1. 国学院大学久我山中学校とは?

1944年に前身の学校が設立、1991年に共学化しました。国学院大学久我山中学校の特徴的な点としまして、校舎・授業は男女別学、一方で、行事やクラブは男女共学という共学校と男女別学校の要素を併せ持っている点が挙げられます。双方の良さを取り入れた学校と言えるでしょう。国学院大学の付属校ではあるものの、内部進学率は10%程度と少なく、選抜コース(STクラス)の多くの生徒様が東京大学などの難関校へと進学します。

クラブ活動が盛んですから、勉学とクラブ活動をどちらも本気で行いたい生徒様にうってつけの学校でしょう。

 

2. 国学院大学久我山中学校の入試傾向について

男子一般・女子CC第一回・第二回の試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は各々50分・50分・40分・40分、配点は各々100点・100点・50点・50点となっています。
ST第一回・第二回の試験科目は算数・国語の二科目です。
試験時間は各々60分・50分、配点は各々150点・100点です。
ST第三回の試験科目は算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間と配点は男子一般・女子CCと同じです。
複数回受験によって、ボーダー付近の点数であった場合のみ考慮があります。

入試傾向としては、算数の問題で差がつきやすく、問題自体も難しめに作られています。
特にSTは算数の配点が高いですから、より重要な科目となります。
数の問題・速さ・図形に力を入れて対策を行って下さい。

 

①算数

例年、大問4題の出題です。男子一般女子CC・ST共に解法を書く欄がありますから、丁寧に式ややり方が書けるようにしておきましょう。一般は、大問1番が計算問題、大問2番が小問集合、大問3.4番が単元別の問題です。STは大問1.2番が小問集合、大問3.4番が単元別の問題です。単元別の問題は、どの回数でも、数の問題・速さが頻出です。STの問題はかなり複雑な問題となっていますが、最初の設問小問は基本的な問題ですし、解いていくことで理解出来るようになっていきますので、諦めずに、確実に出来る所を得点していきましょう。以下、特徴的な単元についてお話ししていきます。

数の単元は規則性・場合の数・約束記号の出題が多く、場合の数が出題される場合は、図形と絡む事も多いです。2024年度ST第一回では、規則性のうち、n進法が絡む数の問題が出題されました。少し難しい問題ですが、例年通り、設問を解きながら理解していける問題でしたので、最初から諦めずに一つ一つの設問を解いて行けた生徒様と、そうではない生徒様で差が開く問題でした

速さは、旅人算や水量グラフの問題が頻出です。比を用いて解く問題も多いですから、よく演習しておきましょう。生徒様自身でダイヤグラムを書けるようになっておくと良いでしょう。

大問ではあまり出題されませんが、小問集合で複数出題される図形についてもお話ししておきます。小問と言えども、簡単な問題では無く、平面図形・立体図形どちらも出題されます。立体切断、展開図、相似、複雑な面積の問題など出題されますから、しっかりとした対策が必要です。

 

②国語

例年、大問3題の出題で、大問1番・2番が文章題、大問3番が漢字・語彙などが問われる問題となっています。この形式は男子一般女子CC・ST共に変わりません。一般とSTとの違いとしましては、STの方が文章題が長く、問題のレベルが少し高い点、俳句・短歌の問題が出題される点が挙げられます。

文章題は、物語文・説明文が1題ずつ出題される事が多いですが、稀に随筆文が出題される事があります。文章題の設問は、正誤選択・記述・抜き出し・語彙の問題が出題されています。文章の読解力を問う問題が多数出題されていまして、最も特徴的な問題は説明文での内容一致問題です。2024年度ST第一回でも、この問題は出題されまして、この問題が解けるかどうかは文章全体の得点に関わって来るでしょう。内容一致問題の対策としては、日々の文章を要約する事が挙げられます。

STでは、俳句・短歌が出題される傾向にあります。季節や表現技法といった基本的な事が問われています。「わかる国語」(旺文社)などの総合的な文法書を一冊ご用意して頂き、短歌・俳句に関しての知識を蓄えつつ、過去問を解くと良いでしょう。

 

③理科

例年、大問4〜5題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。記述問題はあまり出題されず、記号選択問題か計算問題が出題される傾向にあります。この傾向は男子一般女子CC・STで変わりありません。

物理では電気・光が頻出で、てこ・ばね・浮力・振り子なども出題されています。化学では、水溶液・気体の問題が頻出で、概して計算問題と絡めて出題されます。2024年度第一回でも、過去の傾向と似た気体の性質に関する計算問題が出題されました。計算問題は差がつきやすいですから、過去問の演習・解き直しをきちんとされていた生徒様とそうではない生徒様で差がついたものと思われます
生物・地学共に知識問題が中心ですが、一部理解を伴う考察問題が出題されています。単なる暗記だけでは無く、理解しながら学習して下さい。

