1. 帝京大学中学校とは?

1931年に前身が設立され、1983年に中学校が設置された帝京大学中学校。帝京大学系列ではありますが、内部進学する生徒様はごく少数で、実質的には慶應大学・早稲田大学などの難関校を目指す進学校です。

毎朝小テストを実施し、基準点に満たない場合は再テストを課したり、補習を行うなど、少人数でのきめ細かなサポートが魅力的な学校です。
大学との連携もあり、特別聴講生として大学授業を体験出来たり、大学の教員から模擬授業を受けられる制度もあります。今後の進路を決めるに際して、大きなメリットとなるでしょう。

 

2. 帝京大学中学校の入試傾向について

第一回の試験科目は、算数・国語の二科目、もしくは算数・国語・理科・社会の四科目です。
事前に二科目・四科目の選択を行い、出願後は選択変更が出来ません。
試験時間は各々50分・50分・30分・30分、配点は100点・100点・50点・50点となっています。
第二回の試験科目は算数・国語・理科・社会の四科目と決められており、配点は第一回と同じです。
第三回の試験科目は算数・国語の二科目と決められており、配点はやはり第一回と同じです。

帝京大学中学校の問題は、計算問題中心で、算数と理科の計算問題の攻略が大切です。
算数は、全体的に標準的な問題ながらも、文章が長かったり、複雑な設定だったりしています。
問われていることは難しいわけではありませんので、落ち着いて理解しながら解いてください。
理科の計算問題は物理・化学だけでなく、地学でもよく出題されています。
数同様、長文や設定の複雑性がありますので、よく理解してから解くようにしましょう。

 

①算数

例年、大問4〜5題の形式で、大問1番は計算問題、大問2番は小問集合、大問3〜5番が単元別の問題となっています。計算問題はやや複雑な問題がありますし、小問集合も簡単な問題ばかりではありません。まずは、全体的に標準的な問題までを確実に解ける様にしていく必要があります。

単元別の問題では、図形・速さ・数の問題がよく出題されています。
図形は、平面図形・立体図形どちらも出題され、平面図形では相似、立体図形では切断や回転体といった応用論点が問われています。

速さの問題は、旅人算・水量グラフ・通過算などの特殊算など、幅広く問われています。文章が長い事も多いため、生徒様自身で図やダイヤグラムを書いて整理する必要があります。2024年度第一回も、同様の傾向の問題が出題されました。頭だけで考えていこうとする生徒様には対処が難しかったと思います。しっかりと手を動かして整理する癖付けをしてください。
数の問題は規則性・場合の数・約数・倍数が頻出です。具体的に書き出して、状況を整理していく事が大切でしょう。文章が長い問題もありますので、いい加減に読まずに、よく理解してから問題に取り掛かりましょう

 

②国語

例年、大問4題の出題で、大問1番が物語文、大問2番が説明文、大問3番が語彙、大問4番が漢字となっています。漢字・語彙のレベルは標準的です。この傾向は回数によりません。

物語文・説明文は、語彙・接続詞・抜き出し・接続詞・正誤選択・記述・文章挿入問題など総合的な出題です。この中で特徴的な問題は文章挿入問題です。帝京大学中学校では、毎年出題されている問題で、2024年度第一回でも、この形式の問題が物語文・説明文どちらにも出題されていました。接続詞や指示語がヒントになる事が多いですから、それらを意識して取り組んでみて下さい。過去問を使用して演習していくと良いでしょう。

 

③理科

例年、大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。この傾向は回数によりません。

物理・化学では、計算問題中心の出題です。2024年第一回では、物理で浮力の問題が、化学で気体の発生に関する問題が、計算問題中心に出題されました。しっかりと理解して演習している生徒様とそうではない生徒様では差がつく問題だったと思われます。とにかく、計算問題に時間を取って対策をしていきましょう。尚、化学では、水溶液の性質、気体の性質に関する実験問題も出題されます。細かい知識も必要ですから、対策をして下さい

生物では、考察問題が出題されており、単なる知識だけでは対応出来ない問題です。地学でも、同様に実験問題が出題されますが、地学の場合は理解と共に、計算問題も数多く出題されています。飽和水蒸気や地震、天体に関する計算問題など、疎かにせず学習して下さい。

