1. 獨協中学校とは?
1883年に西周が初代校長を務め設立された伝統校です。ドイツとの関係が深く、選択科目としてドイツ語を選択出来ます。全体の約3割の生徒様が選択しているそうです。また、希望者のみではありますが、中学3年生〜高校2年生でドイツ研修旅行があります。定員20名に対して、定員以上の申し込みがあります。
2022年からは獨協医科大学への系列校推薦枠(獨協埼玉中学校と合わせて10名枠)が設置されました。私立医学部の指定校推薦枠と合わせ、医学部志望のご家庭様には魅力的だと思われます。
中学3年生時には1年間かけて研究論文に取り組みます。研究成果をプレゼンテーションする機会もあり、大きなイベントと言えるでしょう。
2. 獨協中学校の入試傾向について
第一回・第三回・第四回は算数・国語・理科・社会の四科目、第二回は算数・国語の二科目での試験です。
第一回・第三回・第四回については、試験時間が算数50分・国語50分・理科40分、社会40分、配点は算数100点・国語100点・理科70点・社会70点です。
第二回については、試験時間が算数・国語各々40分、配点は算数・国語各々100点です。
獨協中学校の問題は、回数によって難易度に差があり、何割取れればよい、というものがありません。
かなり問題の難易度にブレがありますから、その都度その都度ベストを尽くすことが重要です。
全科目的に読解力・記述力がモノを言いますので、読書や日記を毎日継続的に行うことが大切です。
どの回も算数で最も差がつく傾向があり、速さ・図形・食塩水・数の問題が頻出です。
会話形式の問題や複雑な問題もありますので、やや難しい問題まで解答出来る様に、普段から学習をして下さい。
①算数
例年、大問4~5題の出題で、大問1番は小問集合、大問2番以降は単元別の問題となっています。問題によっては、解き方を書く欄があるため、式や考え方が採点官に伝わるように書く練習が必要となります。以上の傾向は各回変わりません。
大問1番の小問集合では、全部で4~7問程度出題され、計算問題・逆算問題が必ず出題されています。残りは基本~標準的な問題です。
大問2番以降では、速さ・図形・食塩水・数の問題がよく出題されています。
速さでは、旅人算・特殊算・水量の問題・点の移動など全般的に出題されます。標準的な問題が多く、グラフが出題される場合があります。完答を目指したい所です。
図形の問題は、平面図形が多く、相似・面積・図形の移動が頻出です。立体図形では、切断・展開図が見られます。全体として、問題集の問題を少し難しくした問題がよく出題されています。典型問題だけではなく、やや応用的な問題も解けるようにして下さい。
食塩水の問題は、文章が長くなることも多く、読んでいるうちにわからなくなる生徒様は大変多いです。図を書いて、状況を整理していくと分かる問題も多いですから、しっかりと図を書いて考える癖付けをして下さい。
数の問題は会話形式で出題されることもあり、単元も約数・倍数・n進法・場合の数・規則性・思考力問題と多岐に亘ります。2024年度第一回も会話形式の問題で、場合の数と思考力問題の複合問題でした。会話形式の場合、文章の内容を理解しながら解く問題ですから、自分勝手に解いてしまうと、正解に辿り着けません。文章の誘導に沿って考えていった生徒様とそうでない生徒様で差がついた問題だったと思われます。この点に注意しながら、過去問で演習して下さい。
②国語
例年、大問3~4題出題されることが多く、漢字問題と文章題が出題されています。文章題は説明文が1題と、物語文や随筆文が1題出題されます。時折、説明文のみしか出題されないことがあります。各回の傾向は変わりありません。記述問題は多いため、しっかりと書ける様に練習する必要があります。ポイントを箇条書きしてから、記述していくと良いでしょう。
2024年度では、上記の傾向に変化がありました。2024年度第二回では、大問で詩が出題され、第三回では、本文中に和歌が挿入され、設問になっておりました。問題自体は難しくはなかったのですが、詩や和歌の対策を全く行わなかった生徒様には、厳しい入試になったと思われます。今後もそういった出題があるかもしれません。ジャンル問わず学習していく必要があります。
獨協中学校の特徴として、設問の一部に、対話形式の穴埋め問題がある事です。この形式は、模試や問題集ではあまり見かけませんので、過去問を行うことで慣れていく必要があります。また、説明文を中心に文章自体が難しめではありますが、設問がそれほど難しいわけではありません。ですから、粘り強く読み進めて頂きたいと思います。
尚、第二回の入試は制限時間が少ないこともあり、その他の回と比べて記述問題が少ない傾向にあります。
③理科
例年、大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学がバランス良く出題されており、一部記述式問題が出題されます。回数によって出題形式に変わりはありません。
物理・化学共に、実験・考察問題を前提とした計算問題がよく出題されています。2024年度第一回でも、物理・化学共に実験・考察問題で計算問題が多く出題されました。どちらの問題も、文章をしっかり読んで理解した上で解けば、計算問題と言えども、そこまで難しい問題ではありませんでした。しかし、本番の入試で文章の意味を理解して解けた生徒様は多くなかったと思われ、差がついた問題だった考えられます。難しそうに見える問題でも、しっかり読めば解ける問題が多いですので、諦めずに取り組む癖をつけましょう。尚、現象理解が必要な問題も出ますので、身近な事に疑問を持ち、調べていくと良いかと思います。
生物・地学は、考察問題が出題されることが多く、知識問題と共に、現象理解を問う問題も多数出題されています。一部計算問題も出題されていますので、幅広い対策が必要となります。生物で特徴的なのがスケッチ問題です。毎回出題されるわけではありませんが、頻出と言えるでしょう。特徴が分かるようにはっきりと書く必要があります。
➃社会
例年、大問数は3〜4題で、地理・歴史・公民が満遍なく出題されます。時事問題も出題されています。各回、出題傾向に大きな変化はありません。どの回も、記述問題が数問出題され、今までは与えられた資料を見て答える形式が多かったのですが、2024年度第一回は傾向に変化がありました。記述問題全4題のうち、資料を見て答える問題は1題のみで、残り3題は知っている知識を用いて記述する問題でした。今後の対策として、記述問題を書くに当たっての背景知識まで学習をする必要があります。
地理は、広範囲に亘って出題されており、総合的な力が試されます。日本の都市や世界の国々の場所など、緯度・経度を含め地図帳で確認して下さい。また、地形図もよく出題されています。統計や雨温図も、頻出ですから対策の必要があります。
歴史も、満遍なく出題されていまして、資料や写真から判断する問題も出題されます。出来事の並べ替えも出題されますから、年号暗記は必須です。出来事と時代の紐付けも重要ですので、流れを理解しながら学習して下さい。
