1. 攻玉社中学校とは?
1863年に前身の学校が創立された伝統校かつ進学校。「他山の石を以て玉を攻(みが)くべし」という「詩教」の一節によって名付けられた攻玉社中学校。中学一年生・二年生で行われる自由研究発表会は50年以上継続されている伝統的な行事で、各々の成果を競い合います。レポートや小テスト、長期休みの宿題も多いですから、課題をこなすのが大変です。しかし、学校で面倒を見てくれるという意味では、非常に助かる面もあるのは事実です。
攻玉社中学校は、帰国生が多いのも特徴的です。全6クラスのうち、1クラスは帰国生の国際学級。英語の面で、一般の生徒様への大きな刺激となっています。
2. 攻玉社中学校の入試傾向について
第一回・第二回各々、算数・国語・理科・社会の4科目の試験です。
算数選抜試験は、算数のみの試験となりますが、算数①と算数②に分かれています。
試験時間は第一回・第二回共通で、算数50分・国語50分・理科40分・社会40分、配点は各々100点・100点・50点・50点です。
算数選抜試験は、試験時間が算数①50分・算数②60分、配点は各々50点・100点です。
第一回・第二回で出題形式の変化はほぼ無く、昔からの出題形式が踏襲されている学校です。
算数の難易度が高い上に、差がつきやすく、標準的な問題でいかにしっかりと点数を取るか、また応用問題でもどれだけ点数を積み上げられるかが鍵となります。
図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数が頻出単元で、図形は難易度が高くなる傾向があります。
そのため、図形で耐えて、その他の単元や小問で得点を重ねていくのが良いでしょう。
また、理科の計算問題も算数同様、レベルが高く、また社会でも計算問題が出題されることがあります。
全体として、計算問題が主体の学校と言えるでしょう。
算数選抜試験は、受験層のレベルが上がるため、より難易度が上がります。
形式も通常試験と変わり、問題も大変難しくなります。
算数選抜試験も受験する生徒様は、その対策もしっかりと行いましょう。
①算数
例年、第一回・第二回共に大問4題の出題です。
第1問は計算問題で、一般的な計算問題と、約束記号の問題が出題されています。約束記号の問題は過去問で演習していくのが良いでしょう。
第2問は小問集合です。どの問題も標準的なレベルの問題です。この小問集合で、しっかり得点する事が大事でしょう。
第3問は、規則性・速さ・水量の問題・場合の数などが出題される単元別の大問です。どの単元が来ても、本格的な問題ではありますので、対処できる実力を養う必要があります。2024年度第一回では、数表を用いた規則性の問題が出題されました。この問題は、具体的に書いていく事で、規則が見つけられ、一般化出来ていく問題でした。完答出来る生徒様もいらっしゃったらはずですから、差がついた問題だったと思われます。
第4問は図形問題です。平面図形・立体図形どちらも出題可能性があります。難問もありますので、完答を狙わずに、出来るところを確実に取る戦略となるでしょう。
算数特別選抜入試は、算数①、算数②に分かれています。
算数①は、全て小問集合の問題です。しかし、一つ一つの問題は、標準〜やや難しい問題で構成されています。50分で10題を解く形式で、後半の問題が難しくなっています。前半をなるべく速く解き、後半に時間を残せるようにしましょう。
算数②は、例年大問3題の出題です。どれもレベルが高い思考力問題です。単元としては、図形と数の問題が頻出です。日頃から難しい問題に向き合い、じっくり考えて答えを出す訓練が必要です。算数②では解法を書く欄がありますので、式や考え方が採点官に伝わるように、日頃から練習をしていきましょう。