計算問題は、単元問わず、文章が長かったり、設定が複雑だったりしています。算数同様、いい加減にならずに良く理解してから解くようにしましょう

 

➃社会

例年、大問4題の出題で、地理・歴史・公民・時事問題が満遍なく出題されています。この傾向は回数によりません。全体的に幅広く出題されており、一問一答的な問題が多いため、正確な知識が必要となります。
近年の特徴的な問題として、記述問題が挙げられます。2024年度第一回では、基本的人権が制限される場合について、「福祉」という言葉を使用して記述する問題が出題されました。記述問題は地理や公民分野で出題される事が多く、時事的な内容が問われる事もあります。暗記一辺倒の勉強では無く、理解も必要となってきましたので注意して下さい

その他気をつける単元としては、地理では統計・雨温図・世界地理、歴史では年号暗記、公民では日本国憲法の条文穴埋めが挙げられます。また、時事問題については、ここ10年程度の時事は知っておいた方が良いでしょう

 

⑤問題の形式等が似ている学校は?

男子校ではありますが、高輪中学校は全体的な傾向としては似ていると思われます。理科の計算問題などは参考になるでしょう。

 

3.  帝京大学中学校を受ける際の併願パターンは?

 

①1月受験校

 

・埼玉栄中学校・獨協埼玉中学校・西武学園文理中学校

 

1月は、練習として、埼玉栄中学校・獨協埼玉中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

 

②2月1日

 

午前:帝京大学中学校(1次)
午後:東洋大京北中学校(2次)

 

午前は帝京大学中学校(1次)で決まりです。
午後は東洋大京北中学校(2次)が良いでしょう。

 

③2月2日

 

午前:帝京大学中学校(2次)
午後:安田学園中学校(4次)・頴明館中学校(3次)

 

午前は、帝京大学中学校(2次)で決まりです。
午後は、1日で抑えていれば、安田学園中学校(4次)が良いでしょう。
そうでなければ穎明館中学校(3次)で抑えておきたい所です。
但し、1日に午前・午後受験されると思いますから、生徒様の疲労を考慮して、
午後の受験を回避しても良いかと思います。

 

④2月3日

 

午前:安田学園中学校(5次)・法政大学中学校(2次)・日本大学第二中学校(2次)
午後:帝京大学中学校(3次)

 

3日午前は、抑え校が合格していれば、安田学園中学校(5次)が良いでしょう。
2日までで帝京大学中学校に合格されていれば、法政大学中学校(2次)を受験してみては如何でしょうか。
一方、抑え校に合格されていない場合は、日本大学第二中学校(2次)が宜しいかと思います。
午後は帝京大学中学校(3次)で決まりです。

 

⑤2月4日

 

・東京農業大学第一高等学校中等部(4次)・東洋大学京北中学校(4次)・頴明館中学校(4次)

 

4日は帝京大学中学校が合格していれば東京農業大学第一高等学校中等部(4次)
抑え校が合格していれば東洋大学京北中学校(4次)、抑え校として頴明館中学校(4次)が良いでしょう。

 

4. 帝京大学中学校の受験対策方法

帝京大学中学校は、算数と理科の計算問題対策が重要な学校です。
算数は問われている事は標準的ではあるのですが、文章が長かったり、設定が複雑な問題だったりしますので、とっつきにくい印象はあるかもしれません。いい加減に解くのではなく、しっかりと手を動かして理解をした上で、設問を解くようにしましょう。図形・速さ・数の問題が頻出単元です。

理科の計算問題は、物理・化学だけで無く、地学でもよく出題されています。
数学同様に、グラフや表、問題文をよく理解をした上で解き始める様にしましょう。

 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
帝京大学中学校は、小問集合を含めますと満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。

また、計算力も必須です。帝京大学中学校では、計算問題が出題されていますし、計算力が必要な問題も多々出題されています。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の帝京大学中学校対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。読解力をつけることが非常に大切になります。

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
この分野での暗記問題は出題されていますが、身の回りの現象理解が必要な問題も出題されます。
この現象理解は生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、何故洗濯物は乾くのか?など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
世界地理についても良く出題されていますので、世界の有名な国々や、有名な地形について場所を確認しておきましょう。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。
また、ニュースを見る習慣付けをしていけると良いでしょう。帝京大学中学校は時事問題対策が必要となる学校です。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
図形・速さ・数の問題は少し難しい問題まで出来るようにしておきましょう。

