1. 巣鴨中学校とは?
駒場東邦中学校・海城中学校と並んで中学受験新御三家の一角として名を馳せている巣鴨中学校。
1910年に設立された同校は、昔から変わらない厳しい教育で知られています。
宿題の量は多く、髪型・持ち物などに自由度は少ない管理教育が行われています。
しかし、それらは全て生徒様のため。将来羽ばたいていく生徒様の可能性を高めるために、必要な教育なのです。
学校行事として有名なものは、5月に行われる大菩薩峠越え競歩大会でしょう。
この行事は、真夜中に山梨県にある大菩薩峠(標高1897m)を、約30㎞登下山する行事です。
昔から行われているこの行事は、OBの方も多数協力して行われ、巣鴨中学・高等学校の絆の深さを印象付けます。
困難な事をやり抜く達成感を実感して欲しいという学校側の願いから、50年以上行われているのです。
2. 巣鴨中学校の入試傾向について
第一回~第三回それぞれ、算数・国語・理科・社会の4科目の試験です。
算数選抜試験は、算数のみの試験となります。
試験時間は第一回~第三回共通で、算数50分・国語50分・理科30分・社会30分、配点は各々100点・100点・50点・50点です。
算数選抜試験は、試験時間が60分、配点は100点です。
第一回~第三回で出題形式の変化はほぼ無く、昔からの出題形式が踏襲されている学校です。
算数の難易度が高い上に、差がつきやすく、標準的な問題でいかにしっかりと点数を取るかが鍵となります。
図形・数の問題・速さが頻出単元で、図形は難易度が高くなる傾向があります。
そのため、図形でしっかりと耐えて、速さ・数の問題で得点を重ねていくのが良いでしょう。
算数選抜試験は、受験層のレベルが上がるため、より難易度が上がります。
形式も通常試験と変わるため、算数選抜試験も受験する生徒様は、その対策もしっかりと行いましょう。
①算数
例年、第一回~第三回が大問4題、算数選抜入試が大問5題の出題です。
まずは、第一回~第三回についてお話ししていきましょう。
大問1番は、小問集合で、様々な単元から基本〜標準的な問題が出題されます。
この大問1番をミスなく、しっかり得点することが大事です。
大問2番以降は、図形・数の問題・速さが頻出単元で、特に図形の問題は難易度が高いです。
しかし、図形以外の問題は例年、標準的ですから、恐れることはありません。
2024年度第一回では、数の問題として、約数・倍数の問題が出題されました。
この問題は標準的な問題で、合格するには確実に取りたい問題でした。
巣鴨中学校では、難しい図形問題にフォーカスが当てられる事が多いのですが、難しい問題は皆解けません。
ですので、結局差がつくのは、標準的な問題ですので、その点を踏まえて、学習を進めて下さい。
続いて、算数選抜入試の問題です。先程お話ししたように、大問5題の出題で、全体的に難易度は高いです。
大問1番は計算問題が4題出題されます。この計算問題は全て得点したい所です。
算数選抜入試はレベルが高い生徒様の集まりですから、簡単な問題でのミスは大きな失点となります。
大問2番~5番は、第一回~第三回と同様に、図形・数の問題・速さが頻出単元で、図形の問題が難しい点も共通です。
特徴的な点としては、会話形式の問題が出題されることです。
例年1題、多い時には2題出題され、単元は数の問題や図形のことが多いです。
この会話問題は難しいことが多いのですが、設問数も多いです。よって、会話の誘導内容をしっかり読み、粘り強く取り組むことで解ける設問をしっかりと得点して行きましょう。
②国語
例年、大問3題の出題で、大問1番が漢字、大問2番・3番が文章題です。
文章題は説明文と随筆文が出題されます。物語文ではなく、随筆文が出題される珍しい学校です。
設問としては、語彙・正誤選択・抜き出し・記述問題と、総合的に出題されています。
記述問題と抜き出し問題について、少し説明を加えたいと思います。
記述問題は、複数出題されていますが、字数は長くて60字程度と、他校と比べると少な目です。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、解答欄に書くとまとまった文章が書けるでしょう。
