1. 東京都市大学等々力中学校とは?

1939年に前身の学校が設立。2009年に現校名に改称、その後共学化しました。S特コースは最難関国公立大学を目指すコース、特選コースはその他の大学を目指すコースです。毎年、早稲田大学・慶応大学などに多数合格しております。
力を入れているのは実験と英語。実験については、中学一年・二年生の理科の約9割が実験です。本物に触れることで、理科に興味を持てるようにしています。英語では、音読重視で読解力を養成。朝のHRでの単語学習、週に1度の英語のテストで定着を図ります。高校一年生では、希望者が1年間の長期留学の機会を得ます。単位認定されるため、留年する必要が無いのも魅力的です

 

2. 東京都市大学等々力中学校の入試傾向について

第一回・第二回特選入試、及び第一回・第二回S特入試の試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は算数50分・国語50分・理科社会合わせて60分、配点は各々100点・100点・50点・50点となっています。

入試問題は、算数で差がつきやすく、国語はこの学校独自の問題が出題されます。
理科・社会は問題の読み取りが必要で、理解が必須の科目です。

 

①算数

例年、大問6題の出題で、大問1番が計算問題、大問2番が小問集合、大問3番以降が単元別の問題となっています。大問・小問問わず、図形・数の問題・速さ・仕事が頻出となっております。この傾向は回数によりませんが、S特選コースの問題がやや難しめの問題です。
図形の問題は平面図形・立体図形共に出題されており、非常に幅広く出題されております。特に気をつけたい問題は、面積・体積・立体切断の問題です。これらの問題はやや難しい問題が出題される傾向にありますので、過去問を通してよく演習をしておきましょう。よく問題集で見かける問題が出題される事もありますので、解き直しをして、出来る状態にしていく様にしましょう。

数の問題は、場合の数・規則性・約数・倍数などが問われています。場合の数は図形を伴うものもあります。

速さは旅人算・点の移動・水量が頻出です。グラフを伴う問題が多く、標準的な問題が解けるようにしておけば良いでしょう。

仕事は他校と比べ、頻出です。2024年度特選コース第一回では、大問3番で仕事、大問5番でニュートン算が出題されました。仕事の単元で2題出題されるのは珍しいですが、過去問ではこの単元で何度も出題があります。対策をしていた生徒様とそうでない生徒様では差がついたと思われます。問題自体は標準的ですから、しっかり対策をしておきましょう。

 

②国語

例年、大問4題の出題で、大問1番が漢字の読み書き、大問2.3番が文章題、大問4番はこの学校特有の文章題となっています。この傾向は回数によりません。
文章題は物語文・説明文各々1題ずつの出題です。語彙・接続詞・表現技法・抜き出し・正誤選択・記述問題など、満遍なく出題されています。記述問題は、50字程度の字数で出題されます。全体的に、要旨を含めた読解力を見る試験です。普段から内容把握に努めるようにして下さい。

特徴的な問題は大問4番の問題です。主に、朝日新聞「天声人語」から、もしくは資料が大量に与えられ、それを分析する問題からの出題です。2024年度特選コース第一回では、天声人語からの出題でした(S特選コース第一回の問題は、資料からでした)。天声人語を普段から読んでおくこと、及びその内容について、要約を行う事が良い対策となるでしょう。資料問題については、過去問で形式に慣れる事が大切です。

 

③理科

例年、大問3.4題の出題です。物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。この傾向は回数によりません。
全体的に文章が長く、考察・実験・観察問題が大半です。暗記だけでは対応出来ない問題ばかりで、しっかりとした現象理解と、文章理解が必要です。わからない事は図鑑・理科事典などで調べる癖付けが必要ですし、疑問に思う事はとことんまで追求して下さい。そして、与えられた文章をよく読み、必要な所を抽出出来る読解力も必要となります。

計算問題も出題されますが、典型的な計算問題はあまり出題されません。2024年度特選コース第一回では、全分野から計算の出題がありましたが、やはり、典型的な計算問題は出題されず、実験結果や文章から必要な情報を考え、計算をして解答を導く問題でした。普段、典型的な難しい計算問題ばかりやってきて、解法暗記に終始していた生徒様には対応が難しい問題であったと推測されます。東京都市大学等々力中学校を受験する際には、どの分野も現象理解、文章理解が大切になりますから、そこを肝に銘じて学習しましょう。また、物理の浮力・電気、化学の気体計算については、理解を重視しながら、計算が出来るようになっておきましょう。

 

➃社会

例年、大問3題の出題で、地理・歴史・政治・時事問題が満遍なく出題されています。この傾向は回数によりません。漢字指定の問題が多いですから、しっかりと書けるようにして下さい。
東京都市大学等々力中学校の大きな特徴は、資料問題がとにかく多い事です。見た事が無い資料が与えられて、それを生徒様の持っている知識と合わせて、解答を導いていく形式の問題が多く、総合的な力が問われています。また、記述問題も出題されてまして、2024年度特選コース第一回では、短めの記述問題が3題出題されていました。資料から記述する問題もありますので、やはり資料の読解・情報整理が必要となるでしょう。

また、国際的な問題、即ち、世界の国々との関係についての問題も頻出です。日頃から視野広く、様々な国々の特徴を理解しておいた方が良いでしょう。
時事問題も多く出題されております。ニュース・新聞を見聞きし、分からない事は調べて行くことが大切です。世界の時事も頻出です。
その他注意点としましては、地図の問題、地形図の読み取り、歴史の年号が挙げられます。

 

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては、三田国際学園中学校に似ていると思われます。算数と社会につきましては、世田谷学園中学校(算数特選含む)の問題も参考になると思われます。

 

3.  東京都市大学等々力中学校を受ける際の併願パターンは?