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書は幅広く継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。

理科は、物理・化学などの計算問題が始まります。計算問題はよく出題されていますので、標準的な問題は解けるようにして行きましょう。余力があれば難しい計算問題にもチャレンジしてみましょう。地学分野でも計算問題がよく出題されています。しっかりと対策を行って下さい。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。出来事の並べ替え問題や、出来事が年表のどこに該当するか問う問題が出題されています。年号暗記も必要となりますので、しっかりと暗記を行って下さい。

時事対策として、ニュースだけでなく、新聞も読むようにして、疑問に思うことは調べていくと良いでしょう。

(3)小学六年生(4月~6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・数の問題に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
過去問にも一度取り掛かってみましょう

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。特に、文章挿入問題では、接続語や指示語をよく確認して解く必要があります。
毎日の読書も引き続き行い、様々なジャンルの文章を積極的に読んで下さい。
過去問にも取り掛かると良いでしょう

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。特に化学の計算問題は似た問題が出題されています。何度も解き直し、対応出来る様にしていきましょう。

社会は公民が始まります。幅広く基本~標準的な内容を定着させてください。また、単語暗記一辺倒にならない様に注意して下さい。しっかりと理解し、グラフや資料まで読み込むようにしましょう。時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。

(4)小学六年生(7月~8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしていきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述問題は、書きたいポイントを箇条書きにしてから記述すると良いでしょう。記述する際には主語を書くことを意識すると良いと思われます。文章挿入問題が毎年出題されていますので、引き続き、接続詞・指示語に注意して取り組んで下さい。
語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。

理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。知識問題はこの夏休みに定着させましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。地学の計算問題が疎かになりやすいですから、注意して下さい。

社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
ニュース・新聞で引き続き、時事問題について学習していきましょう。時事的な内容について生徒様自身で説明出来る様になっておきましょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。
特に、図形・速さ・数の問題を中心に解くことをおすすめします。

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、読解力向上を図ってください。

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強、及び大手塾が出版している「重大ニュース」を読み、更に時事問題を強化していきましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、図形・速さ・数の問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」を復習しましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように、単元問わず復習をして下さい。化学の計算問題は似た問題が出題されますので、しっかりと定着させましょう。

社会は、全般的な復習をしつつ、地理では統計・雨温図・世界地理を中心に確認を行って下さい。歴史は年号の確認、公民は基本的な知識や条文を再度確認すると良いしょう。時事問題については出来るだけ多くの内容理解に努めて下さい。

 

②帝京大学中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

算数・理科の計算問題は比較的似た傾向の問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい
国語・社会については、形式に慣れれば良いと思われますので、そこまで遡らなくても良いでしょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目です。早めに解き始めた方が良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、図形・速さ・数の問題といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

国語は、文章挿入の問題がありますが、それほど特殊な出題形式ではありません。
従いまして、5~10回分解くと良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。計算問題については、練習が必要です。特に化学の計算問題は良く似た問題が出題されています。そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。

社会は、出題形式に慣れる意味で、5~10回分行いましょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。

 

③保護者様に出来るサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

(2)計算力対策

帝京大学中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

帝京大学中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。

例えば、

 

「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」

「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」

「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」

「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」

 

など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、

「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういう事なんだろうね?」

と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。

(5)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。

まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。

次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。

このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。

 

まとめ

帝京大学中学校は、難関大学を目指す進学校で、きめ細かなサポートが特徴です。
入試問題は、算数と理科の計算問題対策が重要です。算数は、図形・速さ・数の問題が頻出で、標準的な問題ながらも、問題文が長く、複雑な設定で、簡単な問題ではありません。曖昧なまま問題を解くのではなく、しっかりと理解をした上で問題に取り掛かるようにしましょう。

理科の計算問題は、物理・化学と言った計算問題主体の単元だけでなく、地学でもよく出題されています。過去問・問題集を通して、計算に関する単元を幅広く網羅しておく必要があります。

【参考文献】

・帝京大学中学校ホームページ
・帝京大学中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・高輪中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

 

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