1.  渋谷教育学園渋谷中学校とは?

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1996年に開校された比較的新しい中学校で、英語を中心とした国際教育に定評があります。生徒様自身で考え、実践する「自調自考」の精神を大切にしており、例えば、授業でのチャイムが鳴らない、郊外活動の現地集合・現地解散など、生徒様の主体性を重んじるようにしています。「自調自考」の最たるものは、高校一年生・二年生で書き上げる10000字の論文です。テーマ設定〜過程、結論まで生徒様自身で考え書き抜く必要があります。

6年間の学習計画書「シラバス」は、非常に有用です。今の学びが何に繋がるのかが明らかにされており、将来の計画がはっきりと書かれているので、生徒様の勉強の指針が立ちやすくなっています。この学校の行き当たりばったりではない、確固たる自信が見て取れます。進学実績が高く、人気校であることが頷けます

 

2. 渋谷教育学園渋谷中学校の入試傾向とは?

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試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は各々50分・50分・30分・30分、配点は100点・100点・50点・50点となっています。
これは、第一回~第三回まで共通です。第二回・第三回の難易度は高めです。

算数で最も差がつきますが、国語も差がつく事が多く、この2科目が大事となるでしょう。
全科目的に、高度な思考力と幅広い視野が必要となります。日頃から何事にも興味関心を持ち、疑問を持ちながら、生徒様自身の力で調べ解決していく能力が必要となります。
すぐに答えを知ろうとせずに、探求心を持って、じっくりと問題に対峙していきましょう。

 

①算数

例年、大問4題の出題で、大問1番が小問集合、大問2番以降は単元別の問題となっています。小問集合では、計算問題・速さ・食塩水・図形・数の問題がよく出題されています。この形式は第一回~第三回で変わりありません。解答欄に解法を書く欄がありますので、式・考え方をしっかり書けるように日頃から練習をしておく必要があります。大問2番以降では、図形・速さ・数の問題が頻出です。以下、詳しく見ていきます。

図形では、平面図形・立体図形どちらもよく出題されていますが、立体切断・図形の移動・相似・面積が頻出です。特に立体切断は、最頻出ですから、過去問や問題集などでの演習をしっかり行って下さい。
速さは、旅人算・水量・点の移動に関する問題がよく出題されており、グラフを伴うものが大半です。2024年度第一回でも、円周上の速さに関する問題が出題され、やはりグラフを伴うものでした。今回は、角度が主体となる速さの問題で、見慣れない形式である事も含め、やや難しい問題でした。様々な形式の問題に触れるようにして下さい。
数の問題は、規則性・約数倍数・場合の数・思考力問題など、幅広く出題されています。どの単元であっても、導入文は長い事が多く、まずはしっかりと読解する、そして問題文の意図が分かるまで具体的に色々試して考えてみる事が大切です。

 

②国語

例年、大問2題の出題で、説明文・物語文1題ずつの構成です。この傾向は、第一回~第三回まで変わりません。
設問は漢字・語彙・抜き出し・正誤選択・記述問題出題されており、その中でも正誤選択問題と記述問題が中心です。
中でも特徴的な問題が正誤選択問題です。棒線部の根拠として正しいものを選ぶというオーソドックスな設問ですが、とにかく選択肢の文章が長いのです。選択肢一つ一つをゆっくり読んでいては、全く時間内に収まりません。本文・選択肢を素早く読みつつ、なるべく読み返さずに⚪︎×の判断が出来るように、本文を一度読む段階から内容を把握しなくてはなりません

2024年度第一回も、この正誤選択問題が全体の約半分を占めており、対策出来ていた生徒様とそうで無い生徒様とは大きく差がついてしまったと考えられます。日頃から読書をして長い文章に慣れる事、一度読んで内容を理解出来る事が必要です。なるべく遡らずに理解出来る様にして下さい。

 

③理科

例年、大問2題の出題で、導入文が非常に長い事が特徴です。あるテーマに沿った問題が出題され、そのテーマの中で、様々な分野が出題されています。また、物理・化学・生物・地学といった単元が満遍なく出題されるわけでもなく、特に物理・化学分野からの出題は少ない傾向にあります。従って、難関校によく出題される計算問題がほとんど出題されず、てこ・ばね・電気・水溶液の計算問題などは暫く出題されていません。この傾向は第一回~第三回まで変わりありません。

2024年度第一回では、大問1番生物分野を主体とした考察・観察問題、大問2番が化学原料を題材とした実験・観察問題でした。計算問題は無く、理科というものにどれだけ興味を持っているか試される問題でした。即ち、生徒様自身で調べて現象理解をしているか、そして更に深めようとしてきたか、という事が問われる試験でした。ですので、塾で習った事しか出来ない生徒様には対応が難しい問題でした。日頃から先のように主体的に学ぶ姿勢が試される試験と言えるでしょう。