②国語
例年、第一回・第二回共に大問5題の出題です。
大問1・2番では漢字の読み書きが合計10題出題されています。
大問3番は知識問題が出題され、ことわざ・慣用句・言い回し・俳句などが出題されます。2024年度第一回では、松尾芭蕉の俳句が5つ与えられ、詠まれた順番と場所について答える問題が出題されました。対策をしていなかった生徒様は、全て勘になってしまったと思われ、差がついた問題だったと考えられます。俳句に関する知識もしっかり蓄えて臨みましょう。
大問4・5番は、物語文と説明文1題ずつの構成です。例年、記述問題は1題〜2題で、字数が多いもので約60字〜80字です。残りは、語彙・接続詞・正誤選択問題・抜き出し問題が出題されています。最も設問数が多い正誤選択問題は、傍線部の近くだけでなく、本文全体を踏まえて答えるようにしましょう。
③理科
例年、第一回・第二回共に大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学の4分野が満遍なく出題されています。物理・化学の問題が難しい傾向にあり、特に物理の計算問題はかなり本格的な考察問題です。計算問題以外は、記号選択問題が多い形式です。
物理は、幅広く出題され、問題全体の分量が最も多い分野です。2024年度第一回では、てこに関する問題でしたが、やはり分量・計算量共に多く、難問も見受けられました。また、後半は時計を用いた、てこのつり合いの問題が出題され、あまり問題集などでは出会わない問題でした。よって、このような問題に対応出来るか否かで差がついた問題であったと思われます。
化学は、表やグラフを読み取る計算問題が主となっています。化学反応式や気体の発生、溶解度など計算問題のバリエーションは様々です。
生物は、考察問題が中心で、文章量は多めです。理解を要する問題だけでなく、知識問題や計算問題も出題されます。
地学は、天体・天気・地層・地震が満遍なく出題されます。ここでもグラフや表が与えられ、考察問題を解く形式です。知識問題・理解を要する問題のどちらも出題されます。計算問題が出題される事もありますが、それ程複雑ではありません。
➃社会
例年、第一回・第二回共に大問3題の出題で、地理・歴史・公民が満遍なく出題されています。全体としては、基本~標準的な問題が多いものの、正誤選択問題で誤っているものを選ぶ問題が多い点は注意しましょう。通常、正しいものを選ぶ形式が多いですから、ミスをしやすいです。また、記述問題が毎回2題程度出題されますので、暗記だけでなく、理解も必要となります。稀に計算問題が出題される事がありますので、過去問で出題されたものは解ける様にしておきましょう。
地理・歴史・公民各々広範囲に亘って出題されますので、全体的に網羅しなくてはなりません。また、暫く出題されていないからと言って、対策を怠ってはいけません。例えば、2024年度第一回では、地形図が出題されました。あまり頻度は高くなかったため、対策されていない生徒様もいらっしゃたかと思います。内容は基本~標準的な問題でしたので、このような問題で差がついてしまいます。どこの内容が出題されても良いように、幅広く学習をして下さい。
尚、時事問題はあまり出題されません。ここ1年程度の内容はフォローしておく位で良いでしょう。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的な傾向としては巣鴨中学校に似ているでしょう。但し、算数特別選抜試験の問題は巣鴨中学校の問題よりも本格的です。開成中学校の問題を参考にするのも良いでしょう。
3. 攻玉社中学校を受ける際の併願パターンは?

