1. 早稲田実業学校中等部とは?
卒業生のほとんどが早稲田大学へと進学する、早稲田大学系列の共学校。日本医科大学への推薦枠(2名)も設定されており、医学部もお考えのご家庭様には魅力的な学校です。水曜日の授業が4時間目までしか無く、放課後を有意義に使える点は他校には無い特徴です。その結果、部活動も盛んで、特に野球部では甲子園出場が何度もある強豪校です。
早稲田実業学校では、総合的学習の時間というものがあり、中等部ではボランティア活動・雑誌作り・卒業研究に関する授業など普段の勉強に囚われない学びを得ることが出来ます。高等部になりますと、早稲田大学との連携により、各学部教授による模擬講義や、大学の授業を受講出来る制度があり、系列校ならではの優遇された学習環境が提供されています。
2. 早稲田実業学校中等部の入試傾向とは?
試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は各々60分・60分・30分・30分、配点は100点・100点・50点・50点となっています。
入試問題は、全体として幅広く問われており、思考力も問われる内容となっています。
算数では、図形や数の問題がやや多いものの、満遍なく出題されており、見た目が難しそうな問題が多い傾向です。
しかし、実際には誘導形式になっていますので、設問を解いていく内に理解が進み、解答出来るようになっています。
諦めずに一つ一つ考えていくことが大事です。
国語では、小学生が読むには難しい文章が出題されることが多く、専門的な、または、抽象的な問題が出題されます。
日頃から固い文章でも読める様に、読書をしておく必要があるでしょう。
①算数
例年、大問5題の出題で、大問1.2番が小問集合、大問3〜5番が単元別の問題となっています。問題によっては解法を書く欄がありますから、式・やり方をしっかり記述出来るように、日頃から練習をしておきましょう。単元としては、図形(平面図形・立体図形)・数の問題(規則性・場合の数・約数・倍数など)がやや多いものの幅広く出題されており、傾向は昔から変わりありません。大問1番の小問集合は一般的な問題ですが、大問2番の小問集合はやや思考力が試される小問集合です。
大問3〜5番の問題は、見た目かなり難しい問題に見えます。しかし、大問の中にある小問を一つずつ解いていく事で次々と分かってくる、即ち、誘導問題が多く出題されています。ですので、先ずは大問毎の最初の小問をしっかりと解けるようにする、そしてそれを使用しながら次の問題に取り組んでいく、という姿勢が大切です。2024年度でも、今までと傾向変わらず、誘導問題で解いていける大問が出題されていました。各々最初の問題で躓いてしまうと、そこから先の問題は全滅してしまいます。そうなりますと、大きな差がついてしまいますので、とにかく最初の問題を集中して取れるようにしていきましょう。
②国語
例年、大問3題の出題で、大問1・2番が文章題、大問3番が漢字・語彙の問題となっています。文章題は物語文・説明文・随筆文など様々な形式が出題されており、大問1番は記号問題が中心、大問2番が記述問題が中心となっています。この傾向は、近年変化はありません。
文章題の問題は、文章そのものはそこまで長くありませんが、文章の内容は比較的難しめの物が出題されます。普段の読書から、大人が読むような文章や固めの文章も読むようにすると良いでしょう。2024年度の大問2番が資本主義社会に関する文章で、この文章が正に固い文章でした。出てくる言葉が難しく、抽象的な内容も含まれていましたから、しっかりと内容を理解出来た生徒様とそうでない生徒様では差がついたと思われます。
尚、和歌・俳句にも注意して下さい。近年では、2023年度で一度だけ出題されています。季語や表現技法、文学史が出題されました。今後も出題される可能性はありますから、対策はしておいた方が良いでしょう。「わかる国語」(旺文社)などの総合的な文法書を一冊ご用意して頂き、対策をしましょう。
③理科
以前は大問4題の出題でしたが、近年は大問3題の出題で安定しています。物理・化学・生物・地学のうち、3つの分野が出題され、生物の頻度が高く、逆に物理・地学が頻度がやや低い傾向となっています。全体的に実験・考察問題が中心で、生物・地学ではやや細かい知識は問われます。問題で与えられている内容をしっかり理解する事、及び、日頃から分からないことを調べて知識を増やし深く考えていく事が大切です。
化学・物理では、計算問題が出題される事もあります。特に化学では、難関校によくある水溶液や気体に関する計算問題が出題されますので、有名な問題は解けるようにしておきましょう。生物・地学分野では、環境問題と絡めて出題される傾向があり、2024年度でも大問2番が環境と発電に関する問題でした。環境問題については、よく学習しておく必要があります。環境以外の時事問題についても出題される事がありますので、ニュース・新聞記事などで見識を深めましょう。
➃社会
例年3題の出題で、地理・歴史・公民・時事問題が出題されています。全体的な知識レベルとしては基本〜やや細かい問題が出題されており、時事問題が広く出題されているのが特徴です。2024年度でも大問3番で東日本大震災をベースとした地震に関する問題が出題されました。時事問題そのものを知っていく事が必要ですが、その内容に関する周辺事項を知っていく所まで学習する必要がありますので、そこまで行っていた生徒様と、そうでない生徒様では差がついたと思われます。単なる時事問題の暗記だけで終わらないようにして下さい。
