1. 青山学院中等部とは?

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渋谷に程近い一等地に構え、2024年に創立150周年を迎えた青山学院中等部。キリスト教信仰に基づいた毎日の礼拝・人間教育が特徴的で、生徒様同士の違いや個性を認め合う校風があります。

青山学院大学への進学率は約85%で、残りの生徒様は東京大学など難関校へと進学しています。また、東京藝術大学など芸術系の大学へ進学する生徒様もおり、多様な方面へと進まれます

青山学院大学との連携授業もあり、高校三年生時に、大学の授業を履修できる機会も設けられています。

2. 青山学院中等部の入試傾向について

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青山学院中等部の入試は算数・国語・理科・社会の4科目の試験です。試験時間は各々50分・50分・25分・25分、配点は各々100点・100点・50点・50点です。

全体的な傾向としては、スピードが要求される試験となっています。算数は、大問が14題程度出題されるため、時間内に終えるのはかなり難しいでしょう。

中には思考力を要する問題がありますが、全体としては標準的な問題が多いですから、取りこぼし無く、また、捨て問を作りつつ解いていくことが大切です

国語も制限時間内に解き切るのは大変ですので、素早く正確に読解できるように、日頃からの読書が肝心です詩が出題されますが、塾などであまり対策をしてくれません。生徒様自身で対策をする必要があります。

①算数

例年、大問14題前後の出題で、非常に広範囲に亘って出題されるのが特徴です。この傾向は昔から変わりありません。

最後の大問2題程度は、設問小問も含めたやや大きな問題ですが、それ以外の問題は全て小問と言って良い問題です。

しかし、制限時間50分の中で解くには問題量が多く、また、やや難しめの問題も含まれているので、全部解き切るのは困難です。解けそうな問題をしっかり選ぶ、逆に言えば捨て問を作る目利きが必要となるでしょう。

2024年度も今までと同様の傾向でしたので、基本〜標準的な問題をミス無く得点できた生徒様と、そうでない生徒様で差が開いたと思われます。過去問を中心に、標準的な問題集を演習して対策をしましょう。

図形・数の問題(規則性・場合の数・約数・倍数など)・速さは差がつきやすいですから、これらの単元を中心に対策しましょう。

②国語

例年、大問5題の出題で、大問1番が漢字、大問2番が詩、大問3番〜5番が文章題となっています。この傾向は昔から変わりありません。

青山学院中等部の特徴である詩の問題は、毎年出題されていることから、しっかりとした対策が必要です。2024年度でも出題されており、表現技法・読解・季節や時間帯の語彙など、幅広く問われていました

詩は塾などではあまり扱ってくれませんので、対策をしている生徒様とそうでない生徒様では差がついてしまいます。「わかる国語」(旺文社)などの総合的な文法書を一冊用意して頂き、詩の対策をしつつ、過去問や他の学校の問題を解くと良いでしょう

文章題は、物語文・説明文・随筆文など様々な形式で出題されます。設問も語彙・抜き出し・接続詞・記号選択・記述問題と総合的に出題されています。最大の特徴は、制限時間の割に文章量・設問数が多いことです。普段からの読書が物を言います。読書量に比例して、速読・精読のレベルは上がりますので、ぜひ読書の習慣付けをしてください

③理科

例年、大問5題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。また、時事問題が出題されるので、ニュース・新聞で確認しましょう。この傾向は昔から変わりありません。

物理では、計算問題が出題されることもありますし、理解を中心とした問題が出題されることもあります。満遍なく出題されていますが、てこ・浮力・振り子・光・電気の出題が多い傾向にあります。2024年度第一回では、手回し発電機についての理解に関する問題が出題されました。計算だけでなく、理解も含めて対策してきた生徒様とそうでない生徒様で差がついた問題でした

化学は水溶液や気体に関する計算問題の出題が頻出です。過去問に類似の問題がありますので、しっかりと解き直しをして臨むことが必要でしょう。標準的な知識についても暗記しましょう。

