1. SAPIXとは?
中学受験の大手集団塾として有名なSAPIX。
設立から約40年が経過しており、歴史がある塾です。
設立当初から難関校受験に強いことで有名で、現在も難関校合格実績で、他を寄せ付けない人数を誇っています。
そのため、御三家を始めとした難関校に興味のある保護者様は、まず第一に検討する塾と言えるでしょう。
関東を中心に展開していますが、関西方面にも徐々に進出しており、全国的な知名度も上がってきています。
①SAPIXの特徴
最大の特徴としては、教材が毎回の授業で配られることでしょう。
SAPIXでは、授業内でじっくり考えることに重きを置いています。
そのため、事前に予習が出来ないように、 そのようなスタイルを取っています。
また、テキスト、プリント類の難易度が高く、全クラス共通である点も大きな特徴です。
最難関校受験に対応できるような教材ですから、非常に濃い内容です。
しかし、上位クラスの生徒様でないと、 中々ついて行くのは難しく、保護者様の頭を悩ませています。
②SAPIXのカリキュラム
通塾頻度は
・小学1~3年生:週1日
|
が 基本となっています。
以下、それぞれの学年のカリキュラムについてご説明します。
(1)小学一年生のカリキュラム
算数 |
数や図形に慣れることが目標です。 ゲームやパズルなどが取り入れられており、算数が好きになるような工夫がされています。 足し算や引き算の計算練習も取り入れられています。 |
国語 |
物語を中心に沢山の文章を読むことで、文章の内容を理解できるようにしていきます。 文書を書く作業も行います。添削は先生が行ってくれます。 |
(2)小学二年生のカリキュラム
算数 |
様々な単位や掛け算について学んでいきます。立体図形の展開図なども出てきます。 一年生に引き続き、ゲームの要素も取り入れ、生徒様に対し、解法には様々なやり方があることを気付かせるような授業を行っています。 |
国語 | 引き続き物語を中心に読み、気持ちを理解出来るような題材を取り扱います。 物語の世界に深く入り込めるような工夫も取り入れられています。 語彙力向上のため、ことわざや慣用句、詩も読んだりとバリエーションが増えていきます。 |
(3)小学三年生のカリキュラム
この学年からは理科・社会が始まります。
算数 | 「場合の数」「規則性」など将来の入試問題への導入的な内容が入ってきます。 この学年では、入試に非常に大切な、「試行錯誤をすること、そして閃くこと」、この力を養うようなカリキュラムになっています。 |
国語 | 物語分の内容が難しくなってきます。 やや抽象的な文章が出てきたり、主人公の気持ちの変化を読み取ったり… 少し長めの文章を書いて添削してもらえる機会もあります。 文章以外にも文法が入ってきて、正しく文章を読む・書く力の土台作りをしていきます。 |
理科 | 事柄を暗記するというよりも、生徒様が興味を持てるような授業が行われます。 例えば、「星」の授業では、星座にまつわる伝説を話すことで、星空を見てみたい!と思わせてくれるような工夫がされています。 |
社会 | 毎授業ごとに、2県程度扱いながら、おおまかに47都道府県を紹介していきます。 各地の写真を多く掲載したテキストを見ながら、旅行をするような感覚で授業が受けられる工夫がされています。 |
(4)小学四年生のカリキュラム
算数・国語共にいよいよ入試へ向けての準備期です。
算数 | 計算力を確実に身につけることに主眼が置かれています。分数、少数の計算など、基本的な計算はこの学年のうちにスラスラ出来ることを目標としています。 また、約数・倍数・面積・角度など入試必須事項が目白押しです。 |
国語 | 物語文に加えて説明文が本格的に始まります。 筆者の主張について考え、複雑な長文を読み解く読解力を養っていきます。 「コトノハ」や「知の冒険」といった教材で、色々な言葉を学んでいくのも特徴です。 |
理科 | 物理・化学・生物・地学を満遍なく行い、中学受験の土台となる知識を扱います。 特に、生物の植物・動物分野は、この学年の内容が最も詳しく、受験に対応出来るレベルまで扱います。 ですから、最低でもこの学年からは理科を始めていきたいですね。 |
社会 | 前学年に引き続き、地理を行います。小学四年生では、特に農業や水産業などの第一次産業と、地形・気候について詳しく行います。 これらは小学五年生でも触れますが、この学年が最も詳しく行います。 理科同様、社会もこの学年からは始めていきたいですね。 |
(5)小学五年生のカリキュラム
全科目共、この学年で行う内容が最も重要です。
中堅校の入試問題でしたら、この小学五年生の内容で勝負が決まると言っても過言ではありません。
また、難関校を受験するにも、この内容が土台となります。とにかく重要な学年です!
