1. 高輪中学校とは?

dansi7

前身は西本願寺により京都に設立されましたが、現在は宗教とは無関係となり、東京品川の近くに構えます。高輪中学校は、オーソドックスな学校と言われています。取り立てて「これ」という強烈な特徴はありませんが、学校のカリキュラムは適度なスピードで、宿題の量も多過ぎるということもありません。

生徒様の自主性を尊重しつつ、適度な距離感で先生が接してくれます。そのようなちょうど良さが人気の秘訣となっています。また、中学生の間に英語・数学・漢字検定の各々3級合格を基本としております。

主な学校行事としては、高校2年生でのオーストラリア体験があります。現地の高校生とコミュニケーションを取ったり、ホームステイ先のご家庭と交流したりと、貴重な体験ができる全員参加の修学です。

2. 高輪中学校の入試傾向について

note3

試験科目は、第1回~第3回が算数・国語・理科・社会の四科目、算数午後入試が算数のみの試験です。
試験時間は第1回~第3回が各々50分・50分・30分・30分、配点は100点・100点・60点・60点となています。
一方、算数午後入試は、試験時間が60分、配点は100点となっています。

算数で差がつきやすい傾向で、図形の比率が最も高くなっています。
その他、速さ・規則性・場合の数・仕事算が頻出です。これは算数午後入試でも変わりません。
全科目的にオーソドックスな問題が多いですが、算数と理科の計算問題が軸となる傾向にあるので、これらに力を入れて下さい。

①算数

例年、A〜C日程では、大問5題の出題で、大問1番が計算問題、大問2番が小問集合、大問3番以降が単元別の問題となっています。一方、算数午後入試では、大問4題の出題で、計算問題は無く、全て単元別の問題となっています。

問算数午後入試のレベルは他の日程と比べて高く、本格的な問題となっています。また、解法を書く欄が、A日程〜C日程では1問のみ、算数午後入試では全てあります。式・やり方が採点官に伝わるように書く練習をしましょう。

全体的な傾向として、図形比率が高く、平面図形・立体図形共に出題されます。特に、立体図形の切断問題・回転体は高頻度で出題されますので、十分な対策が必要です。2024年度でも図形が約半分の出題でした。図形対策をしっかりとしている生徒様とそうでない生徒様との差はついたと思われます。

その他、重要単元としては、速さ・規則性・場合の数・仕事算です。図形と合わせて、これらの単元により多くの時間を使って対策をして下さい。

算数午後入試も傾向は変わりませんが、問題のレベルは上がるので、過去問や、世田谷学園中学校・巣鴨中学校などの算数入試問題に触れましょう。

②国語

例年、大問3台の出題で、知識問題、説明文、物語文の形式です。これは、昔から変わらない傾向で、回数にもよりません。全体としてはオーソドックスな出題形式ですが、記述問題の出題が多めです。

知識問題では、漢字の読み書き、ことわざ・慣用句、文法などが出題されます。標準的な問題集を通して、しっかりと身につけましょう。文章題では、記述・正誤選択・語彙・抜き出し・語彙穴埋めなどが出題されています。まれに「文章を根拠としながら、生徒様自身で考えて答えなさい」という問題が出題されます。

2024年度A日程では、説明文でSDGsに関する問題が出題されました。背景知識が無くても設問には答えられますが、そういった知識があると、文章が読みやすくなります。過去にも、作曲家の米津玄師さんの話や、自己肯定感についての文章が出題されました。話題となっている内容について理解を深められるように、様々な文章を読んだり、視野を広く持ちましょう。

③理科

例年、大問4台の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。回数によって傾向に変わりはありません。

物理

物理では、てこ・電気・浮力といった単元が頻出で、計算問題が主となる問題が出題されています。大手塾の問題集で見かける問題もよく出題されているので、しっかりとした復習が大切です。

化学 

化学は、水溶液・気体の計算問題が頻出です。これらの単元に関する知識問題も出題されます。2024年度A日程でも、過去の傾向と変わらず、水溶液・気体に関する計算が主となる問題が出題されました。過去問をしっかりと解き直していたかどうかで、差が開いたと思われます。難関校でよく出題される形式なので、確実に解けるようにしましょう。