抜き出し問題は、筆者の主張や考えを抜き出す問題が出題されます。
例えば、2024年度第二回(2024年度第一回の問題は、著作権上の問題で、書籍等に入試問題掲載無し)では、大問2番設問最後の問7で、抜き出し問題が出題されました。
巣鴨中学校では、大問の最後は筆者の主張に関する要旨の問題が出題されまして、その形式が抜き出し問題・記述問題のどちらかで出題されます。
つまり、抜き出し問題だとしても、結局の所、記述問題と考え方は一緒なのです。
その点を理解して考えて頂くと、今回の問題も考えやすかったのではないかと思われます。
逆に、単に合いそうな所を探すだけの生徒様は、解答を導き出せず、差がついてしまう問題です。
③理科
例年、大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。
物理・化学の問題が難しめですので、この2分野に、より力を注いでください。
以下、それぞれの分野を細かくお話しして行きます。
物理は、てこ・ばね・輪軸・滑車・浮力の問題が高頻度で出題されております。
ほぼ毎年出題されているため、この単元に絞って対策をする生徒様もいらっしゃったかと思います。
しかし、2024年度第一回では、電気が出題されました。全く対策をしていなかった生徒様もいらっしゃったかと思いますので、そのような生徒様は全滅してしまったのではないかと考えられます。
今後の対策として、やはり満遍なく標準的な問題は解けるようにする必要があります。
化学は知識問題と計算問題が半々、もしくはやや計算問題が多い印象です。
難しめの計算問題が出題されていますので、時間をかけて対策をする必要があります。
生物は、知識問題が多く、暗記をしっかりしていれば対応出来る問題です。考察問題はあまりありませんので、小学四年生のうちからしっかり覚え、高学年であまり時間を取らないようにしていくのがベストです。
地学も、生物ほどではありませんが、知識問題の比率が高く、暗記で対応出来る問題が出題されます。
但し、理解を伴う問題も出題されますから、疎かにしないようにしましょう。
➃社会
社会は大問3題での出題で、地理・歴史・公民と、一部時事問題が出題されます。
地理・歴史の割合が高く、50字程度の記述問題が複数出題されます。
地理は、地形・都市の場所・雨温図・地図・統計・農業・工業など幅広く出題されております。
標準的な問題ではありますので、確実な暗記が出来ていれば対応出来ます。
2024年度では、大問第一番の地理で、地図の問題が出題されました。
過去の傾向からは、地図が出題されると言っても、1題2題程度でした。しかし、2024年度第一回は問題は標準的ではありましたが、ほぼ全ての問題が地図という極端な出題でした。そのため、対策をあまりしなかった生徒様は、相当に苦戦したのではないか、と思われます。
極端な対策ではなく、広範囲に標準的な学習を心掛ける必要があります。
歴史も、広範囲に亘って出題されておりまして、標準的ながらも確実な暗記が求められます。
出来事の順番を問う問題も出題されますから、年号暗記も必須と考えられます。
記述問題も出題されますから、出来事の流れもしっかりと理解しましょう。
公民も、歴史・地理同様に幅広く出題されますが、細かい内容はそれほど出題されません。
出題の割合も低いので、地理・歴史にウエイトをかけつつ、重要な箇所はしっかりと暗記をしましょう。
時事問題はそれ程出題されませんので、各塾などで出版されている「重大ニュース」で一通り確認するレベルで良いでしょう。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的な傾向としては、本郷中学校が似ているでしょう。
本郷中学校は、算数に会話形式の問題があり、巣鴨中学校の算数選抜入試対策にもなります。
社会に地図の問題が頻出である事も、演習に丁度良いと思われます。
過去問を行って、足りないようでしたらご検討頂ければと思います。
3. 巣鴨中学校を受ける際の併願パターンは?