算数 |
受験に必要なほぼ全単元についての土台作りを行います。 また、文字を使用して方程式を解くことも始まります。 算数においては、小学五年生が一番差のつく学年となります。 |
国語 | 文章のレベルがかなり上がっていきます。 かなりの長文を読むことになりますし、長文全体を通して筆者の言いたいことを纏める設問も出てきます。 読解力、表現力、思考力と総合的な実力が試されるようになってきます。 |
理科 | 算数と同様、受験に必要な必要な内容のほぼ全単元の基本を行います。 一回一回の学習範囲が広くなり、進度も速くなりますので、しっかりついていく必要があります。 |
社会 |
前半で地理を完結させ、後半で歴史が始まり半年で完結します。 歴史は地理をベースに行っていきますので、地理を疎かにしないことが大切です。 歴史の学習進度は速いですから、流れの理解をしながら、暗記もしっかり行う必要があります。 |
(6)小学六年生のカリキュラム
小学五年生の内容を発展させた内容です。志望校別コースが新たに開設され、志望校に即した対策が行われます。
小学六年生後期では、より志望校に特化した「日曜特訓」が加わり、勉強量も膨大なものとなっていきます。
算数 | 今まで学んだ内容を反復しつつ、応用力をつけていきます。 実践力向上のため、入試に近い形式でのプリント教材が多くなります。 志望校に関するオリジナルの予想問題も多く用意されています。 |
国語 | 読解問題の背景的知識・常識や頻出語句を整理する教材で、土台を固めます。 記号問題・記述問題対策双方での考え方を学習します。 論説文、随筆文についても数多く学習し、難度の高い問題へ対処します。 |
理科 | 全範囲の復習をしつつ、惑星・電気回路・光といった難度の高い単元も行っていきます。 難関校を意識した計算問題に数多くあたるカリキュラムとなっています。 志望校別での実験・考察問題も用意されています。 |
社会 | 夏休み前までで歴史の復習と公民の全範囲について学習します。 夏休み以降は、地理・歴史・公民の総復習と、複数の単元にまたがる横断的問題について扱います。 時事問題については、書籍とプリントで対処していきます。 |
▼各科目ごとのおすすめ対策方法については、以下ページをご覧ください
「SAPIX国語のおすすめ勉強法!家庭内でのサポート方法も解説!」
「SAPIX算数のおすすめ勉強法!家庭内でのサポート方法も解説!」
③SAPIXに入室するには
まずは入室説明会にご参加下さい。月に一回程度実施しています。
その後入室テストを経て、生徒様が無事合格すれば、SAPIX生となります。
入室テストは、小学校の内容がしっかり出来ていればテストに合格できるレベルとなっています。
▼SAPIX入室テスト対策の詳細は以下ページをご覧ください
④クラス分けの仕組み
小学一年生~三年生は年に三回、小学四年生~六年生はほぼ毎月、クラス分けを伴うテストがあります。
小学四年生以降は、ほぼ毎月クラス分けテストがありますので、随時、生徒様に適したクラスで授業を受けられます。
▼SAPIXのクラス分けの詳細については以下ページをご覧ください
「SAPIXのクラス分けの基準は?クラスアップのための方法も解説!」
「SAPIX組分けテストの対策法とは?効果的な学習方法を科目ごとに解説!」
⑤使用している教材
SAPIXでは、オリジナル教材を使用しております。
先程お話ししたように、SAPIXでは事前に教材は渡されません。
毎回毎回の授業毎に、「デイリーサピックス」 という新しい教材が配られます。
これは全学年共通です。
また、「デイリーサピックス」に加えて、
