1. 中学数学ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因とは
数学の成績を上げるためには、まず勉強法の重要性を認識することが不可欠です。
中学数学ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因を解説します。
①概念が抽象的で授業進度が早く、苦手を放置したままにしている
中学数学では、負の数や無理数など日常生活では使われない抽象的な難しい概念を扱うことに加え、小学生の頃よりも進度は圧倒的に早くなります。
一度置いていかれてしまうと、なかなか追いつくのが難しく、苦手な範囲をそのまま放置し、基礎がおろそかになってしまいがちです。
②公式を丸暗記しており、定義や理由や過程を説明できない
数学は公式や定理が用いられることが多いですが、「その厳密な定義は何か」「どういう過程を経て成り立つのか」を説明できるでしょうか。
公式や解法をただ丸暗記するだけでは、問題演習の際に使い方を間違えたり、問題文が変わったときに対応できる応用力が身につかず、苦手の一因となってしまいます。
③解法パターンが整理できていない
数学には、様々なパターンの問題があります。
せっかく様々な解法を勉強して引き出しを増やしたとしても、問題ごとにどの解法を用いるのか整理できていないと、引き出しを引くことができず、答えを導き出せなくなってしまいます。
2. 中学数学のおすすめ勉強法
では、どのように中学数学を勉強すればいいのでしょうか。
「日々の学習編」と「テスト編」について、それぞれおすすめ勉強法をお伝えします。
数学は苦手意識をもつ生徒様が多いですが、正しく理解し、適切な演習をつむことで、必ず得意な科目にすることができるので、諦めずに根気強く取り組みましょう。
①日々の学習編
数学は進度が早く、スムーズに問題を解くためには慣れも必要であるため、日々の学習が不可欠です。日々の数学のおすすめ勉強法について以下5つ紹介します。
(1)わからなかったら戻って復習をする
数学は基礎の積み重ねが重要です。
わからないところがあれば、すみやかに基礎に戻って復習を行いましょう。
その際に、何がわかっていないのか明らかにすることが大切です。
例えば、二次関数の最大値・最小値を求める問題がわからない時、
「定義域という用語がわかっていないのか」
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などを細かく分析しましょう。
場合に応じて、「一次関数」や小学算数の範囲である「比例」「割合」などまで戻って復習を行い、基礎を一つずつ固めていきましょう。
くれぐれも、苦手やわからない部分を放置し、大幅に授業に置いていかれないように心がけましょう。
(2)時間があれば予習が理想
上記の通り、数学は授業においてかれてしまうと苦手意識を持ちやすいので、予習することをおすすめします。
学校である単元が始まる頃には、その単元の基礎を網羅的に抑えることができている状態が理想です。
しかし、もし予習であまり理解ができていないとしても、一度その概念に触れたり、疑問点を明確にしたりすることで、授業でスムーズに理解することができるでしょう。
さらに、1周目を予習、2周目を授業、3週目を定期テスト対策として、単元を周回することで、より勉強内容が身につきやすくなります。
(3)公式や解法は本質的理解を
定理や公式を学ぶときは、定義、なぜ成り立つのか、どのような時に使うのかを説明できるようにしましょう。
さらに、問題を解く際は、その公式を使う理由や過程を説明できるように心がけましょう。
答え合わせをする際も、解答の解法を説明できるようになることがポイントです。
ただ丸暗記するのではなく、本質から理解することで、正しく公式や解法を利用し、応用力をつけることができるようになります。
(4)解法パターンを整理してひたすら演習を
数学は解き方のパターンが決まっている問題が多いです。
問題ごとの解法パターンをノートにまとめて体系的に整理し、問題文を見た瞬間に、どの解法を使えばいいのか瞬時に頭に浮かぶようにする演習を積みましょう。
引き出しを作り、それを自由自在に引けるようにするようなイメージです。
