1. 東京農業大学第一高等学校中等部とは?
1891年に前身の学校が創立され、中等部は2005年に開校しました。東京農業大学系列である事から、農業に関する体験や実習が充実しています。例えば、中学一年生では稲作を行います。田植え、除草、稲刈りなど一貫して体験することが出来ます。中学二年生では、東京農業大学の教授から指導を受けて、お米の研究を行います。このような他校では経験出来ない学びは非常に魅力的でしょう。
授業では、英語の授業に特徴があります。授業自体を基本的に英語で行い、英語を英語で理解する力を伸ばせる様に工夫されています。
東京農業大学への内部進学率は3%程度で、ほとんどの生徒様は大学受験を行います。東京大学を始め難関校への合格実績が豊富で人気の学校です。
2. 東京農業大学第一高等学校中等部の入試傾向について
第一回・第四回入試は算数・国語・理科・社会の四科目の試験です。
第一回の試験時間は算数50分・国語50分・理科40分・社会40分、配点は各々100点・100点・80点・80点です。
第四回の試験時間は全科目40分、配点は全科目100点です。
第二回・第三回入試の試験科目は合計二科目の試験で、算数は必須、国語と理科は選択です。
第二回の試験時間は全科目40分、配点は全科目100点です。
第三回の試験時間は算数50分・国語or理科40分、配点は算数150点、国語or理科100点です。
2024年度までは全三回の入試でしたが、2025年度から全四回の入試へと変更になっています。
第一回~第四回まで多様な試験形態ですから、よく注意して臨んで下さい。
また、この後の入試対策につきましては、あくまでも2024年度までの全三回入試をベースにお話ししておりますので、ご承知置き下さい。
算数でやや差がつきやすいですが、どの科目も点差が開きやすく、全科目手を抜かずに学習することが必要です。
全体的には標準的な問題が出題されていますが、算数・理科についてはやや難しい問題まで出来る様にしておきましょう。
①算数
これまでの第一回〜第三回入試では各々大問数は5題で共通ですが、出題傾向に違いがあります。
第一回は、小問が中心の出題で、大問は1題のみの出題である事が多いです。この大問はグラフを伴う速さの問題がよく出題されています。
第二回は、思考力が問われる問題が多く、図形・数の問題・推理問題・速さがよく出題されています。特に大問5番の問題が特徴的です。会話形式の数に関する問題が出題される事が多く、やや難しめの問題です。2024年度第二回でも、同様の傾向の問題が出題され、差がついた問題だと思われます。過去問でよく演習する必要があるでしょう。
第三回は、比較的オーソドックスな形式で、大問1番が計算、大問2番が小問集合、大問3番〜5番が単元別の問題となっています。単元別の問題での頻出単元は第二回と変わりありません。
よって、第一回〜第三回を纏めますと、頻出単元は図形・速さ・数の問題・推理問題です。これらの単元はやや難しい問題も解ける様にしつつ、全体的には基本〜標準的な問題をしっかりと解けるようにする事が大切です。
②国語
例年、大問3題の出題で、大問1番が漢字の読み書き、大問2.3番が文章題の出題です。文章題は説明文と物語文が出題されていますが、説明文の比率が高く、文章題2題共説明文が出題される事も多いです。これまでの第一回では記述問題は出題されず、第二回・第三回では40字〜70字程度の記述問題が出題されています。
文章題のその他の形式は、記号選択・抜き出し・語彙などが出題されていますが、内容について理解をしているかを問う問題がかなりのウエイトを占めています。2024年度第一回〜第三回それぞれ、内容把握の設問が多数を占める傾向は変わりませんでした。とにかく読解力をつける事が大切です。日頃から読書をして、要約を書く練習をする事が最も近道ですから、時間を掛けて取り組んでいきましょう。
③理科
例年、大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。この傾向は回数によりません。ほとんどが記号選択問題や計算問題ですが、記述問題が出題される事もあります。
物理では、全体として幅広く出題されております。実験問題として出題される事が多く、計算問題の比率が高い事が特徴です。現象理解が必要な問題も出題されます。
化学は、実験問題や考察問題が出題され、物理同様、計算問題のウエイトが大きい事が特徴です。中でも気体の発生に関する計算問題が頻出です。2024年度第一回も、過去の傾向と変わらず、気体の発生に関する計算問題が出題されました。この論点をしっかり解けるようにしておいた生徒様とそうでは無い生徒様で差がついた問題だったと思われます。今後も出題される事が予想されますので、しっかり対策しておきましょう。
生物は考察問題として出題されます。知識の問題と理解して解く問題が半々です。
地学も、生物同様、考察問題として出題されます。天体が頻出で、計算問題が出題される事もあります。深い理解が問われる問題となっています。
➃社会
例年、大問3題の出題で地理・歴史・公民が満遍なく出題されています。この傾向は暫く変わっていません。特徴的な問題は大問3番で出題される記述問題です。2024年度第三回では、民主主義の実現のために重要だと考えるものを一つ挙げて、生徒様の考えを問う問題が出題されました。資料が与えられますから、方向性は定まるのですが、やはり日頃からニュース・新聞で様々な情報を目にしていないと記述出来ない問題でした。このような問題は差がつきますので、今後とも対策はする必要があります。以下、単元別にお話ししていきます。
地理では、地図を前提とした問題が出題されますので、地図帳を用いた学習は必須です。統計・雨温図・地形図や資料問題も出題されます。世界の地理についても頻出ですから、有名な国や地形をよく見ておく必要があります。
歴史はテーマ史として出題され、問題自体は標準的です。出来事と時代を結びつけておきましょう。
公民は時事問題と絡めて出題されます。やはり、内容は標準的ですが、幅広く問われるのが特徴です。資料問題が多いですから、一問一答的な勉強ではなく、背景理解も必要となっていきます。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的には明治大学付属明治中学校の問題は参考になると思われます。東京農業大学第一高等学校中等部の算数で、会話形式の問題が出題されることがあります。この問題は本郷中学校や巣鴨中学校の問題が参考になるでしょう。
3. 東京農業大学第一高等学校中等部を受ける際の併願パターンは?
①1月受験校
・埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校
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1月は、練習として、埼玉栄中学校・大宮開成中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
この中で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
