1. 暁星中学校とは?

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1888年設立の伝統校。キリスト教カトリックの中学校で、品のある生徒様が在籍しています。
フランス語や宗教が必修科目にあり、他校との大きな違いとなっています。
将来的に私立医学部へと進学する生徒様が多く、切磋琢磨出来る環境でもあります。
部活動が盛んで、サッカーや競技かるたは、全国レベル。部活動に邁進しながら、勉学に励んでいます。

2. 暁星中学校の入試傾向について

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第一回目の試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は各々50分・50分・40分・40分、配点は100点・100点・75点・75点となっています。
第二回目の試験科目は、算数・国語の二科目です。
試験時間は各々50分・50分、配点は100点・100点となっています。
第二回目は二科目となりますが、国語に少し違いはありますが、算数は第一回目と大きくは変わりません。

第一回目・第二回目共に算数で差がつきやすく、速さ・数の単元・図形は毎年出る重要単元です。
国語の作文問題は暁星中学校の大きな特徴で、約400字の記述が求められます。

①算数

例年、大問5題の構成で、頻出単元は速さ・数の問題・図形です。
この傾向は、第一回・第二回共に変わりません。
試験時間50分に対しての問題量はそこまで多いわけではありませんので、スピードよりも確実な計算力を身に付けて解くようにしましょう。
どの設問も解き方を書く欄があります。式や考え方を上手に書ける様に対策する必要があります。
以下、頻出単元について詳しく書いていきます。

速さ

ダイヤグラムの問題がよく出題されますので、慣れておく必要があるでしょう。
速さと比や特殊算に関する問題も出題されます。

図形

平面図形の面積に関する問題や立体図形の切断問題が頻出です。
面積の問題は、円が絡むことが多いため、よく演習をして下さい。

数の問題 

数の問題は約数・倍数の問題が頻出です。やや難しい問題も出題されますので、粘り強く取り組む必要があります。
具体的に試行錯誤することで規則やルールが見えてきますので、手を動かして考えましょう。
2024年度第一回では、大問で2題出題されました。一つは規則性の問題、もう一つは約数の問題でした。
どちらも具体的に考えるとわかりやすい問題でしたが、数の問題に苦手意識のある生徒様は苦戦したと思われます。

先にお話ししました通り、速さ・数の問題・図形はとにかく重要ですから、時間をかけて取り組んで下さい。

②国語

第一回・第二回共に大問1問のみで、物語文が出題されます。基本的には漢字・語彙・記述・正誤選択問題など、一般的かつ総合的な設問になっています。但し第一回のみ、最後の設問が、非常に大変な作文となっています。

作文 

作文は、暁星中学校の大きな特徴となっています。
内容としては、「あなたの考えを述べなさい」「あなたの経験を答えて下さい」という題材で、字数指定はありませんが、350字~400字程度が必要となる設問です。
日頃から、日記を書いたり、新聞記事の感想を書くことで、生徒様ご自身について記述する練習をしましょう。
そして書くだけではなく、専門の先生に添削して頂くと良いでしょう。

 

2024年度第一回でも、例年通り、作文問題が出題されました。
今回は「あなたの目が釘付けになった経験を教えて下さい」という内容の問題でした。
初見で対応するのは困難な問題ですから、やはり対策をしっかりしている生徒様とそうでない生徒様で差がついたと考えられます。また、「目が釘付けになった」の意味がわからないと解けない問題でしたから、語彙力の強化も必須です。

なお作文以外の記述問題の字数は約60字~90字です。しっかりポイントを箇条書きした上で、記述すると良いでしょう。

③理科

大問4題出題され、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されます。どの問題も現象理解を問う問題で、単なる暗記では解くことが出来ません。計算問題も出題されています。

物理 

物理は、てこや電気といった頻出単元だけでなく、ふりこ・音・浮力など他校では頻出とは言えない単元も出題されており、物理全体として学習する必要があります。
文章を読んで理解した上で解く問題も多く、計算力だけが問われているわけではありません。

