1.「中学受験は親が9割」の基本情報

 

【基本情報】

タイトル:「中学受験は親が9割」
筆者:西村則康
出版社:青春出版社
発行日:2018年6月1日

 

 

 

 

2.「中学受験は親が9割」各章の内容

本記事では、「中学受験は親が9割」の内容を章ごとに紹介します。

「中学受験は親が9割」は、保護者向けの中学受験指南書で、口コミ評価も高い書籍です。
著者の西村則康氏は、難関中学校に3,000人以上を合格させたカリスマ家庭教師です。
日本初の「塾ソムリエ」としても活躍しています。

「中学受験は親が9割」というタイトルだけ聞くと、
・親が仕事を辞めるなど、全力でサポートすべき?
・親が中学受験の勉強を教えてあげられないとダメ?
など、心配になる保護者様もいるのではないでしょうか。

しかし「中学受験は親が9割」は、保護者様に過度なサポートを求める本ではありません。
中学受験生の保護者様が、
・どのような心構えでいるべきか
・最低限何をすべきか
について、著者の経験を基に具体的に解説しています。

 

第1章:親世代とはこんなに違う!今時の中学受験事情

第1章では親世代の中学受験と、今の中学受験の違いを解説しています。

第1章を読むと、
・中学受験は年々レベルアップして親世代の頃とは別物になっていること
・今の中学受験で、中学受験生に求められる能力
・今の中学受験の出題傾向
を知ることができます。

例えば、親世代時には偏差値の低かった学校が、今では難関校になっているという事象はよくあります。
また、小学生が受験するのだから大人が本気になれば解ける問題だろう、と思っていたら大間違いです。
昨今の中学受験では、大学生でも解けないような問題が出題されます。
なぜなら難関校では、知識量ではなく、思考力や読解力を測る問題が出題されるからです。

中学受験の知識がない親だけでなく、中学受験経験者の親こそ固定観念を打ち砕くために読んでほしい章です。

 

第2章:難関校合格を引き寄せる頭のいい塾の使い方

第2章で解説されるのは、中学受験は塾無しでは不可能であること、また塾の具体的な選び方です。

第2章を読むと、
・中学受験に塾が必須の理由
・塾選びの際に考慮すべき項目
・入塾準備をするべき時期
について知ることができます。

「中学受験は親が9割」では、小学校でどれほど成績が良い子でも、中学受験をする場合、進学塾に通うことが必須だと説いています。
なぜなら小学校での勉強と中学受験の対策は、全く別物だからです。
本書では、何がどう違うのか、論理的に説明されています。

次に、塾選びをする際に考慮すべき項目が解説されています。
例えば、
・中学受験の塾は個人塾でなく大手塾がおすすめ
・一番上のクラスで入塾できる塾を選ぶべき理由
・入塾テストを受ける時期や、入塾のためにするべき準備
について詳細に紹介されています。

中学受験をするうえで塾は必須で、子供に合う塾を選ぶことが非常に重要であると著者は説いています。
本章を通して中学受験の塾の必要性や、失敗の少ない塾選びの方法を学びましょう。

 

第3章:中学受験を決めたらまず考え、決めておくべきこと

第3章は、中学受験で保護者様が知っておきたいこと、持っていて欲しい心構えについて書かれています。

第3章では、
・大学附属校がなぜ、人気沸騰中なのか
・公立中高一貫校と私立中の併願について
・中学受験は「後で楽」をするためにすべきではない理由
・夫婦間で中学受験への考えを一致させておく必要性
・中学受験をするうえで親がやるべきこと、やらない方が良いこと
などの知識を得ることができます。

・中学受験をする真の理由
・中学受験で得られるものは何なのか
を生徒様に問われ、きちんと答えられる保護者様は少ないのではないでしょうか。

・高校受験や大学受験を避けたいから
・生徒様がやりたいと言った
など、最初は何となくの理由で中学受験を考え始める方も多いでしょう。

「中学受験は親が9割」では、中学受験は明確な理由を持って、覚悟を持って始めるべきだと述べています。
そのため「生徒様が可哀想」という気持ちを、親が持ってはいけません。
中学受験は生徒様にとって必ず良い経験にできるとし、中学受験をする意義を詳細に説いています。

中学受験を通して生徒様にどう成長して欲しいのか、中学受験に対する考えに、広がりを与えてくれる章です。

 

第4章:学力急上昇の切り札「家庭教師」の使い方

第4章で解説されるのは、中学受験における「家庭教師」の活用方法です。

第4章を読むと、
・「知り合い」の東大生に家庭教師を依頼してはいけない理由
・個別指導塾よりも家庭教師が良い理由
・良い家庭教師の選び方
・選んではいけない家庭教師
・当たりの家庭教師を選べる13個のポイント
を知ることができます。

「中学受験は親が9割」の著者・西村氏は、カリスマ家庭教師です。
そのため、本章での家庭教師に関するアドバイスは、非常に具体的です。

例えば、
・家庭教師を頼むなら週1日にすべき
・家庭教師は1時間最低1万円を超える講師に頼むべき
など、選ぶ際の条件は数字を用いており、明確です。

また家庭教師を選ぶ際に注意すべき事を、13項目のチェック表にまとめています。
中学受験での家庭教師併用を考えている人、興味がある人にとって必読と言える章でしょう。

 