・計算力補強教材「基礎力トレーニング」
|
などが使用されます。
その他、高学年になってくると、多数プリントが配布されます。
この内容が膨大かつ重要で、 SAPIX生を悩ませています。
生徒様がSAPIXに入られた際には、このプリントをどう管理するかが課題となります。
⑥料金体系
SAPIXの授業料は、小学一年生で月額22,000円(年間単純計算264,000円)で、小学三年生までは大きく変動はありません。
小学四年生になると同45,650円(同547,800円)と大きく金額が増加し、 小学六年生で同66,000円(同792,000円)と更に増加します。
尚、この料金には春期講習、夏期講習等の特別講習に関する費用、書籍代等は含まれません。
ですので、小学六年生で考えますと、年間110~130万円程度になります。
また、別途、入室料として33,000円が必要となります。
小学六年生ともなりますとかなりの金額になります。
実際、他の大手塾と比較してもやや高めではあり、 その差は年間で約10~20万円程です。
2. SAPIXのメリット・デメリット
次はSAPIXのメリット・デメリットについてお話しします。 SAPIXはメリットだけではありませんよ。
①メリット
(1)最難関校への合格実績
SAPIXのメリットと言えば、まず第一に最難関校への合格実績でしょう。
開成、桜蔭などの最難関校を目指したい生徒様に対しては、SAPIXは第一選択肢になります。
最難関校に対する教材、ノウハウは他の大手塾と比べても長けていますし、またそこを目指すお子さんが多いことも 切磋琢磨する環境として申し分ないでしょう。
(2)思考力を養える
もう一つのメリットとしては、思考力を養えることです。
多くの塾が暗記を中心に受験対策を行うのに対し、SAPIXは考えることを重視しています。
テキストやテストを見ても その傾向は明らかで、初見の問題や、対応力が問われる類題が多く存在しています。
SAPIXで培った思考力は、その後の大学受験や社会人になった時に大きく花開いていくでしょう。
②デメリット
(1)最難関校を目指さない方には向かない
まず第一に、最難関校を目指さない方にはデメリットにしかならないということです。
SAPIXの教材は基本事項が少なく、ある程度の土台が出来上がっていなければ、ついていけません。
また、一度ついていけなくなると、そこから這い上がるには、相当な努力が必要となります。
例えば、
「毎日夜寝る時間が23時を超えてきてしまう」
|
などは、 よく聞く話です。
このような状況になってしまった場合には、他塾も視野に入れて下さい。
(2)教材がバラバラ
もう一つのデメリットは、教材がバラバラであることです。
四谷大塚や早稲田アカデミー等では、予習シリーズという、しっかりとした本が教材になっていますが、SAPIXでは毎回の授業毎に、小冊子とプリントが配られます。
一年間経つ頃には、相当量になっており、管理しきれなくなる という声が多いです。
この管理は保護者様が行わなくてはならないので、 特に共働き世帯の方々には大変な労力となります。
(3)面倒見が良くない
最後のデメリットとしては、面倒見が良くない点です。
先生方は忙しく、一人一人に対してきめ細やかな対応はしてくれません。
先生に質問は出来ますが、長蛇の列が出来ることも多く、帰宅するのが22時を超えることも。
かと言って質問しないと疑問点が積み重なるばかり…
保護者様が教えたり、家庭教師を頼ったりせざるを得ない状況はよく見られます。
▼SAPIXについていけない際の対策の詳細は以下ページをご覧ください
3. 他の大手塾との違いは?