公民は、国会・日本国憲法・国際関係が頻出です。時事問題も絡むことが多く、選挙や裁判と組み合わせて出題されます。憲法の条文穴埋め問題もよく出題されていますから、条文の重要な単語は暗記の必要があるでしょう。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的な傾向としては、難しめの学校ですが、東京都市大学附属中学校と似ています。問題は少し難しいのですが、算数や理科は大いに参考になると思われます。国語については、相違しますので、城北中学校・桐朋中学校が参考になるでしょう。
3. 獨協中学校を受ける際の併願パターンは?
①1月受験校
・城西川越中学校・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校
|
1月は練習として、城西川越中学校・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
これらの学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
②2月1日
午前:獨協中学校(1次) 午後:獨協中学校(2次)
|
午前・午後入試共に、獨協中学校で決まりでしょう。
③2月2日
午前:獨協中学校(3次) 午後:京華中学校(特別選抜2次)
|
午前は獨協中学校(3次)で決まりです。
午後は抑え校として京華中学校(特別選抜2次)が良いと思われますが、疲れがあると思いますので、無理はしなくて良いでしょう。
④2月3日
午前:京華中学校(特別選抜3次)・佼成学園(3次)・東京都市大学附属中学校(3次・Ⅰ類)
|
3日午前は抑え校として、京華中学校(特別選抜3次)か佼成学園(3次)が良いでしょう。
2日に京華中学校を抑えてあれば、次の日に備えて休養に充てるのも良いと思われます。
ここまでで獨協中学校に合格していれば、問題形式の似ている東京都市大学附属中学校(3次・Ⅰ類)を受験するのも宜しいかと思います。
⑤2月4日
・獨協中学校(4次)
|
4日は獨協中学校(4次)で決まりでしょう。最後のひと踏ん張りです。
4. 獨協中学校の受験対策方法
獨協中学校は、回数により問題の難易度に差がありますが、算数と国語で差がつきやすい傾向は変わりません。
算数では、難しい問題があるものの、基本~標準的な問題をいかにミスなくしっかりと取れるかが重要です。
速さ・図形・食塩水・数の問題は重要単元ですから、特に力を入れて下さい。
国語は、文章の全体的な理解、即ち要旨を読み取れるかが重要です。日頃から要約を書く練習が必要です。
また、記述問題が多いですから、毎日日記を書いて、書く練習・添削をすると良いでしょう。
理科は、暗記よりも理解が問われますので、何故そうなるのか、考えながら取り組みましょう。
計算問題も多く出題されますから、標準的な問題は解けるように演習しましょう。
社会は、全般的に暗記・理解を問う問題が出題されるため、学習することが多いです。
記述問題もありますから、背景知識も学んでいきましょう。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
獨協中学校は、小問集合を含めれば比較的満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
また、計算力も必須です。獨協中学校では、計算問題が必ず出題されますし、計算力が必要な問題も多数出題されます。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。
国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の獨協中学校受験対策には良いでしょう。
文章を書くという意味では、日記も効果的です。保護者様が添削してあげると良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。
また、詩の対策も必要です。表現技法を定着させ、出来れば詩集も読むと良いでしょう。「ウイニングステップ小学四年生物語と詩」(日能研ブックス)といった問題集で詩に慣れるのも良いでしょう。
理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
また、獨協中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解がとても大切です。
これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、シャボン玉はどうやって出来るのか、など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。
生物分野でスケッチ問題が出題されることがあります。この時期から練習をしておく必要があります。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
都市や世界の国々の場所・地形図・雨温図・統計が頻出単元ですから、この時期にしっかり理解しましょう。
記述問題に対処すべく、理解もしながら学習をしていきましょう。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
速さ・図形・食塩水・数の問題は難しい問題にもチャレンジしていきましょう。
計算練習も忘れずに行って下さい。
国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を50~80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書・日記は継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。
理科は、物理・化学などの計算問題が始まります。計算問題はよく出題されておりますので、しっかり復習をし、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。年号暗記も必須です。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。記述問題に対応出来る様に、背景知識も学習しておきましょう。
時間を見ながら地理の復習も適宜行えると良いでしょう。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、速さ・図形・食塩水・数の問題に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
過去問にも一度取り掛かってみましょう。
国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
抜き出し問題は、同じような内容の段落から選ぶと正答に近づきます。
練習をして、抜き出し問題に強くなりましょう。
可能でしたら、過去問を解いてみましょう。
理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。
社会は、公民が始まります。国会・日本国憲法・国際関係を中心に学習するようにしましょう。