生物・地学は考察問題が出題されますが、知識問題の割合が高い傾向にあります。但し、地学の柱状図など、理解をしていないと解けない問題も出題されるので、暗記だけに終始しないように注意しましょう。

④社会

例年、大問5〜7題の出題で、地理・歴史・時事問題の比率が高い傾向にあり、公民は少なめの出題です。漢字指定の問題がありますので、難しい漢字も書けるようにしましょう。この傾向は昔から変化ありません。

地理では、地図を使用した学習が大切です。また、統計や雨温図なども問われます。最も特徴的な点としては、地形図の問題です。2024年度でも、地形図に関する問題が複数出題されました。地形図の読み取りができた生徒様とそうでない生徒様では差がついたと思われます。過去問に数多くありますので、なれるまで何度でも演習、解き直しをおすすめします

歴史では、できごとの並べ替え問題がありますから、年号の暗記は必須です。写真・絵・史料などの資料問題が出題されることもありますので、目を通しましょう。

公民は、日本国憲法の出題があまりありませんが、今後問われる可能性はありますから、まんべんなく基本的な所は抑えましょう

時事問題は他校と比べて出題されており、2024年度には、インドの首相の名前が出題されるなど、細かい知識も要求されます。直近の内容を中心に、ここ10年程度の時事問題については理解しておきましょう

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては、立教池袋中学校が似ていると思われます。算数の傾向は特に似ていますので、過去問を解き切ってしまった後に演習すると良いでしょう。また、詩については、芝浦工業大学付属中学校が良い題材となるでしょう。

3. 青山学院中等部を受ける際の併願パターンは?

①1月

埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校

1月は練習として、埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校が挙げられます。
この中で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

栄東中学校がやや高めですので、無理はせず、受験しない選択肢はあると思います。

②2月1日

午前:中央大学附属中学校(1次)・法政大学中学校(1次)

午後:東京農業大学第一高等学校中等部(2次)・青稜中学校(1次)

午前は、中央大学附属中学校(1次)や法政大学中学校(1次)が良いと思われます。
午後は、東京農業大学第一高等学校中等部(2次)、もしくは抑え校として青稜中学校(1次)が良いでしょう。

③2月2日

午前:明治大学付属明治中学校(1次)

午後:東京農業大学第一高等学校中等部(3次)・青稜中学校(2次)

午前は、明治大学付属明治中学校(1次)が候補に挙がります。
午後は、東京農業大学第一高等学校中等部(3次)・青稜中学校(2次)が候補に挙がります。

1日に午前・午後どちらも受験されると思いますから、2日は疲れも考慮して、午前・午後どちらかの受験が良いでしょう。状況に応じて、上記の3校の中からお考え頂ければと思います。

④2月3日

午前:青山学院中等部
午後:広尾学園小石川中学校(3次)・法政大学中学校(2次)

午前は、青山学院中等部で決まりです。
午後は、広尾学園小石川中学校(3次)や法政大学中学校(2次)が候補に挙がります。

午前・午後どちらも受験されるかどうかは生徒様の状況に応じてご判断ください。

⑤2月4日

中央大学付属中学校(2次)・成蹊中学校(2次)

4日は、中央大学付属中学校(2次)が良いでしょう。
もしくはここまで抑え校が無い場合、成蹊中学校(2次)を受験されるのも手です。

4. 青山学院中等部の受験対策方法

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青山学院中等部の入試問題はスピード重視の問題です。問題自体は標準的な問題が多いですが、
解き終えるには困難を極めます。

算数は、大問数が多く、全般的に幅広く出題されます。先に述べました通り、制限時間内に終わらせるのは大変で、捨て問を作る目利きも必要です。過去問や標準的な問題に数多く当たり、問題の取捨選択が正しくできるようにしましょう

また、瞬時に解法がひらめくような解法暗記も必要になります。
解けるまで繰り返し、一度解けても、時間を置いて再度解き直しをしてください。

国語でも、スピードが求められます。読解する文章量がとにかく多いですから、日頃から読書をして速読しつつ、精読できるようにしましょう。また、しっかりと要旨をつかむ練習もしてください。