その他特徴的な内容としましては、資料が数多く与えられ、それを理解しながら答える形式が多い点です。普段から写真・グラフ・資料・統計・地形図といった学習の原点となるものを中心に勉強を進める事が大事です。記述問題も出題されていますので、論理的に書けるように練習をして下さい。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的な傾向としては、男子校の早稲田大学高等学院中学部の問題が似ています。知識の拡充という意味でしたら、慶応義塾中等部も参考になると思われます。
3. 早稲田実業学校中等部を受ける際の併願パターンは?
①1月受験校
・栄東中学校・東邦大学附属東邦中学校・市川中学校
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1月は練習として、栄東中学校・東邦大学付属東邦中学校・市川中学校が挙げられます。
この中で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
②2月1日
午前:早稲田実業学校中等部
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午前入試は早稲田実業学校中等部で決まりです。
午後入試は広尾学園中学校(2次)が良いと思いますが、レベルが高いのも事実です。
ですので、東京農業大学第一高等学校中等部(2次)を受験するのも良いと思います。
③2月2日
午前:明治大学付属明治中学校(1次)
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午前は明治大学付属明治中学校(1次)が候補に挙がります。
午後は1日目と同様に、広尾学園中学校(医進・サイエンス)がありますが、やはりレベルが高いです。
そのため、東京農業大学第一高等学校中等部(3次)が候補に挙がって来るでしょう。
1日に午前・午後どちらも受験されると思いますから、2日は疲れも考慮して、午前・午後どちらかの受験が良いでしょう。状況に応じて、上記の3校の中からお考え頂ければと思います。
④2月3日
午前:明治大学付属明治中学校(2次)
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午前は、明治大学付属明治中学校(2次)が候補に挙がります。
午後は、広尾学園小石川中学校(3次)が候補に挙がります。
午前・午後どちらも受験されるかどうかは生徒様の状況に応じてご判断下さい。
⑤2月4日
・中央大学附属中学校(2次)
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4日は、抑え校が合格されていない場合、中央大学附属中学校(2次)が良いでしょう。
5日には広尾学園中学校(3次)もありますので、そこまで受験されるのも宜しいかと思われます。
4. 早稲田実業学校中等部の受験対策方法
早稲田実業学校中等部は幅広く細かい知識が問われながら、思考力も問われる難しい入試問題です。
具体的な受験対策方法についてお話していきましょう。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾は、SAPIX・グノーブル・早稲田アカデミーなど難関校向けカリキュラムがある塾が望ましいでしょう。
比較的満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
早稲田実業学校中等部では、計算力が必要です。小問・大問を問わず計算力が必要な問題が出題されます。ですので、計算力の強化を今のうちに行いましょう。毎日計算練習を行い、早く、正確に解く練習を行って下さい。
国語も、カリキュラムをもとに行いますが、授業で扱った文章の要約をすると良いでしょう。50字程度で書く練習をして下さい。日記を書いて、保護者様で添削を行うのも良いでしょう。また、毎日の読書を心掛けて下さい。今の段階では難しい文章は読まなくても大丈夫です。まずは読みやすい内容でも構いませんから、様々なジャンルの文章を読んでいきましょう。語彙・漢字についても、しっかりと定着させていきましょう。
理科は、生物・地学を中心とした学習が始まります。早稲田実業学校中等部の入試問題に対応するには、細かな暗記だけでなく、身の回りの現象理解も大切です。疑問に思うことは、図鑑・理科事典を用いて、深く調べていきましょう。これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。科学館などに行ったり、実験を行うのも非常に大切です。自由研究を行うのも良いでしょう。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
全般的な知識の暗記が必要ですが、統計や資料を確認しながら行いましょう。また、日頃からニュース・新聞を見て、今話題の内容について理解を深めていくと良いでしょう。地形図の読み取りを出来る様にして下さい。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生の内容も適宜復習するようにして下さい。
同じ教材で復習すると、暗記っぽくなってしまう生徒様は、「プラスワン」「ステップアップ問題集」(各々東京出版)を使用して、別の角度から復習するのも良いと思います。
国語は、物語文・説明文共に、生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、客観的に読む訓練です。