生物

生物は、考察問題が出題されることが多いですが、知識問題が大半を占めます。植物・動物分野が頻出ですから、細かい内容まで暗記をしましょう。

地学 地学は、天体・天気・地層・地震といった単元が出題されています。考察問題が中心で、内容を理解していないと解けない問題です。計算問題が組み込まれることも多いです。

④社会

例年、大問3台の出題で、地理・歴史・公民が満遍なく出題されています。この傾向は、回数により変化はありません。特徴的な問題としては、与えられた資料から記述する問題です。2024年度A日程でも、資料を基にした記述問題が2題出題されました。資料から適切な事柄を抽出して記述する問題ですが、慣れていない場合、差がついてしまいます。過去問で対策をして下さい。

地理

地理では、地図帳をベースとした問題が頻出です。勿論、地図そのものを問う問題もありますが、県の人口や、気温や降水量、統計データといった地図帳の後半にあるページに関する問いも頻出です。全般的な知識は勿論ですが、地図帳をくまなく見て学習する事も同じ位大切になってきます。世界の国についても出題されていますので、有名な地形と共に押さえておきましょう。

歴史 

歴史でも、全般的に問われていますが、史料から答える問題も出題されます。歴史史料を確認しながら、学習を進めて下さい。年号について問われる問題もありますので、年号暗記も必須です。

公民

公民では、時事と絡めて出題されることが多く、最近の時事問題は知っておく必要があります。国会・日本国憲法・国際関係・地方自治など広範囲に出題されます。日本国憲法、大日本帝国憲法の条文穴埋めなども出題されるので、対策をしましょう。

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては城北中学校に似ています。算数・国語・理科の計算問題が参考になります。また、算数、理科に関しましては、世田谷学園中学校も似ています。世田谷学園中学校には、算数特選入試もあるので、高輪中学校の算数午後入試の対策にもなります。

3. 高輪中学校を受ける際の併願パターンは?

gakkusyuu4

①1月

城西川越中学校・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校

1月は練習として、城西川越中学校・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
これらの学校に合格することで、精神的に落ち着けるでしょう。

②2月1日

午前:高輪中学校(A日程)

午後:獨協中学校(2次)・東京電機大学中学校(2次)

午前入試は高輪中学校(A日程)で決まりです。
午後入試は獨協中学校(2次)が良いかと思われます。
もしくは抑え校として、東京電機大学中学校(2次)も良いでしょう。

③2月2日

午前:高輪中学校(B日程)

午後:高輪中学校(算数)・日本大学豊山中学校(2次)・穎明館中学校(3次)

午前は高輪中学校(B日程)で決まりです。
午後は、高輪中学校(算数)を受験したい所です。ですが、算数のみの試験ですし、レベルが格段に上がります。
そのため、日本大学豊山中学校(2次)を受験するか、抑え校として穎明館中学校(3次)が良いと思われます。
最も、1日の午後入試を受験されると思いますので、相当に疲れていると思われます。休養に充てるのも手です。

④2月3日

午前:東京都市大学付属中学校(3次・I類)・日本大学豊山中学校(3次)

午後:日本大学豊山中学校(4次)

3日午前は高輪中学校に合格していれば、東京都市大学附属中学校(3次・Ⅰ類)にチャレンジしてみましょう。
そうでなければ、日本大学豊山中学校(3次)がよろしいかと思います。
午後も日本大学豊山中学校(4次)がありますので、両方受けることも可能です。体力的に厳しい場合は、午前・午後どちらかだけ受験されても良いかと思います。

⑤2月4日

高輪中学校(C日程)

4日は高輪中学校(C日程)がありますので、最後まで頑張って下さい。

4. 高輪中学校の受験対策方法

juku1

高輪中学校は、生徒様の努力が報われやすいような、しっかりとした学力を測る試験形式です。
奇抜な問題は無く、問題集で見かけるような問題が多々あり、対策はしやすい学校です。

最も差がつきやすい算数では、図形問題が中心で、平面図形・立体図形どちらも重要です。
特に立体図形の切断・回転体に力を入れましょう。その他の単元では、速さ・規則性・場合の数・仕事算が頻出です。
どれもひらめきというよりも、今まで勉強をしてきた考え方を問う問題ですから、標準的な問題を中心に演習・解き直しをしましょう。 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数