①1月受験校
・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校 |
1月は練習として、城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校が挙げられます。 この中の学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
②2月1日
<午前>:巣鴨中学校(1次) |
午前入試は巣鴨中学校(1次)で決まりです。
午後入試は同じく巣鴨中学校(算数選抜)の受験が良いのですが、レベルが高い試験です。
算数が得意な生徒様でしたら勝負したい所ですが、そうではない生徒様は無理に受験せず、東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・2次)が良いと思います。もしくは抑え校として、獨協中学校(2次)も良いでしょう。
③2月2日
<午前>:巣鴨中学校(2次) |
午前は巣鴨中学校(2次)で決まりです。
午後は、算数に強い生徒様であれば、高輪中学校(算数選抜)が考えられます。ですが無理はしなくて良いでしょう。
1日の午後入試を受けて体力的にも厳しいと思いますので、休養に充てて下さい。
④2月3日
<午前>:成城中学校(2次)・成城学園中学校(2次) |
午前入試は成城中学校(2次)か成城学園中学校(2次)が良いでしょう。
一方、午後入試は暁星中学校(2次)をおすすめします。少しレベルは高いですが、算数・国語の二科目入試ですから、この二つの科目に強い生徒様でしたら受験してみる価値はあるでしょう。
⑤2月4日
・巣鴨中学校(3次)・成蹊中学校(2次)・日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次) |
4日は巣鴨中学校(3次)で行きたい所ですが、3日までの受験がうまく行っていない状況ですから、抑え校を考えるという方針もあると思われます。
その場合、成蹊中学校(2次)が第一選択肢かと思われますが、もっと余裕を持ちたい場合は、
日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次)が良いと思われます。
4. 巣鴨中学校の受験対策方法
巣鴨中学校は、算数の難易度が高く、また最も差がつきやすい科目です。
よって、算数を強化する事が巣鴨中学校合格には大事になってきます。
巣鴨中学校の算数は難しいとよく言われますが、実際に難しいのは図形です。
ですから、小問や数の問題・速さについては、基本~標準をしっかりさせることで対応出来てきます。
その意識を持って頂いた上で、過去問演習に取り組みましょう。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
巣鴨中学校は、小問で満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
出来れば応用問題にも挑戦し、算数に強くなりたい所です。
また、計算力も必須です。巣鴨中学校では、算数選抜試験の大問1番で必ず計算問題が出題されます。
速く、正確に計算が出来るように、毎日トレーニングをして下さい。
国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50~100字で書いていくのが、読解力向上に良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。
理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
巣鴨中学校では、これらの分野は、知識問題がそのまま出題されることが多いです。
暗記と同時に、しっかりとした理解が出来れば尚良いでしょう。
地学分野は理解を前提とした問題も出題されます。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
地図の理解も深めましょう。地図記号・等高線・縮尺などしっかり理解して下さい。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。そういった思い出は記憶に残りやすいですから、地理に関する会話をしながら行かれると良いかと思います。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
図形・数の問題・速さには特に力を入れて頂き、応用問題まで解けるようにしていきましょう。
国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を100字程度で書く練習をしましょう。
正誤選択問題では、しっかりと文章に戻って、正しいかどうかの判断をするようにして下さい。
読書は継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。
理科は、物理・化学の計算問題が始まります。巣鴨中学校では、よく出題されておりますし、難易度も比較的高い問題が出題されます。しっかり復習をし、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、小学四年生の暗記事項を復習しながら、新しい内容も覚えて行って下さい。
天体・地層など地学分野の理解も引き続き行って下さい。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。
出来事の整序問題が出題されますので、年号暗記も忘れずに行って下さい。
記述問題もありますので、出来事の背景・結論を口で言えるように、定着させていきましょう。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・数の問題・速さに苦手意識がある場合、この時期に強化して下さい。
過去問の問題を一度解いてみて下さい。算数選抜を受験予定の生徒様は、そちらの過去問も解くと良いでしょう。
国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
この時期は、特に抜き出し問題に力を入れて頂きたいと思います。
似ている内容を把握できるか、そこから抜き出せるか。また、要旨把握型の抜き出し問題であれば、要旨をしっかり掴んだ上で適切に抜き出せるか、練習しましょう。
理科は、引き続き、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。
過去問は、一度この時期に解いてみて頂けると、夏休みが有効活用出来ると思います。
社会は、公民が始まります。基本的事項は押さえつつ、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
地理に関する地図の問題・雨温図が疎かになりやすいですから、この時期に見直していきましょう。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