 

①1月受験校

 

・埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校

 

1月は、練習として、埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

 

②2月1日

 

午前:東京都市大学等々力中学校(特選・1次)
午後:東京都市大学等々力中学校(S特・1次)

 

午前・午後共に東京都市大学等々力中学校で決まりです。

 

③2月2日

 

午前:安田学園中学校(3次)・芝浦工業大学附属中学校(2次)
午後:東京都市大学等々力中学校(S特・2次)

 

午前は、抑え校として、安田学園中学校(3次)が良いでしょう。特選コースに合格していれば、
芝浦工業大学附属中学校(2次)を受験するのも良いでしょう。
午後は、東京都市大学等々力中学校(S特・2次)で決まりです。
1日に午前・午後受験されると思いますから、生徒様の疲労を考慮して、
午前の受験を回避することも視野に入れて下さい。

 

④2月3日

 

午前:安田学園中学校(5次)・法政大学中学校(2次)
午後:東京都市大学等々力中学校(特選・2次)・三田国際学園中学校(MST)

 

3日午前は、抑え校として、安田学園中学校(5次)が良いでしょう。
2日までで特選コースに合格されている生徒様は法政大学中学校(2次)も候補です。
午後は、東京都市大学等々力中学校(特選・2次)があります。既にS特に合格されている生徒様は
三田国際学園中学校(MST)にチャレンジするのも良いでしょう。

 

⑤2月4日

 

・東洋大学京北中学校(4次)・ドルトン東京学園中等部(3次)

 

4日は抑え校に合格されていなければ、東洋大学京北中学校(4次)ドルトン東京学園中等部(3次)が良いでしょう。

 

4. 東京都市大学等々力中学校の受験対策方法

東京都市大学等々力中学校の受験対策方法について詳しく見ていきましょう。

 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
東京都市大学等々力中学校は、小問を含めますと、満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。

東京都市大学等々力中学校では、計算力が必要です。入試問題の大問1番で、必ず計算問題は出題されますし、その他の問題でも、計算力が必要な問題が出題されます。ですので、計算力の強化を今のうちに行いましょう。毎日計算練習を行い、早く、正確に解く練習を行って下さい。

国語も、カリキュラムをもとに行いますが、授業で扱った文章の要約をすると良いでしょう。50字程度で書く練習をして下さい。また、毎日の読書を心掛けて下さい。
語彙・漢字についても、しっかりと定着させていきましょう。こども新聞を読み始めるのも、将来的な「天声人語」対策に良いでしょう。

理科は、生物・地学を中心とした学習が始まります。東京都市大学等々力中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解が大切です。疑問に思うことは、図鑑・理科事典を用いて、深く調べていきましょう。これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。科学館などに行ったり、実験を行うのも非常に大切です。自由研究を行うのも良いでしょう。

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。世界の国々についても場所や地形を確認しましょう。
全般的な知識の暗記が必要ですが、統計や資料を確認しながら行いましょう。地図帳の後ろにある資料集や「朝日ジュニア年鑑」など、この時期から見ておくと良いでしょう。また、日頃からニュース・新聞を見て、今話題の内容について理解を深めていくと良いでしょう。地形図についても疎かにしないで下さい。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
図形・数の問題・速さ・仕事は難しい問題まで出来るようにしておきましょう。

国語は、物語文・説明文共に、生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、客観的に読む訓練です。
また、前学年同様、要旨を50~80字程度で書く練習や読書について、引き続き行って下さい。少し難しいですが、朝日新聞のコラム欄にある「天声人語」を読み始めると良いでしょう。

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。東京都市大学等々力中学校では、典型的な計算問題はそれほど出題されませんので、基本~標準的な問題まで解ければよいでしょう。解くというよりも、解き方を理解するほうが大事です。何故その式になるのか、ということを突き詰めましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。自由研究も行いましょう。
図鑑・理科事典で深く調べていくと良いでしょう。科学に関するドキュメンタリー番組を見るのも良い事です。

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、確実に暗記を行って下さい。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。
写真・絵・史料といった資料については最重要です。しっかりと確認しながら学習を進めて下さい。
また、ニュース・新聞を通して時事問題の理解を深めましょう。

(3)小学六年生(4月~6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・数の問題・速さ・仕事に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
去問にも一度取り掛かってみましょう