 

➃社会

例年、大問2〜3題の出題で、地理・歴史の割合が多く、公民の割合がやや少なくなっています。時事問題と関連付けて出題される事も多く、日頃から多くの事に関心を持っているかか問われています。資料・写真・絵・新聞記事など多彩な角度から設問が作られており、単なる机上の勉強だけではない総合的な力が求められます。この形式は第一回~第三回で変わりありません。

地理・歴史・公民それぞれ広範囲に亘って出題されていますので、基本〜標準的な内容の暗記は勿論必要ですが、必ず理解を伴わなくてはなりません。地図帳・統計・資料集・憲法の条文など、基となる物にしっかりと戻って、学習を進める事が大切です。
時事問題がよく出題されています。2024年度第一回では、SDGsに関する問題やアメリカのバイデン大統領に関する問題などが出題されました。日頃からニュース・新聞を見聞きし、見識を深める必要があります。

最後に、記述問題についてお話しします。例年、3題程度出題され、80字位までの長い記述もあり得ます。多くの問題が与えられた資料から記述する問題で、生徒様の背景知識と共に、読解力・文章力が問われるものとなっています。2024年度第一回でも同様に出題されていましたので、対応出来た生徒様とそうでない生徒様では差がついたと思われます。過去問で相当に問われる形式ですから、設問に慣れつつ、暗記だけの勉強にならないようにしていきましょう。

 

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては、広尾学園中学校に似ていると思われます。但し、国語の形式には違いがありますので、過去問を出来るだけ多くこなしておく事が必要でしょう。他に、算数については、男子校の攻玉社中学校の問題が参考になると思われます。

 

3.  渋谷教育学園渋谷中学校を受ける際の併願パターンは?

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①1月受験校

 

・栄東中学校・東邦大学附属東邦中学校・市川中学校・渋谷教育学園幕張中学校

 

1月は練習として、栄東中学校・東邦大学付属東邦中学校・市川中学校が挙げられます。
この中で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
渋谷教育学園幕張中学校は、受験しても良いのですが、もし不合格ですと、生徒様は相当に落ち込む可能性があります。生徒様の性格を踏まえてご検討下さい。

 

②2月1日

 

午前:渋谷教育学園渋谷中学校(1次)
午後:広尾学園中学校(2次)・東京農業大学第一高等学校中等部(2次)

 

午前入試は渋谷教育学園渋谷中学校(1次)で決まりです。
午後入試は広尾学園中学校(2次)が良いと思います。
しっかりと抑えるのでしたら、東京農業大学第一高等学校中等部(2次)が良いでしょう。

 

③2月2日

 

午前:渋谷教育学園渋谷中学校(2次)
午後:広尾学園中学校(医進・サイエンス)・東京農業大学第一高等学校中等部(2次)

 

午前は渋谷教育学園渋谷中学校(2次)で決まりです。
午後は1日目と同様に、広尾学園中学校(医進・サイエンス)東京農業大学第一高等学校中等部(2次)があります。
但し、2日連続で午前・午後受験は相当に疲れると思われます。午後入試は受験されなくても良いかと思います。

 

④2月3日

 

慶應義塾中等部・明治大学付属明治中学校(2次)

 

3日は、慶應義塾中等部が良いでしょう。抑え校として、明治大学付属明治中学校(2次)も候補です。

 

⑤2月4日

 

・東京農業大学第一高等学校中等部(4次)・中央大学付属中学校(2次)

 

4日は、抑え校が合格されていない場合、東京農業大学第一高等学校中等部(4次)中央大学付属中学校(2次)が良いでしょう。
抑え校が合格されていれば、2月5日には渋谷教育学園渋谷中学校(3次)がありますから、休養に充てて下さい。

 

4. 渋谷教育学園渋谷中学校の受験対策方法

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渋谷教育学園渋谷中学校の入試問題は、高度な思考力と幅広い視野が必要になります。
最も差がつきやすい算数は、図形・速さ・数の問題を中心に対策を行いましょう。
日頃から、じっくりと試行錯誤をすることが大切です。

国語は、とにかく文章・選択肢の文字数が多く、それが最大の課題です。
毎日の読書をしつつ、普段から速く正確に読み、読解出来る様にしましょう。

理科・社会は日頃から興味を持って、深く調べることが大切です。
そのような姿勢が資料を読んで答える問題にも繋がっていきます。

 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾は、SAPIX・グノーブル・早稲田アカデミーなど難関校向けカリキュラムがある塾が望ましいでしょう。
小問集合を含めますと、比較的満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。