中学受験塾は、関東圏だけでもごまんとあり、選ぶのが大変難しいですよね。
この章では、中学受験大手塾に絞って、SAPIXとの違いについて説明していきます。
SAPIXと比較して頂き、塾選びのご参考として下さい。
①早稲田アカデミーとの違い
SAPIXと早稲田アカデミー、どちらも難関中学入試の合格実績は素晴らしいものです。
そのため、よく比較されることが多いですよね。
同じ難関中学入試重視の塾と言えど、SAPIXは最難関校(開成・桜蔭など)、早稲田アカデミーは難関校(早慶など)での実績に長けています。
また、早稲田アカデミーはSAPIXよりは面倒見が良いですから、 中々ご家庭でのお時間は取れないけど難関校に!という場合には早稲田アカデミーをお勧めします。
ただ、早稲田アカデミーはその分、宿題が多いです。
宿題の管理をしてくれる=面倒見が良いとも言えるわけです。
以上の観点から、お考え頂くとよいかと思います。
▼早稲田アカデミーについての詳細は以下ページをご覧ください
②日能研との違い
歴史ある大手塾で有名なSAPIXと日能研。日能研はN鞄でも有名ですよね。
日能研は、昔は難関校受験で有名でしたが、近年はどちらかというと、中堅校にシフトしています。
そのため、テキストの難易度としても、SAPIXと比べて、基本的な内容が中心で、基礎をしっかり固めて 中堅校を目指していく方は日能研をおすすめします。
▼日能研についての詳細は以下ページをご覧ください
③四谷大塚との違い
四谷大塚も昔から有名な大手塾です。 大きな違いとしましては、四谷大塚はテキストがある、ということです。
「予習シリーズ」というしっかりとした本があり、それに基づいて授業は行われます。
受験直前期でも、「四科のまとめ」というテキストがありますので、勉強がしやすいと思います。
ただ、日能研と同様、中堅校受験がメインとなっているため、そこを踏まえてお考え頂く必要があります。
▼四谷大塚についての詳細は以下ページをご覧ください
④グノーブルとの違い
グノーブルは近年、伸びている塾です。SAPIXの十分の一程度の規模ですが、難関校での合格率には 目を見張るものがあります。
特に最難関校を希望する生徒様はSAPIXと悩むでしょう。
グノーブルはSAPIXにかなり似ています。
教材や授業内容などSAPIXと遜色なく、SAPIXよりも規模が小さい分、 先生との距離感も近く、面倒見はSAPIXよりも優れているように思います。
しかし、規模が小さい分、テストの順位における信頼度はやや低いと言わざるを得ません。
以上を踏まえて、SAPIXとグノーブルを選択頂くこととなります。
▼グノーブルについての詳細は以下ページをご覧ください
⑤enaとの違い
enaも昔からある老舗の塾です。
以前は他の大手塾と同様に、私立中学入試を中心に展開していましたが、 現在は都立一貫校受験を中心に据えて授業を行っています。
そのため、都立一貫校受験に興味を持たれているご家庭はSAPIXよりも、enaの方が良いでしょう。
SAPIXは、都立一貫校にはあまり力を入れておりません。
あくまで、私立最難関校受験を主眼としております。
▼enaについての詳細は以下ページをご覧ください
⑥栄光ゼミナールとの違い
クラスの人数は5人~15人程度と少人数で、中堅校を目指す生徒様が多い塾です。
一つの校舎にクラス数は1~2クラス程度で、中には学校の授業の補修として来ている生徒様もいますので、 集団内でのレベル差は大きいです。
一方で、面倒見が良く、先生が生徒一人一人を把握しています。
個別指導の要素も併せ持っている塾と言えるでしょう。
▼栄光ゼミナールについての詳細は以下ページをご覧ください
⑦TOMASとの違い
今まで挙げた塾は、全て集団塾でしたが、TOMASは、個別指導塾(マンツーマンレッスン)です。
個別指導塾は、集団塾と違い、面倒見という点では、最も手厚いスタイルとなります。
その子その子に合った指導をしてくれますので、授業についていけなくなる、と言ったリスクはほぼ無いです。
TOMASは個別指導塾の大手塾ですが、デメリットもあり、
・先生の質が均一でなく、良い先生に巡り合える確率は低いです。
・集団塾より進度が遅くなる可能性があります。
・先生と生徒様での慣れ合いが発生する可能性があります。
以上より、集団塾が良いか、TOMASなど個別指導が良いのか、お考え下さい。
▼TOMASについての詳細は以下ページをご覧ください
4. SAPIXに通った場合、保護者様としてどのようなフォローが必要か
では、生徒様が実際にSAPIXに通われた場合、保護者様としてどのようなフォローが必要になるのでしょうか。
①プリントの管理
まず第一に、毎回授業で配られる小冊子(デイリーサピックス)とプリントの管理です。