栄東中学校は少し高めですので、無理はせず、受験しない選択肢はあると思います。
②2月1日
午前:東京農業大学第一高等学校中等部(1次)
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午前・午後入試共に東京農業大学第一高等学校中等部で決まりです。試験科目が違いますのでご注意下さい。
③2月2日
午前:帝京大学中学校(2次)
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午前は抑え校として、帝京大学中学校(2次)が良いでしょう。
午後は東京農業大学第一高等学校中等部(3次)で決まりです。
④2月3日
午前:広尾学園小石川中学校(3次)
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午前は、広尾学園小石川中学校(3次)が候補に挙がります。
午後は国学院大学久我山中学校(ST・2次)で抑えるのが良いでしょう。
午前・午後どちらも受験されるかどうかは生徒様の状況に応じてご判断下さい。
⑤2月4日
・東京農業大学第一高等学校中等部(4次)
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4日は、東京農業大学第一高等学校中等部(4次)で決まりです。最後まで頑張りましょう。
4. 東京農業大学第一高等学校中等部の受験対策方法
東京農業大学第一高等学校中等部の入試問題は全体的に標準的な問題が多いですが、
回数によるものの、算数と理科の問題がやや難しめです。
算数は、小問を含めますと全般的に出題されますが、図形・速さ・数の問題・推理問題が頻出単元です。
これらの単元でやや難しいものが出題されることがありますので、時間を掛けて対策しましょう。
理科は物理・化学を中心に計算問題が多く出題されます。生物・地学は現象理解の問題が出題されます。
特に地学は深い理解が必要ですので、単なる暗記にならないように学習しましょう。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
東京農業大学第一高等学校中等部は、小問集合を含めますと満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
また、計算力も必須です。東京農業大学第一高等学校中等部では、計算問題が出題されていますし、計算力が必要な問題も多々出題されています。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。
国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の東京農業大学第一高等学校中等部対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。読解力をつけることが非常に大切になります。
理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
この分野での暗記問題は多いのですが、身の回りの現象理解が必要な問題も出題されます。
この現象理解は生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、救急車の音は何故近づいてくると高くなるのか?など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。
特に地学分野は深い理解が必要な問題が出題されます。図鑑や理科事典で調べると良いでしょう。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
地形図の読み取りが良く出題されます。地形図の読み取りや地図記号を今のうちに理解・暗記をしましょう。
世界地理についても良く出題されていますので、世界の有名な国々や、有名な地形について場所を確認しておきましょう。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。
また、ニュースを見る習慣付けをしていけると良いでしょう。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
図形・速さ・数の問題・推理問題は難しい問題まで出来るようにしておきましょう。
国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書は幅広く継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに行って下さい。
理科は、物理・化学の計算問題が始まります。標準的な問題は解けるようにして行きましょう。余力があれば難しい計算問題にもチャレンジしてみましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。特に地学は深い理解が問われます。図鑑や理科事典を使用しながら納得するまで調べて下さい。科学館に行くのも良いでしょう。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。
東京農業大学第一高等学校中等部はテーマ史として出題されることが多く、そのため、ある事柄毎に纏めておくと良いでしょう。例えば、選挙について、女性の地位向上について、など生徒様自身で変遷を纏めておくと良い試験対策になるでしょう。
時事対策として、ニュースだけでなく、新聞も読むようにして、疑問に思うことは調べていくと良いでしょう。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・数の問題・推理問題に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
過去問にも一度取り掛かってみましょう。
国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。特に、正誤選択問題では、傍線部だけではなく、本文全体を通して判断することが求められます。
毎日の読書も引き続き行い、様々なジャンルの文章を積極的に読んで下さい。
過去問にも取り掛かると良いでしょう。
理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。特に化学の計算問題は似た問題が出題されています。何度も解き直し、対応出来る様にしていきましょう。
社会は公民が始まります。幅広く基本~標準的な内容を定着させてください。また、単語暗記一辺倒にならない様に注意して下さい。しっかりと理解し、グラフや資料まで読み込むようにしましょう。時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしていきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述問題は、書きたいポイントを箇条書きにしてから記述すると良いでしょう。記述する際には主語を書くことを意識すると良いでしょう。