 

➃社会

例年、大問3題の出題で、地理・歴史に重きが置かれた出題です。この傾向は男子一般女子CC・STで変わりません。
資料や統計・グラフが多数用意されており、それに関する設問がよく出題されています。また、記述問題も多く、2024年度第一回では、6問も出題されておりました。与えられたグラフ・資料などを解釈して記述する問題が多いですから、過去問で演習して、目の付け所を養いましょう。また、採点官に伝わる文章が書けるように練習をして下さい。 

記述以外の設問でも、先ほどお話ししました通り、資料に関する問題は多数出題されます。日頃から一問一答的な勉強だけで無く、資料集をよく見て学習する事が大切です。地図帳は勿論ですが、地図帳の後ろにある統計資料集や、歴史の史料集、朝日ジュニア年鑑などを見ながら学習を進めて下さい。
公民分野はあまり出題されません。基本的な事項を理解しておけば良いでしょう。時事問題も多くはありませんが、ニュース・新聞などを見ておくと、地理・歴史の対策にもなるでしょう。

 

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては、帝京大学中学校と似ていると思われます。算数については、少し難しめではありますが、早稲田実業学校中等部の問題も、設問小問から少しずつ理解が出来ていく問題になっています。参考になるでしょう。

 

3.  国学院大学久我山中学校を受ける際の併願パターンは?

 

①1月受験校

 

・埼玉栄中学校・獨協埼玉中学校・西武学園文理中学校

 

1月は、練習として、埼玉栄中学校・獨協埼玉中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

 

②2月1日

 

午前:国学院大学久我山中学校(1次)
午後:国学院大学久我山中学校(ST・1次)

 

午前は国学院大学久我山中学校(1次)で決まりです。
午後も国学院大学久我山中学校(ST・1次)で良いでしょう。

 

③2月2日

 

午前:国学院大学久我山中学校(2次)・帝京大学中学校(2次)
午後:開智日本橋学園中学校(2次)・安田学園中学校(4次)・頴明館中学校(3次)

 

午前は、国学院大学久我山中学校(2次)で決まりです。
1日で合格していれば、帝京大学中学校(2次)を受験しても良いでしょう。
午後は、開智日本橋学園中学校(2次)・安田学園中学校(4次)が候補に挙がります。
もしくは、穎明館中学校(3次)で抑えておきたい所です。
但し、1日に午前・午後受験されると思いますから、生徒様の疲労を考慮して、
午後受験を回避しても良いかと思います。

 

④2月3日

 

午前:安田学園中学校(5次)・法政大学中学校(2次)・日本大学第二中学校(2次)
午後:国学院大学久我山中学校(ST・2次)

 

3日午前は、抑え校が合格していれば、安田学園中学校(5次)が良いでしょう。
2日までで国学院大学久我山中学校(ST)に合格されていれば、法政大学中学校(2次)を受験してみては如何でしょうか。
一方、抑え校に合格されていない場合は、日本大学第二中学校(2次)が宜しいかと思います。
午後は国学院大学久我山中学校(ST・2次)で決まりです。

 

⑤2月4日

 

・東京農業大学第一高等学校中等部(4次)・東洋大学京北中学校(4次)・頴明館中学校(4次)

 

4日は国学院大学久我山中学校(ST)が合格していれば東京農業大学第一高等学校中等部(4次)
抑え校が合格していれば東洋大学京北中学校(4次)、抑え校として頴明館中学校(4次)が良いでしょう。
尚、5日には国学院大学久我山中学校(ST・3次)がありますから、最後まで頑張りましょう。

 

4. 国学院大学久我山中学校の受験対策方法

国学院大学久我山中学校は、算数に強くなることが大切です。とにかく算数に時間を費やして頂き、強化していくことが必要です。問題は見た目複雑で難しそうではありますが、設問を解いて行くうちに、理解が進み、後半の問題が解ける様になっています。普段から粘り強く取り組むことが大切です。

 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
国学院大学久我山中学校は、小問集合を含めますと満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。

また、計算力も必須です。国学院大学久我山中学校では、計算問題が出題されていますし、計算力が必要な問題も多々出題されています。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の国学院大学久我山中学校対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。読解力をつけることが非常に大切になります。
わかる国語」(旺文社)などの総合的な文法書を一冊ご用意して頂き、短歌・俳句の表現技法・季節を学んでいきましょう。

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
この分野での暗記問題は出題されていますが、一部、身の回りの現象理解が必要な問題も出題されます。
この現象理解は生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、セイヨウタンポポは何故生命力が高いのか、など調べていくと良いでしょう。