算数は塾のカリキュラムにそって学習しましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って学習してください。
高輪中学校は、小問集合を含めますと比較的満遍なく出題されるので、苦手単元を作らないことが大切です。

 

また、計算力も必須です。高輪中学校では、計算問題が必ず出題されますし、計算力が必要な問題も多数出題されます。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。

国語

国語もカリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の高輪中学校受験対策には良いでしょう。

 

文章を書くという意味では、日記も効果的です。保護者様が添削してあげると良いでしょう。少しの時間でも良いので、毎日読書をしましょう。

理科  

理科は生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。また、高輪中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解がとても大切です。

 

これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。たとえば、「金環月食はどうやってできるのか」など身近な内容について、考察してみましょう。

社会

社会は地理分野が本格的に始まるので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。都道府県の場所・都市の場所・地形など地図に関する問題は多数出題されます。

 

また、地図帳の後半にある統計ページも大切です。興味が持てるようでしたら、今の内から人口・面積・雨温図・農作物ランキングなど見ておくと良いでしょう。

(2)小学五年生

算数

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。少し時間が経ってしまうと、できなくなることも多いです。

 

全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしましょう。計算練習も忘れずにしてください。

国語

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を50~80字程度で書く練習をしましょう。

 

書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書・日記は継続的に行い、漢字・語彙・文法も忘れずに行って下さい。

理科  

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。計算問題はよく出題されておりますので、しっかり復習をし、基本~標準的な問題は解けるようにしましょう。

 

引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか考えましょう。
わからないことは、調べながら理解を深めてください。

社会

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、史料も見ながら、暗記をしてください。主なできごとが何時代なのか、判断できるまで反復しましょう。

 

年号暗記も必要です。時間を見ながら地理も復習しましょう。

(3)小学六年生(4月〜6月)

算数

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・規則性・場合の数・仕事算に不安がある場合は、この時期に克服してください。

 

「プラスワン」(東京出版)で復習するのも良いでしょう。
過去問にも取り掛かりましょう。

国語

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認してください。様々なジャンルの文章を読みましょう。

 

最近話題の本はチェックして読みましょう。可能でしたら、過去問を解いてください。

理科  

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけましょう。計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習してください。

社会

社会は、公民が始まります。国会・日本国憲法・国際関係・地方自治など広範囲の内容を理解しましょう。

 

時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れると、今後楽になります。
ニュースや新聞を見るようにすると、今後の時事問題対策に有効です。

(4)小学六年生(7月〜8月)

算数

算数は過去問を3〜5回分解きましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服してください。

 

「プラスワン」を1周させて、解き直しをしましょう。秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。式や解き方の書き方を専門の先生に見てもらうと良いでしょう。計算練習も引き続き、毎日10問程度継続してください。

国語

国語も、過去問を3回分は解いて、形式になれましょう。記述対策が最も重要です。
記述問題がうまく書けない生徒様は、書きたいポイントを箇条書きにした後に答案を作成しましょう。
漢字・語彙・文法については、夏休みで固めていきましょう。

理科  

理科も、過去問を3回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしてください。
計算問題については、グラフや表を見ながら答えていく問題になれましょう。

社会

社会も、過去問を3回分しましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強してください。特に記述問題の対策に力を入れましょう。資料を読むことで正解にたどり着けますが、どこに目をつければ良いかも、考えながら学習しましょう
ニュース・新聞を見ながら、わからないことは調べましょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数

算数は過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れてください。
図形・速さ・規則性・場合の数・仕事算に力を入れて学習しましょう。
余力があれば、「ステップアップ」(東京出版)を解いてみましょう。

国語

国語は過去問を中心に学習しますが、漢字・語彙・文法の強化も忘れずにしてください。
過去問の解き直しもしてください。
この時期でも、読書・日記は継続して頂くと良いでしょう。

理科  

理科も過去問を中心に学習します。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずにしましょう。

社会

社会も過去問は解きますが、それと同時に全般的な復習をしてください。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」を用いた時事対策を本格的に始めましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数