語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。知識問題はこの夏休みに定着させましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。
社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
ニュース・新聞で引き続き、時事問題について学習していきましょう。時事的な内容について生徒様自身で説明出来る様になっておきましょう。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。
特に、図形・速さ・数の問題・推理問題を中心に解くことをおすすめします。
国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、読解力向上を図ってください。
理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。
社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強、及び大手塾が出版している「重大ニュース」を読み、更に時事問題を強化していきましょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、図形・速さ・数の問題・推理問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」を復習しましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・文法の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をして下さい。化学の計算問題は似た問題が出題されますので、しっかりと定着させましょう。
社会は、全般的な復習をしつつ、地理では地形図・統計・雨温図・世界地理を中心に確認を行って下さい。歴史はテーマ史をよく復習し、公民は基本的な知識や条文を再度確認すると良いしょう。時事問題については内容理解に努めて下さい。
②東京農業大学第一高等学校中等部の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
算数・理科の計算問題は比較的似た問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい。特に算数では、数の問題で会話形式の問題が出題されることがあります。この問題は普段見慣れない形式ですから、過去問を使用して慣れる必要があるでしょう。
国語・社会については、形式に慣れれば良いと思われますので、そこまで遡らなくても良いでしょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目です。早めに解き始めた方が良いでしょう。
一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、図形・速さ・数の問題・推理問題といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
国語は、それほど特殊な出題形式ではありません。
従いまして、5~10回分解くと良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。
理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。計算問題については、練習が必要です。特に化学の計算問題は良く似た問題が出題されています。そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、出題形式に慣れる意味で、5~10回分行いましょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
東京農業大学第一高等学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は出題されていますし、スピードがある程度必要な試験です。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)理科の対策
東京農業大学第一高等学校中等部の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。
例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」 「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」 「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」 「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」
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など、日頃不思議に思う事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。
(4)ケアレスミス対策
計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。
まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。
次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。
このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。
まとめ
東京農業大学第一高等学校中等部の入試問題は標準的な問題が多いものの、算数・理科を中心にやや難しい問題も出題されています。
算数は、図形・速さ・数の問題・推理問題で難しめの問題が出題されますので、特に力を入れて対策をして下さい。
理科は計算問題中心に少しレベルの高い問題まで出来るようにしましょう。地学分野で、深い理解が必要な問題が問われますので、図鑑・理科事典などで疑問点を調べるようにして下さい。暗記だけにならないように学習しましょう。
【参考文献】
・東京農業大学第一高等学校中等部ホームページ
・東京農業大学第一高等学校中等部2025年度版10年間過去問声の教育社
・明治大学付属明治中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・本郷中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・巣鴨中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
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