①時期別・教科別対策内容

(1)小学4年生

算数 

算数は、塾のカリキュラムに沿って学習しましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
青山学院中等部は、まんべんなく出題されますので、苦手単元を作らないことが大切です。

また、計算力も必須です。青山学院中等部では、必ず計算問題が出題されます。
速く、正確に計算ができるように毎日トレーニングをしてください。

国語

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに学習しますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにしてください。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の青山学院中等部対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。読書量を増やすことで、速く、正確に読めるようになります。
また、詩の対策も必要です。表現技法を定着させ、できれば詩集も読むと良いでしょう。「ウイニングステップ小学四年生物語と詩」(日能研ブックス)といった問題集で詩になれるのも良いでしょう。

理科

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
この分野での暗記問題は多いのですが、身の回りの現象理解が必要な問題も出題されます。
この現象理解は生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。保護者様も生徒様と一緒に考察してください。
たとえば、救急車の音は何故近づいてくると高くなるのか?など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。

社会

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
地形図の読み取りが毎年出題されています。地形図の読み取りや地図記号を今のうちに理解・暗記をしましょう。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。
また、ニュース・新聞を見る習慣付けをしていけると良いでしょう。時事問題がよく出題されています。

(2)小学5年生

算数 

算数は、引き続き、カリキュラム通りにして頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習してください。
少し時間が経ってしまうと、できなくなってしまうことも多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしましょう。
図形・数の問題・速さは難しい問題までできるようにしましょう。

国語

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を80字程度で書く練習をしましょう。書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書は幅広く継続的に行い、読書量を増やしましょう。漢字・語彙も忘れずに学習してください。「わかる国語」などの文法書を使い、詩の表現技法・季節などをよく学習しましょう

理科

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。標準的な問題は解けるようにしましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからないことは、調べつつ、理解を深めてください。

社会

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記をしてください。年号暗記も忘れずにしてください。
主なできごとが何時代なのか、判断できるまで反復してください。

写真・図・史料といった資料の内容も忘れずに理解・記憶をしてください。
ニュースだけでなく、新聞も読むようにして、疑問に思うことは調べましょう

(3)小学6年生(4月〜6月)

算数

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
とくに、図形・数の問題・速さに不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
過去問にも一度取り掛かりましょう

国語

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認してください。
引き続き、さまざまなジャンルの文章を積極的に読んでください。

とにかく多くの文章を読んで要約も書くと良いでしょう。
過去問にも取り掛かりましょう

理科

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めましょう。

とくに物理の光・音・振り子・浮力・電気に関する理解を深めましょう。
また、計算問題の力をつけましょう。

計算問題が苦手な生徒様はとくに力を入れて復習してください。

社会

社会は、公民が始まります。公民はそれ程難しい問題は出題されていません。

全体的に基本~標準的な事項を押さえましょう

言葉の意味をしっかりと考えましょう。

時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れると、今後楽になります。

ニュース・新聞は引き続き見てください。

(4)小学6年生(7月〜8月)

算数

算数は、過去問を3〜5回分解きましょう。

また、苦手単元があれば、夏休み中に克服しましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしましょう
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

国語

国語も、過去問を3回分は解いて、形式になれましょう。
詩については、表現技法や季節の確認をしつつ、他の過去問を使用しても良いでしょう。芝浦工業大学附属中学校の問題は良い教材になります
語彙・漢字については、この夏休みで固めましょう。

理科 

理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。

理解不足の所は、基本に戻って理解をしましょう。
計算問題については、過去問で問われている内容を中心に少し難しい問題にも対応しましょう。

社会

社会も、過去問を3回分しましょう。

過去問を通して弱点を見つけ、補強しましょう。
ニュース・新聞で引き続き、時事問題について学習しましょう。

ここ10年程度の時事問題は学習しておくと良いでしょう

(5)小学6年生(9月~11月)