基本~標準問題対策として、「プラスワン」(東京出版)はおすすめです。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
図形・数の問題・速さについては、引き続き重要視して取り組んで下さい。
国語も、過去問を始めていきましょう。やはり3回分は解いて、形式に慣れましょう。
抜き出し・正誤選択問題での解法を定着させましょう。
語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。暗記出来ていない部分は、この夏休みに対処しましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。
社会は、過去問を3〜5回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
歴史の流れを再度理解し直し、年号暗記を固めていきましょう。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
算数選抜入試に対応出来るレベルまで高めていきましょう。
会話形式の問題にも慣れていきましょう。
図形・場合の数・速さを含めた演習には「ステップアップ」(東京出版)もおすすめです。
国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、様々なジャンルに触れましょう。
理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
計算問題が出来るようになると、理科の点数は高いレベルで安定します。
過去問の解き直しをして、出来るまで繰り返しましょう。
社会も、過去問中心です。それと同時に、歴史の全般的な復習は忘れずに行って下さい。
「日本のすがた」の最新版を使用して、地理の統計対策にも力を入れましょう。
時事問題も「重大ニュース」の内容は頭に入れておきましょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、図形・数の問題・速さを含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、全般的な復習をしましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、暗記しきれていない所はないか、確認して下さい。
地学においては、天体・地層・天気を中心に理解出来ているか、確認して下さい。
計算問題は、過去問の解き直しや、問題集に出てくる標準~やや難しいレベルまで解ける様に、復習をして下さい。
社会は、引き続き「日本のすがた」の最新版を使用して、多くのデータに関する知識を蓄えましょう。
地理・歴史・公民の全体的な暗記の確認をして下さい。
②巣鴨中学校の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
巣鴨中学校は、算数が最も差がつきやすい科目です。
算数選抜問題と合わせて過去できるだけ遡って取り組みたい所です。
理科の計算問題も比較的難しいですから、算数同様にできるだけ遡って演習しましょう。
どちらも解き直しが大変重要となってきます。
一方、国語と社会は形式に慣れることが大切で、そこまで遡る必要はないでしょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と理科については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
算数・理科共に似たような問題が出題されることがありますので、早めに一度解くのが望ましいでしょう。
一方、国語と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
この2科目は、出題形式がそれほど特殊なわけでは無いですので、回数もそれ程こなさなくて大丈夫です。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、図形・数の問題・速さといったよく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
算数選抜問題は6年前から導入されていますが、その過去問も併せて行いましょう。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
国語は、文章題が2問出ますので、正確さを失わずに素早く読解する必要があります。
慣れるために、最低5回分、出来れば10回分解くと良いでしょう。
2周解き直しが出来れば良いと考えます。
理科も、物理・化学を中心に似たような問題が出題されております。
そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、出題形式にそれ程特殊性はありませんので、5〜10回分程度で良いでしょう。
但し、地図の問題には慣れが必要ですので、地図が苦手な生徒様はもっと遡って頂くのが望ましいです。
解き直しは2周で良いと思われます。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
巣鴨中学校は、計算力が鍵を握ります。速く、正確に解くためには、計算力は欠かせません。
毎日5問〜10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)思考力強化
巣鴨中学校の算数対策として、低学年のうちから塾の教材以外での思考力強化を考えましょう。
即ち、勉強としてではなく、楽しみながら思考力を強化する方法を考えましょう。
具体的には、パズル・タングラムなどで図形的思考力を、将棋・チェス・トランプ・algoなどで論理的思考力を養うことが重要です。
私も、上記のような遊びを両親と共に行うことで、強化していきました。
是非、保護者様も生徒様と一緒に遊んでみて下さい。
まとめ
巣鴨中学校の入試は、算数で差がつきやすく、問題の難易度も高めです。
しかし、算数全部が難しいわけではありません。実際、図形問題は難しいですが、その他の問題は基本~標準的な問題で構成されています。
計算力をしっかりつけた上で、頻出の図形・数の問題・速さを重点的に行いましょう。特に、数の問題・速さは標準的な問題が出題される傾向がありますので、これらの単元がしっかり取れるように、演習をして下さい。
算数でしっかり点数が取れると、合格確率はグンと上がりますので、その意識で学習を進めて下さい。
【参考文献】
・巣鴨中学校ホームページ
・巣鴨中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
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