また、前学年同様、要旨を50~80字程度で書く練習や日記・読書について、引き続き行って下さい。読書は、少しずつ難しい内容の文章も読める様にしていきましょう。物語文・説明文・随筆文満遍なく読むようにしましょう。
理科は、物理・化学の計算問題が始まります。早稲田実業学校中等部では、計算問題も出題されますので、発展的な問題まで解けるようにしましょう。
引き続き、単なる暗記だけではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。特に環境に関する内容は早稲田実業学校中等部で良く出題されます。図鑑・理科事典で深く調べていくと良いでしょう。科学に関するドキュメンタリー番組を見るのも良い事です。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、確実に暗記を行って下さい。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。難しい漢字も書ける様にしていきましょう。
写真・絵・史料といった資料につきましても、しっかりと確認しながら学習を進めて下さい。
また、ニュース・新聞を通して時事問題の理解を深めましょう。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・数の問題について不安がある場合は、この時期に克服する必要があります。
過去問をいくらか解ける時期になりますので、一度解いて頂くと宜しいかと思います。
国語は、様々なジャンルの文章を読んで、問題を解いていく時期です。
この時期でも、要旨を纏める練習、日記・読書の習慣は継続して下さい。読書については、大人が読むような文庫本・新書本も読むと良いでしょう。
算数同様、過去問を解き始めると良いでしょう。
理科は、全分野の暗記や理解を総復習しつつ、より高度な理解をしていきましょう。問題の答えが合っていた、で満足せずに様々な場合を思考しながら、納得いくまで調べてみましょう。
社会は、公民が始まります。言葉の定義を理解しつつ、憲法の条文やグラフなど基となる情報を中心にしっかりと理解するようにしましょう。
時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュース・新聞で見聞きした内容を深める作業を行いましょう。問題点や生徒様ご自身の意見を整理していくと良いでしょう。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
「プラスワン」「ステップアップ」の復習を行いましょう。
国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述問題はポイントを箇条書きしてから解答を書いていくようにしましょう。主語をきちんと書くことが大切です。
短歌・俳句の知識を増やしていきましょう。有名な人物と短歌・俳句が結びつくようにすることと、表現技法・季語を理解していきましょう。語彙・漢字については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3回分解きましょう。その場で考えながら解く実験・考察問題が多いですから、しっかり情報整理して解く練習をして下さい。
また、理解していない単元があれば、この夏休みに徹底して行いましょう。環境に関する内容については、時事的な内容も含めて深く調べていきましょう。生物・地学では細かい知識問題も出題されています。
社会も、過去問を3回分行いましょう。資料をしっかりと読み解く練習、論理的に文章を書く練習を行って下さい。
また、ここ10年ほどの時事問題を学びつつ、時事問題の周辺知識を整理しましょう。地図帳・統計・資料集・条文など確認して知識の総復習をしましょう。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問が中心になりますが、特に図形・数の問題の復習・演習に力を入れましょう。
過去問の解き直しもしっかり行なって下さい。
演習量が足りないようでしたら、最高水準問題集(シグマベスト)で演習をするのが良いでしょう。
国語も、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・短歌・俳句の強化も忘れずに行なって下さい。
これまでの解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書・日記は継続して下さい。
理科も、やはり過去問が中心になります。過去問や授業で扱った問題の内容を、もっと深く掘り下げていきましょう。身の回りの現象理解についても、引き続き行って下さい。計算問題についても疎かにせず行いましょう。特に化学は難関校に良く出題される水溶液・気体に関する計算問題が出題されます。出題された場合、差がつく問題となりますので、しっかりと解ける様にして下さい。
社会も、過去問が中心になりますが、引き続き、時事問題について考察・理解をしていきましょう。
また、「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」も見ておきましょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、図形・数の問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。