①1月受験校
・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校
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1月は練習として、城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校が挙げられます。
これらの学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
栄東中学校は、少しレベルが高めですから、無理はしなくても良いと考えます。
②2月1日
午前:攻玉社中学校(1次)
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午前入試は攻玉社中学校(1次)で決まりです。
午後入試は、世田谷学園中学校(算数特選)が第一選択肢でしょう。攻玉社中学校を受験する生徒様の多くが、5日にある同校の算数特別選抜入試をお考えかと思います。その前哨戦として、受験されるが良いと考えます。
しかし、算数が得意ではない生徒様もいらっしゃると思います。
その場合、東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・2次)が良いと思います。
もしくは抑え校として、獨協中学校(2次)も良いでしょう。
③2月2日
午前:攻玉社中学校(2次)
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午前は攻玉社中学校(2次)で決まりです。
午後は、算数に強い生徒様であれば、高輪中学校(算数選抜)が考えられます。ですが、無理はしなくて良いでしょう。
1日の午後入試を受験されると思いますので、相当に疲れていると思われます。休養に充てましょう。
④2月3日
午前:東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・3次)・成城中学校(2次)・成城学園中学校(2次)・日本大学豊山中学校(3次)
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3日午前は抑え校に合格していれば、東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・3次)や成城中学校(2次)が良いでしょう。
抑え校に合格していなければ、成城学園中学校(2次)や日本大学豊山中学校(3次)が良いと思われます。
一方、午後は暁星中学校(2次)や日本大学豊山中学校(4次)がありますので、状況に応じて受験されるかどうか、お考え下さい。
⑤2月4日
・成蹊中学校(2次)・日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次)
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抑え校として、成蹊中学校(2次)が第一選択肢かと思われますが、もっと余裕を持ちたい場合は、日本学園中学校(2次)・獨協中学校(4次)が良いと思われます。
尚、2月5日には、攻玉社中学校(算数特別選抜)がありますので、最後まで諦めずに頑張って下さい。
4. 攻玉社中学校の受験対策方法
攻玉社中学校は、算数の難易度が高く、また最も差がつきやすい科目です。
よって、算数を強化する事が攻玉社中学校合格には大事になってきます。
攻玉社中学校の算数は難しいとよく言われますが、基本~標準的な問題も沢山出題されています。
むしろ、基本的なレベルの問題をしっかり取れる生徒様が合格していくのです。
まずは、基礎の定着、その後難しい問題を上乗せしていく意識で取り組んで下さい。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
攻玉社中学校は、小問で満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
出来れば応用問題にも挑戦し、算数に強くなりたい所です。
また、計算力も必須です。攻玉社中学校では、大問1番で必ず計算問題が出題されます。
速く、正確に計算が出来るように、毎日トレーニングをして下さい。
国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50~100字で書いていくのが、読解力向上に良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。
理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
攻玉社中学校では、これらの分野は、知識問題も多く出題されています。
暗記と同時に、しっかりとした理解が出来れば尚良いでしょう。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
満遍なく出題されていますから、手を抜くことなく学習して下さい。記述問題も出題されていますから、理解も必要です。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。そういった思い出は記憶に残りやすいですから、地理に関する会話をしながら行かれると良いかと思います。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数には特に力を入れて頂き、応用問題まで解けるようにしていきましょう。
国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を100字程度で書く練習をしましょう。
正誤選択問題では、しっかりと文章に戻って、正しいかどうかの判断をするようにして下さい。
読書は継続的に行い、漢字・語彙・俳句の知識も忘れずに行って下さい。
理科は、物理・化学の計算問題が始まります。攻玉社中学校では、よく出題されておりますし、難易度の高い問題が出題されます。しっかり復習をし、理解しながら標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、小学四年生の暗記事項を復習しながら、新しい内容の理解・暗記を行って下さい。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。
出来事の整序問題が出題されますので、年号暗記も忘れずに行って下さい。
記述問題もありますので、出来事の背景・結論を言えるように、定着させていきましょう。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数に苦手意識がある場合、この時期に強化して下さい。
「プラスワン」「ステップアップ」(東京出版)で強化していくのも効果的です。
過去問の問題を一度解いてみて下さい。算数選抜を受験予定の生徒様は、そちらの過去問も解くと良いでしょう。
国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
この時期は、特に抜き出し問題に力を入れて頂きたいと思います。
似ている内容を把握できるか、そこから抜き出せるか。また、要旨把握型の抜き出し問題であれば、要旨をしっかり掴んだ上で適切に抜き出せるか、練習しましょう。
理科は、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。
過去問は、一度この時期に解いてみて頂けると、夏休みが有効活用出来ると思います。難しい問題がありますが、難易度を知ることは必要です。