プリント類がどこにあるか分かるようにファイリング等行うことももちろんですが、 生徒様がどの問題で間違えたか、その復習は出来ているのか、そのようなことも管理に含まれます。
②以前行った内容の復習
二つ目として、上記の内容に重複しますが、以前行った内容の復習です。
SAPIXでは確かに定期的に復習をしていますが、一度行った内容はマンスリーテスト(月に一回のテスト)前に何度か復習した後、3か月~半年程度触れないのが通常です。
その間に忘れてしまう生徒様は数多くいらっしゃいます。
ですので、その間にも随時触れて頂き、しっかり復習をする(復習の時間を確保する)よう促すことが 大変重要になります。
ここが疎かになりますと、SAPIXに通われても良い結果が出ないと嘆くこととなります。
5. SAPIXと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴
では、SAPIXと相性が良いご家庭様、悪いご家庭様の特徴はどういった所にあるのでしょうか。
保護者様・生徒様に分けて、いくつか示してみたいと思います。
①相性が良いと思われるご家庭様
(1)相性が良いと思われる保護者様
生徒様の勉強に付き添ってあげられる方が対象です。
これまでお話したように、管理する事が多く、相当なお時間が必要です。
そのため、平日でも、生徒様と一緒に勉強の時間を共有出来ることが条件となります。
また、上記に加えて、保護者様がSAPIXの内容を教えられれば、望ましいですね。
やはり、難しい内容が多いですから、生徒様の疑問も必然的に多くなります。
先生に質問をするにも量が多すぎる、ということも多々ありますので、保護者様が勉強面のサポートも出来ると 心強いでしょう。
(2)相性が良いと思われる生徒様
きちんと椅子に座って、集中して勉強が出来ることが必須です。
SAPIXは分量が多く、内容も高度ですから、じっと腰を据えて勉強が出来る生徒様なら相性は良いでしょう。
また、競争意識の高い生徒様ですと、成績が伸びやすいです。
SAPIXはクラス数も多く、上には上が沢山います。
その環境下で、周りに負けまいと努力出来る生徒様は SAPIXに合っています。
②相性が悪い可能性があるご家庭様
(1)相性が悪い可能性がある保護者様
生徒様の勉強は塾で完結して欲しいとお望みの保護者様は相性が悪いでしょう。
SAPIXは、復習中心の塾ですから、ご家庭での勉強時間の確保が最重要となります。
そのため、保護者様がお忙しく、生徒様の勉強まで見切れない、という場合にはSAPIXはおすすめしません。
(2)相性が悪い可能性がある生徒様
上記の通り、SAPIXはどうしても復習中心です。
そのため、ご家庭や自習室などでの自学習がままならない生徒様は、SAPIXには不向きとなってしまいます。
また、自学習が出来ても、競争意識の低い=マイペースな生徒様もSAPIXという競争環境には 向かない可能性が高いでしょう。
6. SAPIXに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判
最後に、SAPIXに通われているご家庭様の実際の口コミ・評判をご紹介します。
以下を参考にしながら、生徒様をSAPIXに通塾させるかどうか、ご検討ください。
①SAPIXの良い口コミ・評判
・自分で考える癖付けが出来る塾。テキストの問題は難しいが、時間をかけて取り組んでいます。
・他塾の子と比べて、難しい問題に取り組んでいて、受験で優位に立てそうです。
・クラス数が多く、テストも多いので、クラスの上下変動が多く、それが刺激になっています。
・SAPIXでやった内容が実際の受験で出題された、と聞きました。
・難関校の大多数がSAPIXなので、迷わず入れました。
②SAPIXの良くない口コミ・評判
・進みが速く、ついていけない。ただ塾に行っているだけになっています。
・夏期講習の日数が長く、旅行にも行けないです。普通の授業も遅くまであります。
・難しい問題が多くて全然解けません。もっと易しい問題を多くして欲しいです。
・やることが多過ぎて、睡眠時間が確保できなくなってきています。このままだと子供がかわいそうなので、 他塾も検討中です。
・テキストが昔とあまり変わらないようです。プリントの内容は変わっているようですが。
最後に
SAPIXは内容が難しく、管理も大変ですから、生徒様・保護者様共に頑張らないといけない塾だと考えます。
しかし、無理のない範囲でSAPIXの上位クラスを維持出来るのであれば、 継続する価値はあります。
SAPIXのカリキュラムを突破出来れば、大学受験や社会人への大きなアドバンテージとなるでしょう。
▼当会では、SAPIX生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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