第5章:親が必ずすべき習慣・やってはいけない習慣

第5章では、中学受験をするうえで保護者様が生徒様にやらせて欲しいこと、やらせない方が良いことを知ることができます。

第5章では、以下の内容について知ることができます。
・日常生活で教えられる中学受験で役立つ事柄
・早期教育や速読のような特殊技能が不要な理由
・学校の宿題を中学受験に役立てる方法
・鉛筆の正しい持ち方が中学受験に関わる理由
・音読が中学受験になぜ必要なのか
・中学受験と両立できる習い事
・リビング学習を進める理由

中学受験をするうえで必要なのは、早期の塾通いや、たくさんの習い事ではありません。
むしろそのような行動は生徒様のキャパオーバーを招く、と注意喚起しています。

中学受験に必要なのは、コミュニケーション能力、論理的思考、粘り強く努力する姿勢、知的好奇心です。
そしてそれらを小学校3年生までに養うべきとし、家庭内で身につける方法を解説しています。

本章によれば、中学受験に必要な力は家庭や学校から学ぶことができます。
そのうえで保護者様がすべきこと・日常生活で心がけるべきことが解説されているので、中学受験を検討する低学年の保護者様にもおすすめの章でしょう。

 

第6章:無理なくムダなく進む。合格までのスケジュールの立て方

第6章は、中学受験生の保護者様が知るべき中学受験のスケジュールの考え方、組み立て方を解説します。

第6章を読めば、
・入塾時から4教科履修した方が良い理由
・最初から上位クラスに入れる進学塾に通うべき理由
・目的から逆算してスケジューリングをする必要性
・具体的なスケジュールの立て方
・学年ごとに気を付けてあげるべきこと
・苦手な単元をなくす方法
・子どもが中学受験に行き詰まった時の対処法
・子どもが中学受験を楽しく、継続するための声かけ
などの内容を知ることが可能です

「中学受験は親が9割」では、保護者様が生徒様のためにやるべき事柄が多く紹介されています。
その中でも保護者様がやるべき最大の仕事、と著者が主張するのは中学受験の、
・タイムマネジメント
・スケジュール管理
です。

なぜなら
・入試など目標の日数から逆算して計画を立てる
・塾で課されるタスクを整理し、効果的に実行する
などの行動を、小学生の生徒様1人で行うのは難しいからです。

勉強を教えるのは、塾や家庭教師にお任せできます。
しかし中学受験におけるタイムマネジメントやスケジュール管理は、保護者様がするしかありません。

本書では「1日、1週間、1ヶ月、1学期、そして1年、3年というそれぞれのスパンでのスケジュール管理をやり抜いた親子が受験の勝者になるといえる」と記されています。第6章の重要性が知れる一文です。

第6章を読めば、中学受験でのスケジュール管理の必要性や管理方法を具体的、且つ全体的に把握できます。

 

3.「中学受験は親が9割」東大卒元家庭教師の書評・考察

 

本書は実際の中学受験に役立つか?

さすが、プロ家庭教師として著名な西村先生が書かれていますので、私の家庭教師経験からしても、まさしくその通り、という内容が多いです。

一方で、お母さん側の役割が多い感じで書かれている点はやや注意が必要です。確かに、現実的にはそうなっていることが多いとは思います。しかし、理想としてはお父さん・お母さんが同じように役割分担して進められる方が良いのではないでしょうか

また、親はあまり勉強の内容面には入り込まないように、という点は私も同意です。しかしながら、本の中では勉強内容の細かな部分にも立ち入って解説しているところもあるのが少し気になりました。
まあ、「いくら見ないようにと言ってもやはり気にはなる…」というのが親の本音だろうとは思います。親として子どもを気にかけてはあげつつも、勉強内容に干渉しすぎない距離感が大切なのではないでしょうか。

 

本書とあわせて読みたい本

本書もかなり幅広く様々なことが書かれてはいるものの、やはり紙幅には限界があります。本書とあわせて以下のような本を読んでみると参考になるでしょう。

 

1.学校紹介系の本
2.教育全般の流れに関する本

 

1.学校紹介系の本

本書でも少し学校について紹介されている部分はありますが、校数も限られており、情報も限られます。より詳しく学校紹介がされている書籍を読んでみると良いのではないでしょうか。
学校選びにはいくつかの方向性がありますが、例えば「男子校」「女子校」「共学」といったくくりで悩まれているのであれば「新・男子校という選択(おおたとしまさ著/日本経済新聞出版/2019年)」「新・女子校という選択(おおたとしまさ著/日本経済新聞出版/2019年)」あたりを読んでみると良いかと思います。

2.教育全般の流れに関する本

大学受験改革により中学受験も一定影響を受けている点については本書の中でも指摘がありますが、具体的に何がどうなっているかという詳細はあまり書いてありません。
例えば、大学受験改革にあわせてどのような変化が起こってきているか(共通テストでどんな問題が出るようになっているか)、入試にどのような影響が出てきているか(年内入試の増加など)といったトピックが押さえられるような本を読んでみると、より最近の中学受験の流れの理解につながりそうです。
「2025年大学入試大改革(清水克彦著/平凡社新書/2024年)」などが参考になるでしょう。

ご興味があれば、追加で是非読んでみてください。

 

最後に

本記事では、「中学受験生は親が9割」の
・各章のあらすじ
・どのような点が役立つのか
を解説しました。

中学受験生の保護者様が知っておきたい知識とサポートすべき事項を知れる本です。ぜひ読んでみて下さい。

 

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