日本国憲法の条文穴埋め問題対策として、重要単語の暗記を行いましょう。時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュースや新聞を見る様にすると、今後の時事問題対策に有効です。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
基本~標準問題対策として、「ベストチェック」(日能研)はおすすめです。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
計算練習も引き続き、毎日5問でも良いですから継続して下さい。
国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述対策が最も重要です。
記述問題がうまく書けない生徒様は、まず書きたいポイントを箇条書きにした後に答案作成をしていきましょう。
詩については、表現技法や季節の確認をしつつ、他の過去問を使用しても良いでしょう。芝浦工業大学附属中学校や東京都市大学附属中学校の問題は良い教材になるでしょう。
漢字・語彙については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。
計算問題については、グラフや表を見ながら答えていく問題に慣れていきましょう。
社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。記述問題に対応出来るか確認し、弱いようでしたら、夏休みを利用して、もう一度背景知識の確認をして下さい。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
速さ・図形・食塩水・数の問題に力を入れて学習して下さい。
「ステップアップ」(東京出版)で強化することも効果的です。
国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書・日記は継続して頂くと良いでしょう。
理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
計算問題を中心に解き直しも忘れずに行って下さい。
社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」を用いた時事対策を本格的に始めましょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、速さ・図形・食塩水・数の問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、基本~標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をして下さい。
社会は、全般的な復習をしつつ、場所・地形図・統計・雨温図・時事問題での復習・強化を行って下さい。
年号暗記や、条文の穴埋め問題への対策も確認して下さい。
②獨協中学校の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
獨協中学校は、全体として過去問と似た問題が出題されます。
算数と国語で差がつきやすく、この2科目を中心に対策をしていくと良いでしょう。
理科は現象理解を伴う問題が多く出題されます。過去問と同じ問題は出題されませんが、どんな問題が出題されるのか確認し、身近にあるものの仕組みを理解するようにして下さい。
社会は過去問を通して学習をしながら、弱点となる所を対策していきましょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
先程お話したように、差がつきやすい科目です。早めに始めると良いでしょう。
一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、速さ・図形・食塩水・数の問題といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
国語は、記述問題に対処するための練習が必要です。
従いまして、10回分は解くと良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。
詩の対策は、芝浦工業大学附属中学校や東京都市大学附属中学校の過去問を使って練習しましょう。
理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。
計算問題については、数多く出題されますので、相当に練習が必要です。
そのため10回分、出来れば15回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、地形図や記述問題の演習が重要ですから、10回分は解くようにしましょう。
苦手意識が御有りであれば、もっと増やしても良いでしょう。
解き直しは、2周で良いでしょう。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
獨協中学校は、計算力が鍵を握ります。
毎日5問〜10問程度、計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)理科の対策
獨協中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が多く出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。
例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」 「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」 「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」 「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」
|
など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。
まとめ
獨協中学校は、医学部の推薦枠があることから、医学部志望のご家庭様から人気の学校です。
問題は、回数によって難易度に差があり、何割取れれば合格、という水準を言うのが難しい学校です。ですので、出来る限りの対策をしていくより他ありません。算数で最も差がつきますので、算数中心に考えていきましょう。速さ・図形・食塩水・数の問題には特に力を入れて下さい。
但し、全科目的に文章が長く、記述問題が多いので、読解力・記述力がモノを言います。これは算数についても同様です。日頃から読書・日記を継続的に行っていくことが大切です。
【参考文献】
・獨協中学校ホームページ
・獨協中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・東京都市大学附属中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
他の学校の入試傾向・受験対策
中学受験対策をご検討なら
東大家庭教師友の会をもっと知る
お問合せ・体験授業はこちら