例えば、数学の最小値・最大値を求める問題は、グラフを用いる/定義域ごとに場合分けを行う/相加・相乗平均を用いる/不等式の変形を行うという解法が使えないか、考えてみるなどです。
さらに、間違えたところは何も見ずにもう一度解けるように、必ず復習しましょう。
数学は、慣れと演習量が命です。スラスラ解けるまで、問題集を何周もこなしましょう。
(5)応用力をつけるためには
応用問題は、図をかいて状況を正確に把握するとともに、頭の中にある引き出しをいくつか用いて試行錯誤をしながら解くことがポイントです。
初見問題にたくさん触れ、演習を積むことで、徐々に応用力を付けていきましょう。
②テスト編
次にテストに関するおすすめ勉強法をお伝えします。
(1)定期テスト対策
試験範囲の学校の問題集を完璧にスラスラ解ける状態にすることが目標です。
2週間前ほどから何周も取り組み、自信をつけましょう。
学校の授業中に、授業で扱った問題の類題を解くと効率よく習得できます。
時間に余裕があれば、市販問題集で類題や応用問題に取り組んでもよいでしょう。
数学のテストは時間が足りなくなることが多いので、普段から速くミスなく丁寧に計算することを心掛け、計算力をつけましょう。
テスト本番は、まず全体の問題数を確認して時間配分を考え、得点できる問題から確実に解いていきましょう。
残り5分は必ず見直しの時間に使い、計算ミスがないか確認しましょう。
(2)模試対策
1週間ほど前から、忘れている単元がないか基本問題を解いて確認し、総復習を行いましょう。
基本的な問題さえ落とさなければ、高得点が取れるので、解く問題/解けない問題の見極めや時間配分、ケアレスミスに気を付けましょう。
(3)テストの復習
テストを解いた後は解きっぱなしにせず、解答が渡されたその日のうちに、必ず復習を行いましょう。
自分の苦手範囲を分析し、適宜補強したり、勉強計画を修正したりしましょう。
わからなかった問題を放置するのは厳禁です。
(4)ケアレスミスを減らすためには
数学に計算ミスはつきものです。解法がわかっていても、1つの計算ミスで数点落としてしまうのは、とてももったいないです。
ではどうすればケアレスミスを減らすことができるのでしょうか。以下、2つご紹介します。
1つ目は、テストの最後に見直しの時間を必ず作ることです。
1の位だけ計算する、逆算するなどの検算テクニックを身につけ、必ず確認を行いましょう。
2つ目は、自分のミスの分析を行い、傾向を知ることです。
例えば、どういう心理状況で計算ミスをしてしまったのかを分析し、テストの最初は焦らないで落ち着いて解くように心がけたり、
分数の掛け算・割り算のミスをしやすいとわかれば、そこに特に注意を払って検算を行ったりなどの対策を行うことができます。
3. 保護者はどのように子どもの数学の勉強・成績状況を把握すればよいか
それでは、保護者はどのように子どもの数学の勉強・成績状況を把握すればよいのでしょうか。
①親子で円滑なコミュニケーションを
まずは、親子で円滑なコミュニケーションをとり、家庭を居心地の良い空間にすることで、生徒様が勉強の状況や悩みを相談しやすい環境を整えましょう。
結果が返ってきても、悪い点を指摘するのではなく、
「二次関数が得意なのさすが。」
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など、プラスの言葉に変換することが大切です。
勉強だけではなく、部活や行事、課外活動など、小さな努力でも“過程”を褒めつつ、話をよく聞いてあげて、生徒様を見守ってあげましょう。
くれぐれも、「定期テストで○○点以上取らないと、部活を禁止にする、スマホの使用を制限する」など賞罰で管理したり、勉強を強要したり、他人と比較したりしないようにしましょう。
勉強を “やらされている”と思った瞬間、子どものやる気はなくなってしまうからです。
②数学のテスト結果の受け止め方
模試や定期テストの点数や偏差値はもちろん生徒様の全体の中での位置を確認し、志望校を決める際の一つの指針となります。
しかし、目先の点数や偏差値に一喜一憂してはいけません。
特に、数学はケアレスミスによって点数が大きく変動しうる科目です。
今まで取り組んできた勉強と結果を見比べて、苦手分野・得意分野をそれぞれ分析し、勉強範囲や方法の修正を促すようにしましょう。
一緒に弱点部分を補強できる問題集を買いにいくのも一つの手段です。
4. 保護者にできる中学数学の勉強サポート方法