渋谷教育学園渋谷中学校では、計算力が必要です。入試問題の大問1番で、必ず計算問題は出題されますし、その他の問題でも、計算力が必要な問題が出題されます。ですので、計算力の強化を今のうちに行いましょう。毎日計算練習を行い、早く、正確に解く練習を行って下さい。

国語も、カリキュラムをもとに行いますが、授業で扱った文章の要約をすると良いでしょう。50字程度で書く練習をして下さい。保護者様で要約の添削を行うと良いでしょう。また、毎日の読書を心掛けて下さい。様々なジャンルの文章を読んでいきましょう。
語彙・漢字についても、しっかりと定着させていきましょう。

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
また、渋谷教育学園渋谷中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解が大切です。疑問に思うことは、図鑑・理科事典を用いて、深く調べていきましょう。これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。科学館などに行ったり、実験を行うのも非常に大切です。自由研究を行うのも良いでしょう

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
幅広い知識が問われていますので、全般的な知識の暗記が必要です。また、日頃からニュース・新聞を見て、今話題の内容について理解を深めていくと良いでしょう。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生の内容も適宜復習するようにして下さい。
同じ教材で復習すると、暗記っぽくなってしまう生徒様は、「プラスワン」「ステップアップ問題集」(各々東京出版)を使用して、別の角度から復習するのも良いと思います。

国語は、物語文・説明文共に、生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、客観的に読む訓練です。
また、前学年同様、要旨を50~80字程度で書く練習や読書について、引き続き行って下さい。
特に読書についてですが、長い文章に対応出来る様に、20分程度集中して読むと良いでしょう。生徒様が読んでから、保護者様で内容を確認すると良いでしょう。

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。計算問題はあまり出題されませんが、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
図鑑・理科事典で深く調べていくと良いでしょう。科学に関するドキュメンタリー番組を見るのも良い事です。

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、確実に暗記を行って下さい。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。難しい漢字も書ける様にしていきましょう。
写真・絵・史料といった資料につきましても、しっかりと確認しながら学習を進めて下さい。
また、ニュース・新聞を通して時事問題の理解を深めましょう

(3)小学六年生(4月~6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・数の問題について不安がある場合は、この時期に克服する必要があります。
過去問をいくらか解ける時期になりますので、一度解いて頂くと宜しいかと思います。

国語は、様々なジャンルの文章を読んで、問題を解いていく時期です。
この時期でも、要旨を纏める練習、読書の習慣は継続して下さい。
算数同様、過去問を解き始めると良いでしょう。かなり難しいと思われますが、課題を明確にすることで、夏休みを有効に使えるでしょう。

理科は、全分野の暗記や理解を総復習しつつ、より高度な理解を深めていきましょう。問題の答えが合っていた、で満足せずに様々な場合を思考しながら、納得いくまで調べてみましょう

社会は、公民が始まります。言葉の定義を理解しつつ、憲法の条文やグラフなど基となる情報を中心にしっかりと理解するようにしましょう。
時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュース・新聞で見聞きした内容を深める作業を行いましょう。問題点や生徒様ご自身の意見を整理していくと良いでしょう。

(4)小学六年生(7月~8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
特に、図形・速さ・数の問題には時間をとって、復習・演習をして下さい。
プラスワン」「ステップアップ」の復習を行いましょう。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。選択肢の文章が長いですから、速読しながら一度読んで理解出来る様に、練習をしましょう。
語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。

理科も、過去問を3回分解きましょう。その場で考えながら解く実験・考察問題も多いですから、しっかり情報整理して解く練習をして下さい。
また、理解していない単元があれば、この夏休みに徹底して行いましょう。

社会も、過去問を3回分行いましょう。資料をしっかりと読み解く練習、論理的に文章を書く練習を行って下さい。
また、ここ10年ほどの時事問題を学びつつ、地図帳・統計・資料集・条文など確認して知識の総復習をしましょう

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問・志望校別特訓が中心になりますが、特に図形の復習・演習に力を入れましょう。
過去問の解き直しもしっかり行なって下さい。
演習量が足りないようでしたら、最高水準問題集(シグマベスト)や広尾学園中学校・攻玉社中学校などの問題で演習をするのが良いでしょう。

国語も、過去問・志望校別特訓を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
これまでの解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、速く正確に読める様にしていきましょう

理科も、やはり過去問・志望校別特訓が中心になります。問題で扱った内容を、もっと深く掘り下げていきましょう。身の回りの現象理解についても、引き続き行って下さい

社会も、過去問・志望校別特訓が中心になりますが、引き続き、時事問題も考察・理解していきましょう。
また、「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」も見ておきましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、図形・速さ・数の問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。
プラスワン」「ステップアップ」「最高水準問題集」、他校の過去問の解き直しも行いましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題はあまり出題されませんが、基本~標準的な問題や有名問題については復習をしておきましょう。
テーマ毎にノートに纏めておくと良いでしょう。