国語は、様々なジャンルの文章を読んで、問題を解いていく時期です。
この時期でも、要旨を纏める練習、読書の習慣、「天声人語」は継続して下さい。
算数同様、過去問を解き始めると良いでしょう

理科は、全分野の暗記や理解を総復習しつつ、より高度な理解をしていきましょう。問題の答えが合っていたで満足せずに、例えば選択肢の×のものは何故違うのか、など様々な場合を思考しながら、納得いくまで調べてみましょう

社会は、公民が始まります。基本~標準的な内容を理解・暗記して下さい。言葉の定義(例えば、公衆衛生とは何か?)をはっきりと理解しましょう
また、時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュース・新聞で見聞きした内容を深める作業を行いましょう。

(4)小学六年生(7月~8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしていきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述問題はポイントを箇条書きしてから解答を書いていくようにしましょう。主語をきちんと書くことが大切です。語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。「天声人語」を毎日読んで下さい。

理科も、過去問を3回分解きましょう。その場で考えながら解く実験・考察問題が多いですから、しっかり情報整理をして解く練習をして下さい。
また、理解していない単元があれば、この夏休みに徹底して行いましょう。自由研究も出来れば行って下さい。

社会も、過去問を3回分行いましょう。資料をしっかりと読み解く練習を行って下さい。
また、ここ10年ほどの時事問題を学びつつ、地図帳・統計・資料集・条文など確認して知識の総復習をしましょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。余力のある生徒様は「最高水準問題集」(シグマベスト)も行えると良いですね。特に、図形・数の問題・速さ・仕事を中心に解くことをおすすめします。

国語も、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
これまでの解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書・要約・天声人語は継続して下さい。

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。

社会も、過去問が中心になりますが、時事問題やテーマ史について考察・理解していきましょう。
また、「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」も見ておきましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、図形・数の問題・速さ・仕事を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」「最高水準問題集」を復習しましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書・日記・天声人語も継続してください。
資料対策として、過去問を遡って行うこともおすすめです。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無い程度には解き直しをしておきましょう。

社会は、全般的な復習をしつつ、地図帳・地形図・統計・資料集・条文などを使用して、疎かになりやすい所を復習しましょう。
出来るだけ時事問題の理解を深めましょう。

 

②東京都市大学等々力中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

算数は比較的似た傾向の問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい
国語については、特徴的な「天声人語」問題や資料問題が出題されることから、過去問の数をしっかりこなした方が良いでしょう。
理科・社会については、形式に慣れれば良いと思われますが、どちらも文章やグラフ・表・資料などの読み取りが必要です。
得意な生徒様は少なめで良いですが、そうではない生徒様は10回分以上解くと良いでしょう。。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目で、特に算数は差がつきます。早めに解き始めた方が良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、図形・数の問題・速さ・仕事といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

国語は、「天声人語」問題や資料問題が特徴的で、他校には中々無い形式です。従いまして、10回~20回分解くのが良いでしょう。上記の問題だけでも遡ると良いと思います。全体的に2周、資料問題は3周解き直しが出来れば良いと考えます。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。得意な生徒様は5~10回分、難しく感じる生徒様は10回分以上解くと良いかと思います。解き直しについては、2~3周行いましょう。

社会は、資料と生徒様の知識から答えを導けるかどうかがポイントになります。得意な生徒様は5~10回分で良いでしょう。一方、そうではない生徒様は10回分以上解いた方が良いでしょう。解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。

 

③保護者様に出来るサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。

尚、復習というのは、間違えた問題を出来るまで解き直しを行うことを言います。出来るまで行うことがポイントです。また、一度解けたとしても、また暫く経ってから解き直すことも必要ですので、保護者様でしっかりと管理して頂くと良いでしょう。

(2)計算力対策

東京都市大学等々力中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

東京都市大学等々力中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います

例えば、

 

「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか。」
「虫眼鏡はどういう仕組みになっているんだろうね。」
「鏡で全身を映すにはどうしたら良いだろう。」

 

など、身近にあるものをしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、

「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういう事なんだろうね?」

と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。

(5)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。

まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。

次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。

このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。

(6)天声人語、資料対策

これまで何度もお話しておりますが、朝日新聞の「天声人語」対策と資料問題対策は、東京都市大学等々力中学校独自の問題と言っても過言ではありません。これらの対策は塾に任せていても行ってくれません。
「天声人語」については、保護者様が朝日新聞をご契約頂いて、毎日読むようにして頂くと良いでしょう。「天声人語」の要約を書くと良いと思います。
資料問題対策は、「2分で読解力ドリル」(Gakken)を問いて、参考にして頂くと良いでしょう。

 

 

まとめ

算数は本格的な問題が出題され、差がつきやすい傾向にあります。図形・数の問題・速さ・仕事を中心に対策しましょう。国語は、「天声人語」・資料問題対策に力を入れて取り組みましょう。理科・社会は暗記よりも理解が大切です。また、問題文や資料の読解を強化しましょう。

【参考文献】

・東京都市大学等々力中学校ホームページ
・東京都市大学等々力中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・三田国際学園中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・世田谷学園中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

 

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