社会は、公民が始まります。基本的事項は押さえつつ、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後が楽になります。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」「ステップアップ」を解き直し、ほぼ解ける状態しておくと良いでしょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数については、引き続き重要視して取り組んで下さい。
国語も、過去問を始めていきましょう。3回分は解いて、形式に慣れましょう。
抜き出し・正誤選択問題での解法を定着させましょう。
漢字・語彙・俳句の知識については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。暗記出来ていない部分は、この夏休みに対処しましょう。
計算問題については、単元問わず、難しい問題にも対応出来るように練習していきましょう。
社会は、過去問を3〜5回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
記述の対策として、「思考力で解く記述問題400題」(エール出版)を行うと良いでしょう。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
算数選抜入試に対応出来るレベルまで高めていきましょう。
「プラスワン」「ステップアップ」を解き直しつつ、「最高水準問題集」(シグマベスト)で実力を高めましょう。
国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・俳句の知識の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、様々なジャンルに触れましょう。
理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
計算問題が出来るようになると、理科の点数は高いレベルで安定します。
過去問の解き直しをして、出来るまで繰り返しましょう。
社会も、過去問中心です。それと同時に、歴史の全般的な復習は忘れずに行って下さい。
「日本のすがた」の最新版を使用して、地理の統計対策にも力を入れましょう。
時事問題も「重大ニュース」の内容は頭に入れておきましょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、全般的な復習をしましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・俳句の知識に関して、最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所はないか、確認して下さい。
計算問題は、過去問の解き直しや、問題集に出てくる難しいレベルまで解ける様に、復習をして下さい。
社会は、引き続き「日本のすがた」「重大ニュース」を使用して、多くの内容に関する知識を蓄えましょう。
地図帳・地形図・雨温図・歴史年号・日本国憲法の条文などが疎かにならないように、全般的に復習をして下さい。
②攻玉社中学校の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
攻玉社中学校は、算数が最も差がつきやすい科目です。
算数選抜問題と合わせて過去できるだけ遡って取り組みたい所です。
理科の計算問題も難しいですから、算数同様にできるだけ遡って演習しましょう。
どちらも解き直しが大変重要となってきます。
一方、国語と社会は形式に慣れることが大切で、そこまで遡る必要はないでしょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と理科については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
算数・理科共に似たような問題が出題されることがありますので、早めに一度解くのが望ましいでしょう。
一方、国語と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
この2科目は、出題形式がそれほど特殊なわけでは無いですので、回数もそれ程こなさなくて大丈夫です。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、図形・規則性・速さ・水量の問題・場合の数といったよく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
算数選抜問題の過去問も併せて行いましょう。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
国語は、文章題が2問出ますので、正確さを失わずに素早く読解する必要があります。
慣れるために、最低5回分、出来れば10回分解くと良いでしょう。
2周解き直しが出来れば良いと考えます。
理科も、算数同様、過去問を遡ることが大事です。
そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、出題形式にそれ程特殊性はありませんので、5〜10回分程度で良いでしょう。
満遍なく出題されていますので、弱い単元を把握しましたら、時間を掛けて強化しましょう。
解き直しは2周で良いと思われます。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
明治大学付属中野中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)思考力強化
攻玉社中学校の算数対策として、低学年のうちから塾の教材以外での思考力強化を考えましょう。
即ち、勉強としてではなく、楽しみながら思考力を強化する方法を考えましょう。
具体的には、パズル・タングラムなどで図形的思考力を、将棋・チェス・トランプ・algoなどで論理的思考力を養うことが重要です。
私も、上記のような遊びを両親と共に行うことで、強化していきました。
是非、保護者様も生徒様と一緒に遊んでみて下さい。
(4)理科の対策
攻玉社中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題も多く出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。
例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
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など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。
まとめ
攻玉社中学校合格のためには、何といっても算数です。算数が強くなりますと、理科・社会の計算問題への対処が楽になります。算数や理科の計算問題では難しい問題が出題されますが、あくまでも基礎をしっかりと定着させた上で、難しい問題を上乗せして下さい。基礎が定着しないまま、難しい問題ばかり行っても、成績は一向に上がりません。基礎を第一に、確実に点数を積み重ねることが、合格への近道となりますので、そこを意識して取り組んで下さい。
【参考文献】
・攻玉社中学校ホームページ
・攻玉社中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・巣鴨中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・開成中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
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