「プラスワン」「ステップアップ」「最高水準問題集」の解き直しを行いましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・短歌・俳句の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。環境に関することも出来るだけ調べる様にして下さい。
計算問題についても、有名問題を中心に復習をしておきましょう。生物分野は良く出題されますので、特に力を入れて復習して下さい。
社会は、全般的な復習をしつつ、地図帳・地形図・統計・資料集・条文などを使用して、疎かになりやすい所を復習しましょう。
出来るだけ時事問題の理解を深め、周辺事項を復習・更に学んでいきましょう。
②早稲田実業学校中等部の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
算数・理科の計算問題は形式的には似た問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい。
国語・社会については、形式に慣れれば良いと思われますので、そこまで遡らなくても良いでしょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目は配点が高い科目です。早めに解き始めた方が良いでしょう。
一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、図形・数の問題といった、重要な単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。誘導形式の問題に気付ける様に解き直しをして下さい。
国語は、形式に慣れる事が大切です。従いまして、10回分解けば良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。
文章が難しいですから、とにかく日頃から読書をして、少しずつ難しい文章を読める様にしていきましょう。
理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。計算問題については、化学を中心に演習が必要です。
そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、出題形式に慣れる意味で、10回分行いましょう。解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。時事問題をよく学習し、周辺知識の理解を行うようにして下さい。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
早稲田実業学校中等部は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されていますし、スピードが必要な試験です。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)理科の対策
早稲田実業学校中等部の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が数多く出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。
例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
|
など、しっかりと調べてみることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。
(4)時事問題対策
時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。
例えば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」 |
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。
(5)ケアレスミス対策
計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。
まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。
次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。
このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。
まとめ
早稲田大学系列の早稲田実業学校中等部は、ほとんどの生徒様が早稲田大学へと進学される難関校です。
入試問題も簡単ではなく、幅広い知識に加え、思考力も必要な試験です。
算数は特に思考力が試されますから、誘導形式の問題に注意して、大問最初の問題をしっかりと解答出来る様に取り組みましょう。その他の科目は、幅広く細かな知識が要求される箇所がありますから、きちんと理解しながら暗記をして下さい。読解力も必須です。日頃の読書から、難しい内容の文章でも読める様にしていきましょう。
【参考文献】
・早稲田実業学校中等部ホームページ
・早稲田実業学校中等部2025年度版10年間過去問声の教育社
・早稲田大学高等学院中学部2025年度版10年間過去問声の教育社
・慶応義塾中等部2025年度版10年間過去問声の教育社
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