算数は過去問の解き直し、図形・速さ・規則性・場合の数・仕事算を全般的に定着させましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的です。
「プラスワン」「ステップアップ」の演習・解き直しをしましょう。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習してください。

国語

国語は時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・文法の最終チェックをして、日々の読書も継続してください。

理科  

理科は今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認してください。
計算問題も、基本~標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習しましょう。

社会

社会は全般的な復習をしつつ、地図帳をくまなく見て復習・強化してください。世界の国々や有名な地形を確認しましょう。
歴史の年号暗記・時事問題・憲法の条文についても復習をしてください。

②高輪中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

高輪中学校は、全体として過去問と似た傾向の問題が出題されます。算数で差がつきやすく、算数午後入試もあるため、算数中心に対策をしましょう。

理科は計算問題が多く出題されています。似た問題も多いですから、解き直しをしておきましょう。
国語・社会は比較的オーソドックスな問題形式ですから、形式になれるように過去問を利用してください。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めましょう。
算数だけでなく、国語でも差がつきやすいです。早めに始めましょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めましょう。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、あせらず夏休みに集中して学習しましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数

算数は図形・速さ・規則性・場合の数・仕事算といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
最低10回分、できれば20回分解いておきたいです。
また、算数午後入試を受験される場合は、その過去問も解きましょう。
まずは時間をはかり、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしてください。

国語

国語は記述問題に対処するための練習が必要です。
そのため、10回分~15回分解きましょう。
2周解き直しができれば良いと考えます。その際、記述問題はポイントを箇条書きできているか確認しましょう。

理科  

理科は過去問を解いて、理解していない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。
計算問題については、数多く出題されますので、相当に練習が必要です。
そのため、10回分、できれば15回分解いてください。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。

社会

社会は形式になれること、とくに記述問題の対策をして頂きたいので、10回分は解くようにしましょう。
解き直しは2周してください

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題ができなくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり解いていると、基本的な所がおろそかになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降します。ですので、基本的な問題、例えば小学4年生・5年生の単元に立ち戻って、再度復習をされることをおすすめします。

生徒様に「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様をせめずに対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

(2)計算力対策

高輪中学校は、計算力が鍵を握ります。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的なことでも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話して下さい。

例えば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういう事なんだろうね?」
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることが重要です。
ぜひ、取り組んで頂ければと思います。

(4)立体切断対策

高輪中学校は、算数で差がつきやすいことはお話ししましたが、特に立体切断が苦手な生徒様はとても多いです。
やはり、イメージがつきにくい部分があるのでしょう。
そこで、保護者には生徒様と一緒に立体切断をしてもらえればと思います。
発泡スチロールや豆腐のような食材を始めとした、立方体や直方体の物を用意して頂き、問題で出題された通りに切断してみて下さい。
具体的にイメージができると、生徒様としても今後解きやすくなります。

(5)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。

まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算することから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をしてください。

次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。

このように徹底すると、今までのミスが格段に減ります。保護者様も生徒様の横でチェックしてみてください

まとめ

高輪中学校は、全体的な傾向として、基礎を徹底し、基本~標準的な問題を固めることで、対処できるような問題が出題されます。どの科目も、教養として必要な暗記はしっかりとした上で、計算力・文章力を中心とした学力を問う問題となっています。

最も差がつきやすい算数では、図形の問題が約半分出題されます。平面図形・立体図形どちらも対策が必要ですが、立体図形の切断・回転体はよく出題されるため、最も力を入れる単元です。図形以外では、速さ・規則性・場合の数・仕事算が頻出ですから、図形と共に時間を掛けて取り組みましょう。

【参考文献】

高輪中学校
・高輪中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

東大家庭教師友の会をもっと知る

■東大家庭教師友の会の「特徴」を確認する

東大家庭教師友の会の特徴

■コースごとのご料金を確認

東大家庭教師友の会の料金

■実際に在籍している「学生教師」を検索する

家庭教師検索

■当会の「プロ家庭教師」の詳細を確認する

プロ家庭教師コース

■当会の理念を確認

東大家庭教師友の会の理念

お問合せ・体験授業はこちら

お電話でのお問合せ

受付時間
11:00 - 20:00(平日)
11:00 - 16:00(土曜)

体験授業のお申込みや資料請求
各種お問合せはこちらから