社会は、全般的な復習をしつつ、地図帳・統計・資料集・条文などを使用して、疎かになりやすい所を復習しましょう。
出来るだけ時事問題の理解を深めましょう。理科同様に、テーマごとにノートに纏めておくと良いでしょう。

 

②慶應義塾中等部の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

算数・国語については、点差が開きやすい事や、問題自体が難しい事も含めまして、過去問をしっかりと演習する事が大切です。理科・社会も勿論難しいのですが、配点が低い事もありますので、形式に慣れる程度で良いでしょう。但し、過去問で問われた論点は、しっかりと復習しましょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目です。早めに解き始めた方が良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。大手塾で試験範囲が全て終わるのが1学期中ですので、夏休み前に始めるのは難しいでしょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、図形・速さ・数の問題といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

国語は、とにかく分量が多いですから、量に慣れる事が必要です。最低10回分、出来れば15回分解くと良いでしょう。
2周解き直しが出来れば良いと考えます。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。
そのため、10回分解くと良いと思います。解き直しについては2周行いましょう。

社会は、出題形式に慣れる意味で、10回分行いましょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。

 

③保護者様に出来るサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

(2)計算力対策

渋谷教育学園渋谷中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されていますし、スピードが必要な試験です。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

渋谷教育学園渋谷中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄や科学の現象について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。

例えば、

「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」

「洗剤の成分を一緒に考察してみようか」
「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」
「金星から地球を見るとどうなるんだろう。」

など、不思議に思う事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、

「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「所得税・法人税・消費税ってどういうことかわかる?」
「少子化だと何が困るんだろう。」

と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。

(5)自由研究

小学校で夏休みの課題として出される自由研究。渋谷教育学園渋谷中学校受験にはもってこいの題材です。
毎年、理科・社会といった内容についての自由研究課題を見つけ、提出するようにしましょう。
その際にも、保護者様からの「なんでそうなるんだろうね?一緒に調べてみようか。」と言ったお声がけをしながら、深掘りして進めてみて下さい。自由研究そのものにも意味はありますが、文章をまとめる作業も大変重要です。
是非取り組んでみて下さい。

 

まとめ

英語を含めた国際教育が盛んで、非常に人気が高い渋谷教育学園渋谷中学校。入試問題は、高度な思考力と幅広い視野が必要になります。
最も差がつきやすい算数は、図形・速さ・数の問題を中心に対策を行いましょう。答えをすぐに見るのではなく、じっくりと多面的に考えること。生徒様自身の頭を使って、試行錯誤することが大切です。暗記にならないように注意して下さい。
国語は、とにかく分量が多いので、文章・選択肢を速く読むこと、そして一度で理解出来る様に高度な読解力を養うことが必要です。毎日の読書は欠かせませんので、普段から速く正確に読み、読解出来る様にしましょう。

【参考文献】

・渋谷教育学園渋谷中学校ホームページ
・渋谷教育学園渋谷中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・広尾学園中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・攻玉社中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

渋谷教育学園渋谷中学・高等学校出身の家庭教師

東大家庭教師友の会 | 松井先生

松井先生

  • 女性
  • 日本医科大学 医学部
  • 東邦大学附属東邦高等学校
  • 中学受験経験あり

自己紹介

私は中学受験の勉強を小学四年生の冬より開始いたしました。当時、国語、算数、理科が得意科目であり好きな科目でした。しかし最初から好きだったわけではなく、勉強して問題を解けるようになるうちにその面白さに気づいたという記憶があります。また、生徒様にとって受験のモチベーションを維持することがどれだけ難しいことか身をもって経験したことがあるので、ご指導を任せていただいた際には生徒様に勉強自体を好きになってもらえるよう最大限努めてまいります。 私自身、中学受験および中学から高校の6年間、個別指導をしていただいていたこともあり、生徒様がどんな指導をして欲しいか、勉強に対する理解度やモチベーションがどのくらいであるかを常に注意しながら、二人三脚で志望校合格や目標に向かって勉強のサポートをさせていただければ幸いと存じます。最後になりますが、生徒様の目標達成のために精一杯務めさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

当会からの紹介

ポジティブな声掛けが得意で、真面目で優しい雰囲気の教師です。生徒様がモチベーションを保ちながら目標を達成することが出来るようにサポートをしたいと考えており、そのためにも生徒様が悩み事を相談しやすい雰囲気作りを心掛けます。

#英検所持

上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。

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