化学

化学は、現象理解を問う問題が出題されます。身の回りの現象をしっかりと説明出来るようにする必要があります。
計算問題も出題されますので、標準的なレベルの問題は解けるようにしましょう。
2024年度第一回でも、燃焼や密度に関する身近な事柄に関する問題が出題されていました。
言われればわかる内容であっても、いざ設問となると解けない問題も多く、差がついた問題だと思われます。

生物

生物は、暗記・記述・考察問題がバランスよく出題されます。生物は暗記と思われがちですが、理解をしながら暗記をしていきましょう。その際、類似点や相違点についても考えながら、学習していきましょう。

地学

地学も、生物同様、暗記・記述・考察問題がバランスよく出題されます。但し、生物よりも現象理解が必要で、理解が不足していると解けないようになっています。特に、天体の仕組みは理解が必須です。

④社会

大問3~5題で構成され、地理・歴史・公民・時事問題が出題されます。
歴史の出題がやや多く、時事問題は地理・公民の問題と合わせて数多く出題されます。
地理・公民の問題で記述問題が出題されまして、通常字数制限が無い問題です。

歴史

歴史では、出来事の順序や出来事が起こった時代を問う問題に大きな特徴があります。
多い年度には20題程度出題されることもあり、この問題の対策なくして、社会の合格点は望めません。出来事の年号暗記が出来ていれば対処出来ますので、時間をかけて学習しましょう。

地理

地理では、都道府県ごとの特徴を押さえられているかが問われます。
農業・漁業・工業など広範囲に亘って問題が出題されますから、全体的に確実な暗記が必要です。
細かい知識と言うよりも、標準的な知識を混乱しないように記憶することが大切です。

公民

公民では、憲法の条文に関する穴埋め問題が頻出です。条文の文章をある程度暗記する必要があります。
また、国会・国際機関についても、しっかりとした学習が必要です。

時事問題  

時事問題では、地理・公民の問題との融合問題として出題され、他校と比べ、多くの設問が用意されています。
細かく聞かれる年度もありますから、ここ20年程度の時事問題を学習するようにしましょう。
2024年度第一回でも、時事問題が大問4.5番と数多く出題されました。
ジェンダーやSDGsに関する問題が出題され、記述問題もありました。
時事対策をされてなかった生徒様は大きく差がつけられてしまったでしょう。

⑤問題の形式等が似ている学校は?

城北中学校桐朋中学校は全体的に見て似ていると思われます。
特に、城北中学校の算数・国語桐朋中学校の国語・理科は参考になる部分も多いと思います。
社会については、両校ともあまり参考にはならないと思われます。
早稲田中学校の社会は時事問題が数多く出題されますので、その部分だけ解くのは良いと思います。

国語の作文問題に関しましては、世田谷学園中学校公立中高一貫校入試の問題も一部似ているものがあります。
参考にされると宜しいかと思います。

3. 暁星中学校を受ける際の併願パターンは?

①1月受験校

 

城北埼玉中学校・西部学園文理中学校・大宮開成中学校

 

1月は、練習として、城北埼玉中学校・西部学園文理中学校・大宮開成中学校が挙げられます。
この中の学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

②2月1日

 

午前:城北中学校(1次)・武蔵中学校

午後:東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・2次)・獨協中学校(2次)

 

午前入試は城北中学校(1次)が考えられます。問題の形式が似ている科目がありますし、偏差値も近い学校です。
非常に高いレベルですが、武蔵中学校も考えられるかと思います。
私が教えていた生徒様でも暁星中学校の対策をしている中で、武蔵中学校に適応し、合格を果たした生徒様がいらっしゃいました。

次の日に暁星中学校(1次)がありますので、午後入試は受験しなくても良いと思います。
もし受験されるのであれば、東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・2次)は良いと思います。
もしくは抑え校として、獨協中学校(2次)も良いでしょう。