算数

算数は、過去問中心になりますが、とくに解き直しに力を入れてください。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、余裕があれば「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。
とくに、図形・数の問題を・速さを中心に解くことをおすすめします。

国語

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずにしてください。
過去問の解き直しもしましょう。

この時期でも、読書は継続して頂き、詩を含めたさまざまなジャンルに触れましょう

理科 

理科も、やはり過去問を中心に学習します。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解ができているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。

先程お話ししましたように、物理の理解がとくに重要です。力を入れて取り組んでください。解き直しも忘れずにしてください。

社会

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずにしてください。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強、及び大手塾が出版している「重大ニュース」を読み、更に時事問題を強化しましょう。

(6)小学6年生(12月~1月)

算数

算数は、過去問の解き直し、図形・数の問題・速さを含めて全般的に定着させましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、さかのぼって学習してください。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」を復習しましょう。

国語

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・詩を忘れずに最終チェックをして、日々の読書も継続してください。

理科

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認してください。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をしてください。

社会

社会は、全般的な復習をしつつ、地形図・統計・雨温図・年号・歴史の資料を中心に確認してください。
最後まで、時事問題の知識を学びましょう。

②青山学院中等部の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

算数・理科の計算問題は比較的似た問題が出題されますので、さかのぼって復習して、解き直してください。

国語・社会については、形式になれれば良いと思われますが、10回分は解いた方が良いでしょう。とくに、国語の詩は日頃の演習量が不足していると思われますので、多めに演習した方が良いでしょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。この2科目は差がつく科目です。ですので、早めに解き始めた方が良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中しましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数

算数は、図形・数の問題・速さといった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。

最低10回分、できれば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
解き直しをしながら、各々の時間を測り、本番に出題された場合、捨て問にするかどうするか考えておくと良いでしょう。

国語

国語は、問題量を制限時間内に解き切れるかの練習が必要です。

また、詩の演習は必要なので、10回分解くと良いでしょう。

2周解き直しができれば良いと考えます。

理科  

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。

計算問題については、練習が必要です。
そのため、最低10回分できれば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、化学の計算問題に関する解き直しを中心に3~4周しましょう。

社会

社会は、地形図や時事問題の問われ方に注意が必要です。

そのため、10回分解くと良いでしょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛けてください。

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題ができなくなっている可能性が高いです。塾などで難しい問題ばかりしていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れます。

すると、成績が下降します。ですので、保護者様には、基本的な問題、たとえば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、対応してください。また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげてください。

(2)計算力対策

青山学院中等部は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。

計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に練習しましょう。正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

青山学院中等部の理科は、これまで説明している通り、理解を問う問題が出題されております。保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促して頂けるとよろしいかと思います。

たとえば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか。」
「虫眼鏡はどういう仕組みになっているんだろうね。」
「鏡で全身を映すにはどうしたら良いだろう。」

など、身近にあるものをしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。とくに物理の理解には力を入れてください。生徒様とご一緒に取り組んでみてください。

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的なことでも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話してください。

たとえば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういうことなんだろうね?」
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をして、一緒に調べることは重要です。

取り組んで頂ければと思います。

(5)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。

まず、計算間違いからお話ししましょう。計算間違いをしないためには、(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算をすることから始めます。そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います

次に、見間違い・勘違いについてです。文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認してください

このように徹底すると、今までのミスが格段に減ります。保護者様も、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。

まとめ

青山学院中等部は、青山学院大学系列の共学校で、約85%の生徒様が同大学に進学します。入試問題はスピードが要求される試験で、問題を解き終えるのは大変困難です。

とくに算数は大問数が14題もあり、問題の取捨選択が重要です。また、問題に瞬時反応できるように解法暗記も必要となります。

国語でも、文章量が多いことから、時間との闘いです。日頃の読書が物を言います。詩が毎年出題されますから、表現技法・季節といった基本事項から定着させましょう。

【参考文献】

青山学院中等部
・青山学院中等部2025年度版10年間過去問声の教育社
・立教池袋中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・芝浦工業大学付属中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

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