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
統計を始めとした資料に関する問題が数多く出題されていますので、単なる一問一答だけではなく、具体的な数字やトレンドまで把握出来るように学んでいきましょう。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。
また、ニュースを見る習慣付けをしていけると良いでしょう。地理と時事が合わさった記述問題が出題されています。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
数の問題・速さ・図形は少し難しい問題まで出来るようにしておきましょう。粘り強く考え抜く事を大事に取り組みましょう。

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書は幅広く継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。引き続き、短歌・俳句の表現技法・季節などをよく学習しましょう。

理科は、物理・化学などの計算問題が始まります。計算問題はよく出題されていますので、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。余力があれば難しい計算問題にもチャレンジしてみましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、記述問題に対処出来るように、口で説明出来るレベルになっておきましょう。写真・絵・史料と言った資料問題がよく出題されています。資料集で確認しながら学習して下さい。
時事的な記述対策として、ニュースだけでなく、新聞も読むようにして、疑問に思うことは調べていくと良いでしょう。

(3)小学六年生(4月~6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、数の問題・速さ・図形に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
過去問にも一度取り掛かってみましょう

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。国学院大学久我山中学校では、内容一致問題が必ず出題されています。文章の要約は継続して行った方が良いでしょう
毎日の読書も引き続き行い、様々なジャンルの文章を積極的に読んで下さい。
過去問にも取り掛かると良いでしょう。

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。特に化学の計算問題は似た問題が出題されています。何度も解き直し、対応出来る様にしていきましょう。

社会は公民が始まります。出題数は多くありませんが、幅広く基本~標準的な内容を定着させてください。時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。

(4)小学六年生(7月~8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしていきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述問題は、主語を書くことを意識すると良いと思われます。内容一致問題は、記号問題で出題される事が多いです。選択肢に迷う場合は、必ず本文に戻り、根拠を確認して下さい。
語彙・漢字・短歌・俳句については、この夏休みで固めていきましょう。

理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。知識問題はこの夏休みに定着させましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。

社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
ニュース・新聞で引き続き、時事的な事及び社会常識について学んでいきましょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。
特に、数の問題・速さ・図形を中心に解くことをおすすめします。

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・短歌・俳句の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。この時期でも、要約と読書は継続して頂き、読解力向上を図ってください。

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。解き直しも忘れずに行って下さい。

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強、及び大手塾が出版している「重大ニュース」を読み、更に時事問題を強化していきましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、数の問題・速さ・図形を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」を復習しましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように、復習をして下さい。化学の計算問題は似た問題が出題されますので、しっかりと定着させましょう。

社会は、全般的な復習をしつつ、地理では統計・雨温図など資料を中心に確認を行って下さい。歴史は写真・絵・史料、公民は基本的な知識や条文を再度確認すると良いしょう。

 

②国学院大学久我山中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

算数・理科の計算問題は比較的似た傾向の問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい。
国語については、形式に慣れれば良いと思われますので、そこまで遡らなくても良いでしょう。
社会については、資料の読解・記述問題がありますから、10回分は行った方が良いでしょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目ですし、STはこの2科目の入試です。早めに解き始めた方が良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、数の問題・速さ・図形といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

国語は、それほど特殊な出題形式ではありません。
従いまして、5~10回分解くと良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。計算問題については、練習が必要です。特に化学の計算問題は良く似た問題が出題されています。そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。

社会は、資料の読解・記述問題がありますから、10回分行いましょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、資料の読み込みが難しいようでしたら、3~4周繰り返しても良いと思います。

 

③保護者様に出来るサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

尚、復習というのは、間違えた問題を出来るまで解き直しを行うことを言います。出来るまで行うことがポイントです。また、一度解けたとしても、また暫く経ってから解き直すことも必要ですので、保護者様でしっかりと管理して頂くと良いでしょう。

(2)計算力対策

国学院大学久我山中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

国学院大学久我山中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。

例えば、

 

「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」
「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」
「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」

 

など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。

(4)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。

まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。

次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です

このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。

 

まとめ

国学院大学久我山中学校は、別学・共学双方の良い点を併せ持つ学校です。
入試問題は算数中心で、配点が大きく差がつきやすい科目となっています。とにかく算数に強くなることが大切です。問題自体は見た目複雑で、確かに難しめの問題です。しかし、設問小問の最初は基本的な問題で、解いて行くうちに理解が進み、後半の問題も解ける様になっています。諦めずに粘り強く考え抜くことが肝心です。

【参考文献】

・国学院大学久我山中学校ホームページ
・国学院大学久我山中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・帝京大学中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・早稲田実業学校中等部2025年度版10年間過去問声の教育社

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