③2月2日

 

午前:暁星中学校(1次)

午後:日大豊山(2次)

 

午前は暁星中学校(1次)で決まりです。
午後は、日大豊山(2次)が考えられますが、無理はしなくて良いでしょう。
2日の午後入試を受けるのであれば、1日の午後入試や3日の午前入試の方をおすすめします。

④2月3日

 

午前:東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・3次)・成城中学校(2次)

午後:暁星中学校(2次)

 

3日午後は暁星中学校(2次)があります。そのため、午前は受験しなくても良いかと思います。
余力があれば、同じ位の偏差値の東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・3次)や成城中学校(2次)も良いでしょう。

⑤2月4日

 

成蹊中学校(2次)・日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次)

 

3日までの受験がうまく行っていない状況ですから、抑え校を考えることになろうかと思われます。
その場合、成蹊中学校(2次)が第一選択肢かと思われますが、もっと余裕を持ちたい場合は、日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次)が良いと思われます。

4. 暁星中学校の受験対策方法

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全体として文章の読解力が必要ですので、日頃から読書をしておくことが大切でしょう。
また、理科では身近な現象が、社会では時事問題が多く出題されることから、色々な事に興味を持ち、視野広く生活をしているか、という事が試されています。
科目で一番差がつく算数では、速さ・数の問題・図形が重要な単元です。特に力を入れて学習して下さい。

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
暁星中学校は、満遍なく出題されるわけではありませんが、基本的な内容は全体的に理解しなくてはなりません
また、計算力も必須です。暁星中学校では、計算問題自体は出題されませんが、正確な計算が出来ることが前提の問題となっています。この時期から毎日計算のトレーニングをして下さい。
今のうちから、式や考え方を記述出来るように練習しましょう

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50~100字で書いていくのが、将来の暁星中学校受験対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。
また、作文対策として、毎日日記を書くことをおすすめします。
保護者様や専門の先生が見てあげると良いでしょう。

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
また、暁星中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解がとても大切です。
これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、救急車の音は何故近づいてくると高くなるのか?など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
暁星中学校では、広範囲に出題されますから、この時期から全体的に理解していきましょう。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
速さ・数の問題・図形は難しい問題まで出来るようにしておきましょう。

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を100字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
要旨と共に生徒様自身の考えを纏める練習もしていきましょう。
例えば、朝日小学生新聞にある「天声こども語」を読んで、その感想を纏めるのも良い練習です。
読書・日記は継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。暁星中学校では、計算問題も出題されておりますので、しっかり復習をし、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。

社会は、歴史が始まります。とても重要な単元になりますから、全体的な流れを理解しながら暗記を行って下さい。
年号暗記が大変重要ですので、この時期から暗記を頑張りましょう。
主な出来事が何時代なのか、判断できることも必要ですから、同時に行いましょう。
写真や図の内容も忘れずに記憶して下さい。

(3)小学六年生(4月〜6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、速さ・数の単元・図形に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
過去問にも一度取り掛かってみましょう。式や考え方が記述出来ているか、添削してもらいましょう。

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
引き続き、朝日小学生新聞などを使用して、生徒様ご自身の考えを纏める練習をしてみましょう。
「天声こども語」だけでなく、他の記事についても、同様に纏める練習をすると効果的です。
この時期に、過去問を一度解くと良いでしょう。

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。
出来れば、過去問にも取り掛かってください。

社会は、公民が始まります。国会・日本国憲法・国際機関を中心に理解して下さい。
時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
時事問題についても学習を始めましょう。

(4)小学六年生(7月〜8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
基本~標準問題対策として、「プラスワン」(東京出版)はおすすめです。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。
生徒様ご自身の考えを書く練習に慣れますと、今度は筆者の主張に沿って書けなくなる可能性があります。
どちらの形式の問題に対しても対処出来る様に練習して下さい。
語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。
日記や要旨の練習は継続的に行って下さい。

