でもよいので志望校を決めてみる

高校2年生時点で志望校を確定しておく必要はありませんが、狙いたいレベル帯を考えておくことは大切です。

特に、総合大学を狙うのか、問題が難しい単科大学を狙うのかを考えておいてもよいでしょう。

ただし、人間はなかなか目標以上の結果を出せないものです。

できれば、目標は少し高めに設定しておくことをオススメします。

 

②基礎力の養成を最優先で!

一部の分野のみ類まれな応用力があっても、その他の分野が基礎さえおぼつかないようでは、合格は遠のいてしまいます。

苦手分野でも、せめて基礎レベルまでは確実に押さえるようにしておきましょう。

 

③苦手分野はなくすものではなく減らすもの

医学部受験生に求められる学習量は非常に多く、内容も多岐にわたります。

高校2年生までで全分野の基礎を完璧にするのは至難の技です。

苦手をすべて潰そうとするのではなく、苦手を減らす感覚で勉強をしてください。

苦手分野が全くないという人など、ほとんどいないはずです。

 

5. 家庭内でできるサポートとは

高校2年生にもなると、学習内容が高度化してきて、保護者様が生徒様に勉強を教えるというのは、かなり難しくなってきます。

また、そもそも忙しくてそのような時間が確保できない方がほとんどでしょう。

ですので、家庭内でできるサポートは精神面が中心になります。

 

①勉強できる環境を整える

当たり前のことですが、まずは衣食住のお世話、これに尽きます。

それから、スマートフォンの管理です。

最近は、受験生になってもスマートフォンに振り回される生徒が増えてきたように感じます。

同時に、保護者様にスマートフォンを預けているという生徒様も増えてきています。

「スマートフォンはリビングに置いておき、休憩時間になったらリビングで使ってもよい」といったルール作りをしてあげてください。

 

②メンタルを支える声かけを!

勉強というのは、なかなかに過酷なものです。

勉強すればするほど、自分に足りないものが見えてきます。

英数に理科が加わり学習が高度化するなかで、生徒様は少なからず焦りと疲労を感じます。

医学部志望の近しい友達がいると踏ん張りがきいたりもするのですが、他学部志望の子に比べ、かなり早めに受験勉強をスタートせざるを得ない医学部受験は、孤独な戦いになることも少なくありません。

そこで重要になってくるのが、保護者様の精神的なサポートです。

生徒様が十分に努力されているのなら、「あなたが頑張っていることを知っている」というメッセージをそれとなく送ってあげてください。

勉強はやってもすぐに結果に結びつかないことの方が多い営為です。

そんな時に、自分の頑張りを認めてくれる人がいるというのは、大きな励ましになるのです。

 

6. 塾・予備校はどのように探せばよいか

「学校の勉強だけでは成績が上がらず、心配だ……。」

そのような時は、塾や予備校など、プロのサポートを受けることを検討しましょう。

ただし、塾に行けば必ずしも成績が上がるわけではありませんので、生徒様に合ったサポートを検討することが大切です。

 

①基礎力がすでに固まっているなら集団指導塾

集団指導では、個々の学習ペースに合わせるのではなく、授業カリキュラムに個人が食らいつくことで成績を伸ばしていきます。

したがって、集団指導塾は、学習習慣や基礎力がある程度身についている生徒様にオススメの塾です。

良教材を開発しているところもありますので、ぜひ色々と検討してみてください。

 

②苦手科目があるなら個別指導塾

苦手科目がある場合、すなわち基礎が固まっていない科目がある場合は、個別指導塾をオススメします。

学習習慣が身についていない場合も同様です。

個々の学習状況に合った指導をしてもらえますので、学習効果が格段に上がります。

ただし、医学部受験レベルに対応している塾を選ぶようにしてください。

 

③苦手科目を徹底的に鍛えたいなら家庭教師

個別指導塾よりもさらに徹底した個別指導が必要なら、家庭教師も選択肢に入れましょう。

家庭教師の魅力は、リアルタイムで確実に問題点を解消してもらえるところです。

個別指導塾では講師1人につき生徒2人という指導スタイルをとっていることが多く、完全マンツーマン指導だと費用が高くなる点に注意してください。

ただし、家庭教師の質も様々ですので、信頼できるところに頼むようにするのが基本です。

 

まとめ|高校2年生が医学部を目指すなら、基礎を大事にしつつ+αを狙おう!

高校2年生では、英数理を中心に、共通テストレベルから押さえていきましょう。

そして、高校3年生の夏休み終わりをイメージしながら、二次試験レベルの演習を進めていきます。

生徒様が独力でやりきるのが難しいようなら、プロのサポートを受けることも検討してみてください。

▼当会では、医学部受験に対応した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

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