実際に保護者はどのように子どもの中学数学の勉強のサポートを行えばいいのでしょうか。
考えられるサポート例を3つ紹介していきます。
①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
塾や学校は、生徒様一人一人に準拠しているわけではないため、どうしても人によってついていけなかったり、進度が遅すぎたりする可能性があります。
目標やスケジュールなどの勉強計画を立てる際、テストの結果が返ってきた際などに、生徒様に今の勉強法が合っているのか確認をして適宜助言を行ってあげましょう。
例えば、
「因数分解と展開の手法を混同しているから、ノートにまとめてみたらどう?」
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などです。
さらに、生徒様からの勉強の質問に答えたり、一緒に考えたり、参考書や問題集・勉強計画を立てる手帳を購入するなど数学の勉強のサポートを行えるようにしましょう。
くれぐれも、生徒様の主体性を奪わないように気を付けましょう。
一度勉強の軌道にさえ乗れば、生徒様は自主的に勉強を進めることができるはずです。
②数学を勉強する環境を整備する
生活習慣を整えさせるために、朝食、夕食、入浴、就寝、起床の時間などを一定に保つことができるようサポートしたり、
静かで居心地が良い勉強空間を作り出せるように、必要に応じてリビングのテレビやゲームの音を小さくしたり、スマートフォンなど集中力を削ぐものを近くに置かないよう心がけましょう。
さらに、やはり計算力向上のためには、毎日数学に触れる時間を作り出すことが非常に重要です。
なるべく集中力を保つことができる朝に、一日数十分でも数学に取り組めるような環境づくりに取り組みましょう。
③過程を説明してもらう
解法の過程を人に説明する経験を積むと、考え方が整理され、より理解が深まります。
生徒様に保護者様の前で説明をするという練習を積んでいただくと、論理的思考力が身につくため、おすすめです。
5. 中学数学の重要性:中学数学ができるとどんないいことがあるか
中学数学ができるとどのようないいことがあるのでしょうか。考えられる数学の重要性3つ解説します。
是非モチベーションアップのご参考にしてください!
①中学数学は高校数学の基礎
中学数学で扱った基礎的な概念は、高校数学の土台となります。
例えば、中学で扱った関数や図形の定理を基礎として、高校では三次関数や微分、積分、ベクトル、三角関数など学びます。
中学数学を理解し基礎を固めることは、高校数学を学ぶ上で非常に重要です。
②数字は他の科目の基礎
数学をよく利用する理系科目はもちろん、情報化が進む現代では、文系科目でもデータや統計などを利用し分析する手法がよくとられます。
文理にかかわらず、データを正しく読み取る能力、計算能力などの数学的素養は不可欠となっています。
③日常生活や仕事で必要な能力が身につく
数学を学ぶことで、問題の条件を読み取り、論理的に問題を解決する思考法が養われます。
おつりや割合などの計算能力が日常生活で役立つだけではなく、
数学によって身につけることができる問題を読み取る能力、論理的思考力、問題解決力、空間把握力は、社会人になってもきっと役立つでしょう。
まとめ
これまで、数学の苦手になってしまう要因やおすすめ勉強方法、保護者様のサポート方法、中学数学の重要性などを紹介してきました。
数学は進度が早く、特に苦手意識がもたれやすい科目ですが、正しい理解をして解法を整理することで、必ず得意科目にすることができます。
私の好きな言葉に、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」というものがあります。
「問題が早く解けて嬉しい!」という気持ちや、「新しいことを知ることは面白い!」「パズルみたいで面白い!」という知的好奇心に従って、楽しくコツコツ数学を勉強して、見識を広げ、教養を深めていっていただければと思います。
私は文系ですが、実は一番好きな科目は数学だったりします。
中学校で培った教養や勉強方法、知識、思考力は必ず高校でのアドバンテージになるだけではなく、大学や社会でも活きるはずです。
勉強・部活・行事すべてを楽しんで、生徒様が中学生活を満喫されることを願っています。