理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。
導入文を理解した上で解答していく問題に慣れていきましょう。

社会も、過去問を3回分行いましょう。歴史の問題にどの程度対応出来るのか確認し、足りない場合は、年号の暗記や時代毎の出来事を復習しましょう。
時事問題はここ20年程度の内容を学習していきましょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
速さ・数の問題・図形で得点出来る様に、特に重視して演習をして下さい。
勿論、基礎の定着は日々行って頂くと良いでしょう。

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。記述問題で、ポイントが漏れていないか、確認して下さい。
この時期でも、読書は継続して頂き、様々なジャンルに触れましょう

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
時事問題や歴史の定着に、特に時間を掛けましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、速さ・数の単元・図形を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をして下さい。

社会は、引き続き、時事問題を含めた全体的な復習です。
統計問題がそう出題されるわけではありませんが、「日本のすがた」(最新版)を読んでおくと良いでしょう。
時事問題にもプラスの効果があります。

②暁星中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

暁星中学校は、全体として過去問と似た問題が出題されます。
よって、算数・理科はなるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい
国語・社会については、形式に慣れて頂ければ、そこまで過去問を解く必要は無いでしょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
算数は差がつきますし、国語は生徒様の考えを述べる問題がありますので、早めに取り掛かるのが望ましいです。
理科については、出来れば夏休み前に触れておきたいですが、ご無理であれば夏休みから始めましょう。
社会は、優先順位は最後で良いと思われます。夏休み中には取り掛かりましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、速さ・数の単元・図形といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
式や考え方がしっかりと記述出来ているか、専門の先生にみてもらって下さい。

国語は、記述問題、作文問題にうまく対処出来るか、練習が必要です。
従いまして、10回分解くと良いでしょう。
2周解き直しが出来れば良いと考えます。その際、記述問題はポイントを箇条書き出来ているか、確認しながら行って下さい。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すことを目的に行いましょう。
計算問題についても、数多く出題されますので、相当に練習が必要です。
そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。

社会は、形式に慣れることを目標にして頂ければ良いので、5〜10回分で良いでしょう。
解き直しも2周で良いでしょう。その分、時事問題や歴史の年号暗記に力を注ぎましょう

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

(2)理科の対策

暁星中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が多く出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。

例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」
「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」
「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」
など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。

(3)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういう事なんだろうね?」
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。

(4)作文対策

暁星中学校の大きな特徴である作文問題。この対策無くして、暁星中学校の入試に打ち勝つことは難しいでしょう。
先程お話しましたように、対策としまして、日記が効果的だと考えます。
生徒様に毎日日記を書いて頂いて、それを保護者様が添削していくと良いでしょう。
一つ一つの言葉遣いや、論理的に正しい文章が書けているか、生徒様自身の気持ち・考えが文章から伝わるかということをチェックして下さい。
もし、ご家庭で添削が難しいようでしたら、専門の先生にみてもらうようにして下さい。

まとめ

暁星中学校の問題は、まず前提として、確固とした読解力が必要となります。
それと共に、様々な事に興味を持ち、日頃から視野広く生活しているかが問われています。
身近な事に興味を持ち、調べて、納得する事を繰り返して行きましょう。

科目別で見ると算数でかなりの差がついています。速さ・数の問題・図形の標準〜やや難しいレベルの問題を解けるようにして試験に臨んで下さい。解き方を書く必要があるため、式や考え方を整理して記述出来るように練習しましょう。

国語の作文対策も必須です。日記を書いたり、新聞記事を読んで考えを纏める練習をすることが大切です。添削をしてもらって書き直す作業を繰り返すことで、記述力は向上していきます。

 

【参考文献】

暁星中学校

暁星中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

桐朋中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

城北中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

早稲田中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

 

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